以下の内容はhttps://goldhead.hatenablog.com/entry/2026/02/10/204133より取得しました。


2026年 第51回衆議院選挙回顧 SF的未来主義とハンロンの剃刀と日本人への根拠なき信頼

ja.wikipedia.org

選挙があった。いつも競馬のG1の回顧を書くように回顧を書く。いつも競馬のG1の回顧を書くのは、おれが忘れてしまうからである。なにを思ってなにを買ってなにに勝たれたか。おれの忘れやすさというのはかなりのもので、書いておかなければ忘れる。公式の結果についてはいくらでも記録に残るだろうが、自分がなにを考えていたかは、自分にしか残せない。なので、以下の内容はたまに確かめはするもののおれの記憶によるものである。

 

まず、解散があった。なにか急に「解散だぞ」ということになった。読売新聞のすっぱ抜きが最初だった。読売新聞は石破退陣で誤報をやらかしたばかりだったので、みな「今度はさすがに本当ではないか?」となった。何日か公式発表はなかったが、あった。

 

あって、大義のない解散だ、みたいなことが言われた。予算成立はどうなるんだ、とか。この時期の解散総選挙はほとんどないという話だった。

 

野党側に動きがあった。まず、自公連立を解消した公明党と立憲民主党が選挙協力するという話が出た。統一の名簿を出すみたいな話だったと思う。それだけでも、「えー」とは思った。しかし、別の党で統一の名簿って出せるの? ……と、思った。

 

思ったら、次の日には合併だった。いきなり合併か! という驚きはあった。いきなりの解散に、いきなりの野党第一党の解党(参議院と地方はそのまま)と合併。まあ水面下で話は進んでいたのだろうが、選挙となれば急激に話を進めたのだろう。

 

そして、出てきたのが「中道改革連合」。この名称には最初から「?」と思った。「中道」という方向を政策的、政局的に模索するのはいい。ただし、政治団体がおのれの理念をあらわす旗印である党名に使う言葉なのか? という印象である。思わず、あらためて「中道」で検索してしまった。そのとき最初の方に出てきたのはWikipediaの「中道」のページだった。

中道 - Wikipedia

あ、違うよ、政治の方だよと思った。

中道 (政治) - Wikipedia

 

が、しかし、後に「中道という言葉は池田大作が好んだ言葉だ」という指摘が出るようになる。そりゃ創価学会とはいえ一応は仏教系なので「中道」くらい言うだろうが、どのくらい池田大作が熱心に使っていたのかは知らん、知りたくもない。

 

……というわけで、おれはかなりのアンチ創価学会だ。高齢でがんになった人へのひどい話をその家族から聞いたこともある。しかし、それよりも、人の家でつきあいで取らされた(信者がノルマで他人の分の金を払う)聖教新聞を読んで、そりゃまあひどくて、こりゃひでえな、こんなのカルトじゃねえかって思って。もう、なんだろう、もとから日蓮は好きじゃねえが、しかし、こんな池田大作個人崇拝のカルトが仏教名乗ってるのかと思って。

 

まあ、そういうところがある。ということで、おれは立憲民主党支持者ではなかったものの、べつにアンチでもなかった。そこに公明党が合体すると……マイナスになる。それに、なんかこう、野田と斉藤の並びになんか期待感のようなものを感じなかった。若い人もそう見ただろうという意見は選挙前も後も多かったが、会社で六十代の人からも同じ意見を聞いた。5G(爺)とかも、時間はなかったとはいえ、どうにかならなかったのか。なんか、自民党以上に立憲にも若い顔がおらん感じはしていたが。嘘でもいいから、小泉進次郎でもいいから、だれか用意しておくべきだったんじゃないのか。

 

なんかもう、合併時点から「中道なあ……」というのがおれの印象、感想だった。終わったあとに言うのではない。ただ、「小選挙区で学会票が自民から抜けて立憲に入る形なら、けっこう逆転もあるのか?」という思いもあった。実際、そのような情勢予想もあった。単純な足し算引き算ではそうなってもおかしくはない。

 

けれども、そんな情勢予想は最初期の話。インパクトが大きかったのは朝日新聞の「自民単独300議席」予測。ほかの新聞社もそういう感じの予測を出してきて、自民大勝かもみたいになっていった。

 

初期の「週刊文春」(2月5日号)の全小選挙区予想はこんなかんじだった。それが、だんだんと情勢が明らかになっていくにつれ、というところ。明らかになるにつれ、なのか、選挙期間に有権者の意思が動いていったのかはよくわからない。情勢の移り変わりは以下のページで見られる。

 

第51回衆院選 情勢報道集約 |三春充希(はる) ⭐未来社会プロジェクト

 

まあ、話も長くなったのでおれの投票について話を移す。おれの小選挙区は神奈川1区。松本純という自民のベテランが強かったが、その松本がいろいろあって、比例復活で議員になっていた篠原豪という立憲民主の中堅がここのところ連勝していた。

 

今回の立候補者は中道からになった篠原豪、自民党新人の丸尾南都子(丸尾なつ子という開いた表記ばかり引っかかるので、漢字名を探すのに苦労した)、日本維新の会の浅川義治の三名。ちなみに、篠原はおれの中学・高校の三年先輩で、一貫校だったので同じ時期に同じ校舎に通っていた可能性が高い。丸尾は公報の経歴に河合塾横浜校で一年浪人と書いていて、そちらはおれの後輩ということになる。しかし、地元アピールとはいえ予備校を経歴に書くのは珍しいよな。

 

正直、この組み合わせで、小選挙区の投票先は秒で決まった。いろいろと中道に文句を言ってきたが、おれは自民党を支持していない。さらにいえば、高市早苗を支持していない。今回の解散が「高市早苗かどうか」の解散と本人が言うのならば、それに対してはノーだ。そうなると、自民と維新には入れられない。ほとんど自動的に中道の篠原豪ということになる。たぶん、前回も入れたんじゃないだろうか。その割に、おれは篠原豪がなにをしているのか「監視」を怠ってきた。と、同時に、立憲民主の中で、勝手に名前が聞こえてくるほど出世していたわけでもない。政治のキャリアはそこそこあるが、まだ50歳でこれからの中堅どころといったところだろうか。まあ、悪い話も聞こえてこないのでいいだろう。

 

問題は比例の方だった。比例でどこに入れるかは悩んだ。そのあたりは、Xのスペース配信で何回か話したが、だれも聞いていないし、おれも自分の声を聞き返したくないのでここでメモしておく。まず、与党はない。自民と維新は消し。とくに維新は与党側でなくても積極的に支持していない。参政党と日本保守党は論外。社民党はもうかなり前から役目を終えたと思っているので消し。れいわ新選組は「山本ジョージ」(『獄窓記』の山本譲司……と、確認のためにWikipedia見たら当選してんのかよ!)を擁立しているあたり嫌いではないが、まあねえというところもあるし、山本太郎も病気で退いたし、代わりに出てきた代表がかかり気味でちょっと不安で消し。そして、中道も消し。比例に入れてしまうのは公明党に入れるのと同義なので消し。おれはそれが一番の理由で消し。

 

で、残ったのは、国民民主党、チームみらい、日本共産党、となる。この中で「ちょっとなあ」と思って消したくなったのが共産党。おれは今まで何度だって共産党に入れてきたが、前回積極的に消した。除名問題と党の労働者問題。政見放送とか見ていても、べつに悪いところはあまり感じないが、その組織の体質はどうなのか。そう思うと、前回は「お灸をすえる」(あくまでおれのなかでおれの一票分だけ)意味で入れない、としたが、その後なにか共産党が変わった、改めたという話も聞こえてこない。たとえば、思想の方向性とか、政策の方向性とかが一致していたり、その能力を評価していようとも、パワハラ野郎の政治家に票は投じたくない。その性質は結果として有権者にもよくないのではないか? なにかこう、共産の名を掲げているわりに夢がない。9条だけでなく、全面的護憲というのもどうなのか。自民党や参政党がごみのような新憲法を出したが、本来それをやるのはお前らの役割じゃないのか。科学で社会を設計してみせろ。

 

……と、共産党を消して国民民主党とチームみらい。最後くらいはポジティブに選びたい。というわけで、チームみらいいいんじゃないのか、という気になった。消去法のなかでも、まあ未来がありそうじゃないか。そう思えてきた……のだが、このごろ中毒のように見ているXで一つの切り抜き動画が流れてきた。ちょっと前のものらしいが、チームみらいの幹事長がリハック(たぶん)で、社会保障について聞かれて、しどろもどろになっている内容だった。聞かれている内容に比べて、あまりにもひどいしどろもどろさで、「あれ? 安野貴博以外のメンバー、幹事長になるとここまで落ちるの?」と、正直思ってしまった。高卒のおれがそう思った。これはチームみらい競走除外か? くらいに思った。白紙になった。……が、またXに切り抜き動画が流れてきた。チームみらい支持者によるポストだった。まさにその幹事長が同じく社会保障について、すらすらと語っているのである。さすがチームみらいの超高学歴、一回の失敗くらいはリカバーしてくる。うーん、やっぱりチームみらいでいいか。そう、前日くらいに思った。なんだろう、競馬でいうと単勝12倍くらいの穴馬を買う感覚。

 

もう少し言うと、みらいに対してエキストリーム・センターじゃないか、右でも左でもない、イデオロギーとは関係ない立場ですよ、と言いながら、実際は唯一の正しさを主張するポジションにつこうとしているだけじゃないかという批判もある。あるいは、イデオロギーを主張しないがゆえに、既存権力の道具になるだけじゃないのか(日本でいえば自民党の手先になるだけじゃないのか)という懸念もある。後者になると確かにつまらない(つまらなくても、国会や行政のDXが少しでも進めば、最低限の仕事をしたともいえそうだが)。

 

でも、なにかこう、今の政治のありようの根っこをぶっ壊す、ほんの僅かな可能性があるとすれば、もうチームみらいのような今までの延長線にないような集団ではないのか。おれはいまの議会制民主主義自体に疑いを抱いている。「民主主義は最悪の政治形態といわれてきた。他に試みられたあらゆる形態を除けば」とチャーチルは言う。それを皮肉ではなく字義通り受け取ろう。ならば、まだ試みられていない形態を想像しよう。それはもちろん、共産主義でも権威主義でもない。現在進行系の、中国共産党の中国も、プーチンのロシアも、あるいはトランプのアメリカも最悪より最悪だ。だからといって、今の民主主義が政治の最高形態、これ以上は存在しないといえるのか。まだまだ改良できる。あるいはまったく新しいなにかを。それを可能にするのは、かつては存在しなかったテクノロジーであるような気がする。SFじみた妄想だ。だが、チームみらいにはSFがある。少なくともほかの政党よりはある。

 

これはおれという狂った低能の精神障害者の妄想であって、チームみらいの公約でもなんでもない。だが、わずかな可能性としてそこを選びたい。おれの投票行動はおれの自由だし、その動機も自由であっていいはずだ。おれはこう思うから、おれはそうする。それ以上のことは望むまい。

 

国民民主党は……、なんというか、どこか安牌というか、そこまで前のめりになるほどのなにかはないというか、消去法で残るだけというか。たしかに「対決より解決」とかいうことで、少数与党自民党を動かしたりはしたようだけれど、もう動かしてしまったしな。うーん。

 

うーん、正直言って、おれはこの選挙での政権交代は望んでいなかったといっていい。与党を支持してはいない。しかし、よちよち歩きを自称する中道(を中心とした)政権というのは正直不安だ。勘違いしないでほしいが、これは特殊なケースだ。あまりにも中道ができたてすぎた。もしも、立憲民主党のまま、公明と選挙協力だけするのであれば、政権交代もありだと思っただろう。自分の希望は少数与党自民党、それが野党の政策を飲み込まざるをえない、それでなにかしら動いていく、そういう状態。もしもおれが万能の神様だったらそうした。そのために、まあおまえは自民に入れるかもしれないが、おれは野党に入れるから、そういう出来レース希望。あくまで希望。

 

……だったんだけどな、言葉は非常によくないが、片ガチというか、片八百のような虐殺になってしまった。開票速報で自民単独300議席ドーン。どのチャンネル見てもそんな感じ。「うひょー」と声が出てしまう。いや、そこまでか? もちろん、自民優勢という新聞社の調査は知っていたし、そこまで変な数字は出さないだろうとは思っていた。思っていたが、やっぱりおれは「はてなー」だし、Xのタイムラインも「#ママ戦争止めてくるわ」であふれかえるくらいだ。だからなんというか、本当にそこまでいくのか、という感じ。いったかー、という感じ。

 

いや、高市人気そこまでか? そして、そこまでみんな中道を嫌いか? いや、おれも嫌ってんだけどさ。あー、そうなの、そこまで高市人気あるの。人気があるにしても、ここまでなの、議席が多かったころの中曽根抜くの、という。でも、ゲンロンの配信見てたら、松原仁に勝って当選したばかりの自民の議員が飛び入り参加してきたのを偶然見て、そこでその議員が本当に高市人気が高く、街の反響もぜんぜん違ったと語っていて、まあこれ以上ない当事者がそう言ってんならそうなんだろうなと思ったりした。

 

おれ個人の高市早苗評というと、これはもうあまりにも悪い。悪すぎると自分でも思うので、高市のことを考えるときは、頭の中で「ハンロンの剃刀、ハンロンの剃刀」と唱えるようにしている。

ハンロンの剃刀 - Wikipedia

 

まあ、長くなりすぎたのでもうそろそろ終わりたい。あ、自分の馬券の結果を書いておくか。投票は、投票所で急に神の啓示があったとかそういうこともなく、予定通りに行った。小選挙区は最初のころの情勢調査では互角、横一線だったのが、終盤には自民候補抜け出し気味になっていた。どこまで粘れるかな? と、思ったが、もう知らんうちに終わっていた。いや、開票速報ってレースじゃないのは重々承知だけど。なんか、速報で「神奈川1区」とかいう文字を見るまえに、たしかNHKで「関東地方の小選挙区です」みたいな一覧で、いきなり赤くなっているのを見てしまった(NHKは自民党を赤で塗り分けていた)。どこかのマスコミの速報サイトで確認してみたが、そちらでは開票はじまっておらず、当確も出ていなかった。なんかわからんが、そうとう早いうちに結果が出ていた。ゼロ打ちに近かったのかもしれない。

 

まあ、結局、全国的に小選挙区は本当に自民が強かった。そして中道は弱かった。最終的にはあまり差はないが、早めに結果が出たところでは、まだ国民民主のほうが自民党に勝ち切っている印象があったくらいだ。

 

じゃあ、もう一票を投じたチームみらいは? こちらは躍進といっていいだろう。選挙特番で安野代表は「一党だけ消費税減税を訴えていなかったこと」についてばかり聞かれていたが、まあそういうところもあるだろう。おれのように消去法とちょっとしたポジティブを求めて流れ着いた人も少なくないだろう。チームみらいが議席を持つことは、基礎的な部分で意味はあるだろうし、遠い将来へのロマン枠としても十分だろう。ただし、地方に組織を作って、地方議会に議員を送り込んでいるとか、そういう話は聞かない。同じく議席を増やした参政党はそれをやっている。足腰が強い。参政党というと空中戦やっているような感じもあるし、実際やっているとは思うが、ほんとうに怖いのはそういう草の根、どぶ板やっているところだ。地道にやっているところだ。チームみらいが同じことをやるべきかどうかはわからない(地方自治体にこそDXが必要という気もするが、人材の問題はあるだろう)。わからないが、まあしかし、ここまで国会で議席を持つと、政治的決断が求められることも増える。そこで出した結論に対しては右からも左からも叩かれることもあるだろう。どうなるかは期待しつつ見守りたい。

 

……で、中道はどうなんの。公明系議員ばかりになって、立憲民主系は枝野も岡田も安住も小沢一郎もみんな討ち死にだ。もう世代交代は必要だったような感じもするが、交代すべき世代の中堅、若手もみんな議席を失っては、交代もなにもない。どうなっていくのか。正直わからん。……ああ、しかし、野田というのはどうしてここまで選挙に負けられるのか。あらためて前回の民主党の終わりの経緯を見てみたが、そのときの野田への批判は今回も当てはまるところがあって、なんとも言えない気持ちになった。たぶん、一政治家としては真っ当な人なんだろうけど、党を率いる資質はないのだろうな。うーん。

 

最後に、高市政権。だれかはわからないが、幹部のコメントとして出てきた「大勝の理由はよくわからない。中道が弱かった」という謙虚な意識を持っていてもらいたい。圧倒的に信任されたのだから、やりたい放題だ、とはならんでほしい。これはもうお願いだ。

 

ただ、べつにおれは今回の結果になにか絶望したりとかはしない。そもそもずっと前から、議会制民主主義自体に疑いを持っているので、その中で起きることなどどうということはない。「いや、一回の選挙で独裁者は生まれうるし、国体が変わることだってある」という懸念もあるかもしれない。でも、そこまでいくだろうか。それができるだろうか。そこでおれは日本を、日本人を信じすぎているきらいはある。根拠なき信頼がある。おれは底抜けの日本好きなのかもしれない。自民党なら、まだ人間の話は通じると思っている。それは否定しない。

 

悲観論者のおれが、そこだけ楽観的なのは不思議なことだ。自分でも不思議だ。まあ、たまには楽観的になっているのだ、そのくらいの気持ちでいさせてくれ。世界は破滅するなんて嘘だって言ってくれ。

RCサクセション 明日なき世界 歌詞 - 歌ネット

 

以上。




以上の内容はhttps://goldhead.hatenablog.com/entry/2026/02/10/204133より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14