
こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
あなたは小さい頃から大切にしているものはありますか?
特にブランケットなどの寝具はその肌触りの心地良さから手放せない人も少なくないのではないでしょうか。
古くなったものを手放していくことも大切である一方、不具合を治しながら物を大切に使い続けていくことも大切です。
物が溢れる現代社会では、使い捨ての消耗品も多く、流行の移り変わりでまだ使える物であっても買い替えてしまうというのが日常です。
便利で多様な社会ですが、どこかぽっかりと穴の開いたような、深みを味わえない日々になってしまったようにも感じます。
そんな現代だからこそ、改めて物を大切に使い続けていくことを意識していけるといいですよね。
今回ご紹介するのは、大切にしているものが古くなっても形を変えて大切に使い続けていこうとする少年と、それをサポートしてくれるおじいさんのお話です。
自分は物をこれだけ大切に扱えているだろうか、と振り返ることもできる絵本ですよ。
おじいさんならできる
作・絵:フィービ・ギルマン
訳 :芦田 ルリ
発行:1998年6月 福音館書店
カナダの絵本です。
絵画のような丁寧な絵が印象的です。
文字の物語以外に絵からサイドストーリーが読み取れるのが面白いところ。
場面は主人公たちの暮らす家の断面図であることが多いのですが、その床下には別の家族もいて…それがまたかわいいんです。
人間たちの様子にもサイドストーリーがあり、主人公が夢中になっている周りでは家族の色々な様子が窺えます。
対象年齢は、読み聞かせが4歳から、自分で読むなら小学校低学年からです。
登場人物
・ヨゼフ
・おじいさん
・おかあさん
あらすじ
ヨゼフが赤ちゃんの時に縫製職人のおじいさんに縫ってもらったのは、一枚の素敵なブランケット。
大切に使い続けていましたが、ヨゼフが大きくなるにつれて古くなっていくブランケット。
おかあさんは「もう すてましょうね!」と言いますが、ヨゼフは「おじいちゃんなら きっと なんとかしてくれるよ」とおじいさんの元へブランケットを持っていきます。
おじいさんは、ハサミでチョキチョキとブランケットを切り、針でスイスイ縫い合わせ…
素敵なジャケットにしてくれました。
ヨゼフは気に入って、ジャケットを着て外へ遊びに行きます。
しかし、だんだんヨゼフが大きくなるとジャケットも古く小さくなっていきました。
お母さんにまた「もう すてましょうね!」と言われますが、ヨゼフはまた 「おじいちゃんなら きっと なんとかしてくれるよ」とおじいさんの元へ。
おじいさんはよーく眺め、今度はベストに変身させます。
しかし、それもまた気付けば古くなり…
********************
おじいさんはどこまでブランケットを変身させられるのでしょうか。
おじいさんのアイデアと技術力が圧巻です。
ここまで大切にしてくれると、プレゼントしたおじいさんもブランケットもこんなに嬉しいことはないでしょうね。
そして、作り替えるときに出た切れ端は、もうひとつの家族が受け取り活用していく様子も見えてくるので、そこもまた楽しいところ。
絵だけでも十分に楽しめる絵本でもあると思います。
物を大切にする気持ちを考えたい時に読んでみてもらいたい一冊です。
最後に
古くなってしまったけれど、思い入れのあるもの。
それを手放すのは苦しいことでもあります。
後悔の無いくらい十分に使い切ったのであれば感謝して手放せるものですが、どうしても手放せないものはまだ何かが残っているのだと思います。
思う存分にその大切な物との時間を楽しんで、思い出を乗り越えて次の物との出会いを楽しんでいけるといいですよね。
物に対しても人に対しても、そんなにたくさん関わらなくていいから、ひとつひとつ、ひとりひとり、大切に関わっていけるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます
<ご紹介した絵本はこちら>
Parent training | 相談支援室ぐろーいんぐあっぷ!
▽最新情報・豆知識をチェック
▽また読みたいな
▽こちらも合わせてお読みいただけると嬉しいです
▽著書


