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古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』を読む

イヌよ、イヌよ、お前たちはどこにいる?

 ずいぶん前に書評を読んで、ずいぶん前から読みたかった一冊だった。書評の中身は覚えていない。ただ『ベルカ、吠えないのか?』というタイトル惹かれつづけていた。惹かれつづけて何年になる? 文庫本に記された単行本の発刊日を見れば2005年とあった。今週のお題「10年」じゃあないの。10年おれは読みたいタイトルがあって、10年おれは読まないでいた。10年なんてあっと言う間だ。なんてこった。
 『ベルカ、吠えないのか?』はイヌの話だ。イヌのイヌ、人のイヌ、そして太平洋戦争から冷戦を経て現代に至る世界の歴史。アンダーワールドUSAあるいはUSSR、レッド・チャイナ、ヴィエトナム、アフガニスタン……。そこに生きて、死んできたイヌ、軍用犬、あるいはそうでないものの物語。宇宙を行くイヌの歴史。なんとも奇妙、不思議、そしてかっこいい。おれはなにもかも猫の人間だが、イヌにこんなにも惹かれるとは思わなかった。イヌの家系図百年の孤独、「ベルカ、吠えないのか?」。人間の滑稽さ、イヌの本能、たまらないハードボイルド。いや、なんのジャンルに括っていいかわからない。わからないが、10年待ち続けて、おれは満足した。いや、満足しきったわけではない。もっとこのイヌたちの血の話を読みたい。そう思う。

 とはいえ、ロシア語は読めないのでロシア語版を買おうとは思わないが……。




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