昨日は晴れのち曇り。今日は曇り。
この5月22日に咲き出して1週間にもなる、バラ「ノスタルジー」の花持ちが大変良い。ノスタルジーは、甘い香りや色変化のみならず、花持ちの長さも好感度の高いバラの一つである。

(今朝撮影)
甘い香りのバラ「ノスタルジー」の色変化 - 諦観ブログ日記(5月24日)
はじめに
本日、第一生命保険は2024年の「サラッと一句! わたしの川柳コンクール」において、上位10句を発表した。その内、6位に「下がらない 米の値段と 血糖値」、10位には「面くらう 米の高値に 麺喰(く)らう」と、コメ高騰に憤る句が選ばれた(https://www.asahi.com/articles/AST5X3VSLT5XULFA01BM.html)。
それだけ、コメ高騰に関して国民の関心度が高い中、その対策としてこれまで実施されて来た政府備蓄米放出も、コメ価格の高騰(令和の米騒動)には未だ歯止めがかかっていない。そのため、新農水相就任の小泉進次郎氏(44)は、これまでのJA等の集荷業者や卸売業者を省く、国から小売業者へと直接備蓄米を放出させるコメ流通新方式を採用し、コメ高騰対策に資しようとした。
しかし果たしてこれで、コメ価格の高騰が止むだけでなく、さらに低廉・安定化も進行して「令和の米騒動」が収束するか否かは、問題である。
そこで、本記事でこの成り行きを予測してみることにしたい。
令和の米騒動とは
当初の「令和の米騒動」は、一昨年のコメ不作によるスーパー等のコメ棚にコメがない状態が多く見られたことであった。それは昨年のことである。しかし、今年は一昨年のようなコメ不足が解消されたのか?、スーパー等のコメ棚にコメが無くなるということはなかった。
ところが、今度は新たな「令和の米騒動」が起こっているのである。それは、従来の約2倍以上にもなるコメ価格の高騰と高止まりである。しかも、「一家族一袋限り」との限定付きの店頭販売である。
新たな米騒動の実態とは
では、なぜ約2倍以上にもなるコメ価格の高騰と高止まり、そして「一家族一袋限り」の店頭販売が行われているのであろう?
この点、まず(1)江藤拓・前農水相見解のコメ充足説と(2)一部識者見解のコメ不足説を大前提に考えなければならない。
上記(1)からは、❶投機的買占め説と❷JA中抜き(黒幕)説が唱えられている。つまり、流通過程に根詰まりが起こっているとのことである。
(2)からは、減反政策の失敗や一昨年のコメ不作の先食い等により、コメは不足している状態にあると言う。そもそもコメ不足ゆえに、コメ価格の高騰や高止まりは当然のようか?
れいわの米騒動の沈静化後も、コメ価格の高騰がなぜ続くのか? - 諦観ブログ日記(2025年2月13日)
これらいずれの見解が正しいかは未だもって明らかになっていない。ところが、5月21日、小泉進次郎・新農水相は旧農水相の見解「足りている」からコメの不足感を認め、国は実質的な減反政策の廃止に舵を切ろうとしている。
ただ、この小泉新見解でも、コメ不足とは断定していないことに注意。
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/tbs/politics/tbs-1935620
政府備蓄米の放出の目的
コメが市場に十分出回らないため、コメ価格の高騰や高止まりを防止し、かつコメの低価格化や安定化を企図して考え出されたのが備蓄米の放出である。本来なら、天災等の米不作に対処するためのものが、コメが十分に市場に出回らないためにコメ高騰をし続けるのを防止する目的のものである。
つまり、低価格の備蓄米放出がそれ以外の種類米に影響を与えて、コメ高騰を防ぎ低価格するという目論見である。しかも、江藤前農水相が行った備蓄米(古米)の味見は、通常米と変わらないというパフォーマンスを披露してまでの熱の入れようであった。
ところが、江藤前農水相の思惑に反し、備蓄米を放出してもコメ価格は下がらないばかりか、むしろ高騰をし続けていた。その要因として、小売市場にまで到達したのが7%であることや、JA等大手集荷業者や卸売り業者と取引のない多くの小売り店には備蓄米が行き届かない点が挙げられている。
「江藤ブレンド米」から「小泉米(備蓄)」へ
これまで、江藤前農水相(64)は、所謂「江藤ブレンド米」として、JA等大手集荷業者や卸売り業者を通した、古米の備蓄米とのブレンドでコメ価格を抑え、通常銘柄米に波及させようと目論んだが、志半ばに失言によって辞任した。
そこで、今度は、所謂「小泉米(備蓄)」として、JA等大手集荷業者や卸売り業者を通さず、しかもブレンド無しの備蓄米そのものとして小売市場への放出企図である。
ということは、コメ5kgの価格が3000円後半台の「江藤ブレンド米」、2000円台の「小泉米(備蓄)」、そして5000円台~7000円台の「通常銘柄米」が併存することとなる(加えて、3000円台~4000円台の台湾等外国産米も)。※1
なお、2023年備蓄米については、流通業者の上乗せが少ないとのことであるが、これは通常銘柄米で大儲けしている反省から来たのであろうか?
2023年産備蓄米上乗せ額が大きいのは 国 or JA等集荷 or 卸 or 小売り?/ 日本農業新聞
※1 5月26日、農水省発表の全国5kgコメの平均販売価格が4285円というも、当地では4000円台前半で売られている通常の銘柄米にお目にかかったことがない。むしろ、安くても5000円を少し超えるものが多かった。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00921/00032/
備蓄米放出がコメの低価格化に影響を与えるか
3月放出の「江藤ブレンド米」は2023年産の古米が主であったのに対し、6月以降放出の「小泉米(備蓄)」は2022年産の古古米(2000円台の予定)や、2021年産の古古古米(税抜き1800円の予定)である。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/900025952.html
江藤前農水相が味見に自信を示していたのが「古米」であったのに対し、「小泉米(備蓄)」はそれよりも古いために食味の問題がある。
この点、とある食味の専門家からは、古くなると玄米もみの油がコメ本体に沁みだして、通常米とは明らかに違い、臭いもして不味くなると言う(古古古米の食味は? - ライブドアニュース)。
まあ、だからこそ、「小泉米(備蓄)」が2000円前後で売り出されるのも納得が行くことである。
ところが何と、小泉新農水相の味見は「正直、私はおいしくいただきました」とのことであった(https://www.daily.co.jp/gossip/2025/05/29/0019043013.shtml)。
ともあれ、コメの食味に大変うるさい消費者にとっては「小泉米(備蓄)」を敬遠する可能性も否定できない。ただ、家計逼迫の庶民はそんなことを言っていられないであろう。つまり、コメ消費の3極化が進むと言うことであり、そのため、コメ価格の高止まりは収まりそうもない。
言うなれば、通常銘柄米に1等級(魚沼産コシヒカリ)から規格外の4種類があるように、さらにそこに江藤ブレンド米が加わり、さらにさらに小泉米(備蓄)が加わったに過ぎないと言うことである。
この点について、JA等の集荷業者や卸売業者にとっては、絶対量の少ない備蓄米が放出されても困らないと言うことになろうか。
勿論、meもせいぜいブレンドされた古古米までが限度であり、例え安価でも、全量の古古米or古古古米を購入する気にはなれない。ただ、心配するのはスーパー等でしばしば購入する弁当である。まさか、安価な「小泉米(備蓄)」を使用するのではあるまいな?
令和の米騒動は収束するか
結論として、ほんの少しコメ価格が安くなるにせよ、令和の米騒動は収まるどころか、いつの間にか高止まりのコメ価格が当たり前のようになるだろうと推測する。※2
そのことは、他の食品価格にも言え、消費者は今や不感症同然になっているからである。
これも、日本は欧米先進諸国と違って、消費者による街宣活動が低調なためであろう。その代り、大手メディア等が報道してくれているのが、せめてもの救いか。
※2 これまで識者の多くは、備蓄米放出によりコメ価格が下がるとの見解が示していたが、今や備蓄米が特売的意味を有していることや、既に新米での高い買取価格の呈示がなされていること等から、どうしてもそのようには思えない。コメ価格高止まりのままに参院選へと突入する様相を呈している。
もしかして石破政権は、参院選勝利への有効策として、6月22日投票の都議選突入前に水道基本料4か月無料にすると発表した「小池百合子都知事(72)」に見倣い、コメ価格下落の功を奏しそうもない備蓄米放出に加えて、1か月前に国民給付金を支給するつもりであろうか(https://www.yomiuri.co.jp/national/20250520-OYT1T50129/)?
おわりに
以上、「令和の米騒動」の成り行きを縷々述べて来たが、米騒動が米騒動と感じなくなる近い将来が見えてしょうがない。コメ価格が例え2倍に跳ね上がろうとも、コメを購入する消費者は確かにいる。
しかし問題は、高いコメを買わざるを得なくさせる、つまり、昨今流行っている事実上の強制社会の創出である。そのため、アンダークラス&中間層にある国民の多くはより生活困窮化が加速させられるというものである。
いずれにしろ、事実上の減反政策を止めてコメの増産しか、コメ価格の低廉化はなさそうに思う。
最後に、フィンランドのポップシンガー「Lea Laben(リー・ラベン)」歌唱が歌唱している、次の3曲を紹介して本記事を終える。
❶ 「Kuin pisara aikka」(1983年)
https://www.youtube.com/watch?v=ctNbucrqZWs
❷ 「Toukokuu」(1984年)
https://www.youtube.com/watch?v=0qSinvnHSlI
https://www.youtube.com/watch?v=1WZWrM8nEZI
❸ 「Kortit kertoo kohtalomme」(1988年)