今日は曇り時々小雪、のち晴れ。

(今日撮影の山々)
はじめに
一昨日の23日、衆院が解散された。解散理由は憲法7条によるも、これまで憲法69条によるものが4回、同法7条は今回を含めて23回であった。
そして1月27日公示(立候補者の届け出等)、2月8日投開票(戦後最短の16日間)と決まった。
通常国会冒頭解散は1966年の佐藤栄作内閣の時以来60年ぶり2回目で、異例という他ない。
真冬の解散は過去4回あるが、3回は自民単独過半数、1回は自民含む与党過半数であったことから、真冬解散により自民勝利の確率が高いことが予想される。これは、冬の寒さがもたらす投票率の低下で、組織票のある政党が有利とされているからである。
さて今回は、衆院解散に伴うよもやま話(2例)を取り上げてみることにする。
事例1 ー 衆院解散時の万歳三唱 ー
通常国会の冒頭、額賀福志郎衆院議長(82)は解散詔書を読み上げた。するとそのすぐ後、本会議場で多くの自民議員が両手を挙げて「バンザイ、バンザイ、バンザイ」と、万歳三唱をした。

まずこの万歳について、衆院議員全員(465人)は解散により身分を失い無職になるのに、これは一体どういうことであろう?
つまり、部外者から見ると、この万歳三唱は衆院議員にとって無職になるのがそれほど喜ばしく誇らしいことであろうかということである。いや、そんなことはあり得ようもない。
結論から言うと、衆院解散時での両手を挙げての万歳三唱は慣行に他ならないとのことである。
では、その慣行の意味はどういうことなのであろう?
この点について、一般的に言われているのが、明治憲法下で行われていた「天皇陛下万歳」説である。つまり、1897年帝国議会で、とある議員が叫んだ万歳が由来のようである。そしてそれが今日の慣行になったとされている。
その他には、出陣に向けての景気づけ「エイエイオー」という意味の「鬨の声」説、そして、議員身分がはく奪されたことへの雄叫びとしての「やけっぱち」説等がある
(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2420426?display=1)。


(ANN NEWS & KYODO NEWS)
いずれにしろ結局のところ、その慣行の真相は不明のままである。この点、今回の通常国会の冒頭解散で、自民議員の石破茂氏(68)や河野太郎氏(63)は万歳三唱をしなかったとのことである。
しかし、万歳三唱をしなかったからとしても、恥ずべきことではないであろう。というのも、この両名はいずれも選挙に滅法強く、わざわざ「鬨の声」を上げる必要がなく、かつ「やけっぱち」になることもないであろうから。また、現行憲法下にあっては、明治憲法下と違い「天皇陛下万歳」の意味も薄れているであろう。
事例2 ー 衆院解散後の国政政党結成 ー
昨年の5月原口一博立民衆院議員(66)は、政治団体「ゆうこく連合(政治協会)」を立ち上げた。その後原口議員は、立民が公明と組んで「中道改革連合」を創設したことに反対し、本年1月20日立民を離党した。
その際、新党くにもり代表(日本文化チャンネル桜)の水島総氏(76)や、日本誠真会(歯科医師)代表の吉野敏明氏(58)らが出席して、政治団体「ゆうこく連合」結成の記者会見を行った(https://www.youtube.com/watch?v=5p7M5VmsM-4)。
そして昨日は、東京・永田町の原口事務所にて、政党要件(5人の国会議員)を満たしたということで、原口一博・河村たかし各共同代表の記者会見が行われた。その国会議員5人とは、減税日本の河村たかし氏(77)、同竹上裕子氏(65)、国民離党の平岩征樹氏(46)、参政離党の鈴木敦氏(37)と、原口一博氏であった。

(ANNnewsch)
この政党名は、「減税日本・ゆうこく連合」(略称/ゆうこく連合)ということである(https://www.youtube.com/watch?v=1lTrIQ1tl3k)。
ゆうこく連合政党要件達成しました pic.twitter.com/5vp3J0KYqD
— 町田くん (@machida19650218) 2026年1月24日
原口共同代表は、一昨日まで、チーム未来の安野貴博参院議員(35)や元NHK党の斎藤健一郎参院議員(45)に働きかけ国政政党の結成を目指していたが、両名から党の仲間入りを断られていた。そのため彼は国政政党結成に悲観的になっていた。ところが、昨日の急転直下の国政政党結成は、敵味方を問わず関係者等を驚愕させている。
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202601250000033.html
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202601240000052.html
党運営を巡る「日本保守党」の深刻な内紛に! - 諦観ブログ日記( 2015年10月4日)
ただ、その後SNS上で問題になっているのは、参政を離党したと言う「鈴木敦」氏の離党届を参政党が受理しておらず、同人が未だ参政党在籍のままでないかということである。
鈴木敦氏が離党届を提出して受理され、ハンコをついた紙をもらった、と原口さんに話をしたようですが、離党は手続き中で、本人の意思確認中です。ハンコついた紙を渡したというのは虚偽です。原口さん、大丈夫ですか?
— あんどう裕(ひろし) 参政党参議院議員・税理士 (@andouhiroshi) 2026年1月24日
https://www.j-cast.com/2026/01/25511239.html
その問題はさておき、そんな急転直下の記者会見の最終盤、時事通信の記者から政党要件に関する、とある疑問が投げかけられた。それは、解散によって衆院議員は議員で無くなっているのに、5人の国会議員の要件を満たさないのでないかというのである。
★ちょっと疑問★
— 百田尚樹(作家/日本保守党代表) (@Hoshuto_hyakuta) 2026年1月24日
新党結成の届け出が24日なら、河村氏も原口氏も議員ではなくなっているので、国政政党にはならないはず。
国政政党になるには、解散前に届けていなければならず、そのあたりはどうなっているのかなあ。
誰かジャーナリストが総務省に問い合わせたら、面白いことになるかも🤣 https://t.co/6gEj11cCcl
言われてみれば、論理的にそのようであるが、原口共同代表は「直近の選挙で議席を持っている者であれば問題ない」と言い、また、河村共同代表は「解散時に議員であれば問題ない」というも、時事通信の記者はいまいちよく解らないようであった。
この点、解りやすい説明としては、解散後の前衆院議員であっても公選法施行令により、総選挙までは「みなし議員」として扱われる、と言った方が良かったように思う。
【NoBorderAI解説】
— 上杉隆 Takashi Uesugi / NoBorder (@uesugitakashi) 2026年1月24日
1. 法的根拠:解散中の「みなし議員」規定
通常、衆議院が解散されると議員は地位を失い、身分上は「前職(無職)」となります。しかし、選挙における政党要件(候補者の届け出や重複立候補、政見放送など)に関しては、公職選挙法施行令によって以下の特例が認められています。…
それにしても、減税日本の河村代表然り、ゆうこく連合の原口代表然りであるが、これまで両名が国政政党に拘り続けて来たのは、選挙カー使用、政党交付金、比例重複立候補等の選挙活動に大いなるメリットがあるからである。
おわりに
以上、衆院解散におけるよもやま話2事例を紹介して来たが、上記1の事例はこれまで再三見られてきたことである。しかし、2の事例は珍しい。そしてこのようなことが起きるのは、世の中が大きく変化していることの証左であるのかもしれない。
ただ残念なのは、この政党結成が右傾化に伴う政治現象を色濃く反映しているだけであって、果たしてこれで一般庶民の生活がより良くなるのかというと、懐疑的にならざるを得ない。
最後に、トルコの男性歌手「Alpay(アルパイ)」が歌唱している、次の3曲を紹介して本記事を終える。
❶ 「Sen sevme beni」(1967年)
https://www.youtube.com/watch?v=ZTja8JZD82o
https://www.youtube.com/watch?v=c6PytfGpWVA(ただし、アダモ歌唱)
❷ 「Ayrilik Rüzgari」(1990年)
https://www.youtube.com/watch?v=ady4GXH7Bgw
❸ 「La Soledad」(2019年)