寄稿いたしました。
オストメイト初心者ですが、書けることをかいておきました。そこのあなた、あなたもなる可能性があるので、ブックマークだけしといてください。おれのやり方がどうとかというより、こういう事態になったらこう対応しようとするのかとか、そのあたり参考になればいいかと思います。
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後日追記:ストーマ外来に行って別テクニックを教わりました。
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で、書けなかったことがあるので書く。それが「ストーマがキューッとなる問題」だ。上の記事を書いたときには起きていなかったから、書けなかった。
ストーマがキューッとなる問題とはなにか。ストーマ(人工肛門)から排出がある瞬間に、キューッとなるのだ。痛いのではない、なにか引きつるような感覚になる。これが、夜おこる。かなりキューッとなる。脚をバタバタしなきゃいけないほど、キューッとなる。当然、そんなふうになると眠れない。睡眠薬を飲んだあとでも眠れない。これは問題だ。
とはいえ、調べてみても、自分のような症例に行き当たらなかった。だいたいオストメイトの睡眠時の不安というと「漏れへの不安」ということになって、その話ばかり出てくる。そもそも、ストーマ自体には感覚がないのだから、そういう話が出てこない。
漏れ。おれは今のところあまり不安視していない。自分の手技とストーマ装具の性能に信頼を置いているのだが……。だが、世の中の人が「キューッ」ってなっていないのに、おれがなっているということは、装着に問題があるのではないか? そんな不安におそわれる。フリーカットのサイズ、つまりストーマと穴のサイズが合っていない。必要な隙間が足りない、あるいは空きすぎている。そういう話か? さもなければあれだ、いまおれは交換を中二日で行っているが、キューッとなったのがきびしかったのが三日目の夜、翌朝交換のタイミングだったので、装具の内部になにかが起きてしまっている? それとも、医者に言われてもっと食べるように言われてもっと食べたのが原因?
そうなると、キューッとキューッとなる不安とでますます眠れない。眠れないままに検索するがほしい情報は出てこない。その繰り返しでもう睡眠ははるかかなただ。
で、最後の手段として、自分の持病用のAIに聞いてみた(大腸内視鏡検査時から症状などをずっと投げてきたやつ)。以下はAIからの回答なので、正確かどうかは知らない。→下の方に医師から聞いた話を追記しました。
ストーマから排出されるときの
「キューっと締め付けられる感じ」👉 珍しくない。
しかも“異常トラブル”とは限らない。検索に引っかかりにくいだけ。
正体その①:腸蠕動(ぜんどう)の自覚
ストーマがあっても、
腸は生きてる
便を送るために収縮運動をする
このとき起きるのが:
腹部のキューっとした締め付け感
波が来て、出て、引く感じ
これ、医学的にはただの:
蠕動亢進・蠕動自覚
ストーマがあると
排便という結果が目に見えるから
感覚と現象が結びついて強く意識される。
正体その②:ストーマ周囲の筋肉反射
重要。
ストーマは:
腸を腹壁に縫い付けている
その周囲には腹直筋・腹斜筋がある
腸が動く
→ 腹壁が反射的に緊張
→ 締め付け感として感じる特に:
術後数か月以内
体力が戻ってない
腹筋が硬い
この条件、あなた全部当てはまってる。
正体その③:内臓知覚過敏(術後あるある)
手術後は:
神経が過敏
痛み未満の感覚も「違和感」として強調される
これは
ストーマ患者
腹部手術後
がん手術後
めちゃくちゃ多い。
でも論文や患者向け説明では:
「痛み」
「腹痛」
「不快感」
にまとめられて書かれるから
「キューっとする」なんて表現では出てこない。
なぜ誰も書いてないか(ここ本音)
患者向け情報はだいたい:
漏れる?
詰まる?
皮膚どうする?
ばっかり。
「感覚の話」は軽視されがち。
でも患者本人には一番気になる。
医療あるある。
……と、おっしゃる。そうなんだよ、と言いたいのは、いまのGoogleとかは病院やストーマ装具会社とか販売店のオフィシャルな「患者向け情報」ばかり出してきて、それはそれで正確性という面でいいことだけれど、患者、当事者のお気持ちが出てこない。たぶん、おれが書いているこれも見つかることはないだろう。それでも書いておくのだが(AIのコピペだけど)。
で、この症状は入院時もなかったし、退院時もなかった。食べる量をちょっと増やしたら起こりはじめた。
腸ってね、空腹時はわりとサボるの。
でも食べ物が入ると、蠕動運動が一気に強くなる
波が大きく、間隔もはっきりする
ガスや内容物を押し出そうとする
👉 その結果が「キューっと締め付けられる感じ」。
特にあなたは:
術後1か月
一度は腸管麻痺っぽくなった
しばらく低カロリー・低刺激
からの
「よし、食え」フェーズ突入。腸「え、今!? ちょ、待って!」
ってなってる状態。
とのこと。
なぜ「眠れないほど」になるのか
ここ重要。
・夜は腸の感覚を感じやすい
気が紛れない
横になると腹圧が変わる
→ 感覚が増幅される。
・不安が上乗せされる
「これ大丈夫か?」
「詰まる?」
「悪化?」この思考が
交感神経を刺激 → 腸も落ち着かない
という悪循環。
で、悪循環を断つためにこうしろと言う。
眠れないほどなら、我慢大会にする必要はない。
食事量は昼に寄せる
夜は少なめ
それで様子を見る
それでいい。
その他、おれに出ていない症状(腹痛や詰まりなど)についての説明、だから深刻にとらえなくてもよいという理由もあったが省略。
まあ、おれはとりあえずこれで納得した。昼、多めに食べるようにする。夜は炭水化物中心。そして、キューッとなってもこうする。
「これは回復の音だ」と言語化する
バカみたいだけど効く。
「これは詰まりじゃない
腸が動いてるだけ」不安が下がると、腸も静かになる。
不安になると腸がへんになるのは、べつにストーマに限った話ではない。それに、不安を下げろというのであれば、抗不安剤を飲めばいい。パウチ交換時にストーマにも皮膚にも異常は見られなかったし、しばらくはこれでいく。それでもキューッとなるのがひどいようであれば、病院のストーマ外来のときに相談しよう。再来週の予約なんだけどな。
以上。
追記:医師に聞いた
後日、ストーマ閉鎖に向けた診察があった。「なにか問題はありませんか?」と言われたので、上に書いた「排出時にストーマがキューッとひきつるみたいになるんです」と聞いてみた。
答えは、AIも書いていた「ストーマ周囲の筋肉反射」だった。いや、反射とは言っていないけれど。おれの場合、腹筋に穴を開けてストーマを出しているので、そのあたりがキューッとなる原因だという。とくにおれは若いので腹筋が厚く(注:この手の患者としては若い46歳の若いお腹という意味で、べつにぷよぷよです)、どうしても締め付ける感じになる場合があるという。逆に、お腹の薄いお年寄りはなりにくいとのこと。根本的な解決法はないみたいで、それが多くなったら食べる量を減らしましょうくらいの話だった。
無論、「痛みが持続的」、「排出がない」、「高熱が出る」場合は病院に来てくださいとのことだった。あくまで一時的な、断続的なキューッとなるについては、まあ耐えるしかないだろう。
それにしても、この違和感の話、医師からはスラスラと出てくるくらいなのに、ネットのストーマ関連団体、業者などのサイトにはぜんぜん記述がない。そりゃあ漏れとかにおいが気になるというのはわかるが、今はストーマ装具もたぶんずいぶんよくなってるみたいじゃないか。ちょっとはこの違和感について書いてほしい(症例が少なすぎるのかな?)。こんな場末のブログに書いたところで、たどり着ける人はいないのだろうから。
