以下の内容はhttps://globalhead.hatenadiary.com/entry/2025/11/20/113052より取得しました。


ワシントン・ポー・シリーズ第3作『キュレーターの殺人』を読んだ

キュレーターの殺人 / M・W・クレイヴン (著), 東野 さやか (翻訳)

キュレーターの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫) 

クリスマスの英国カンブリア州で切断された人間の指が次々発見された。プレゼントのマグカップのなか、ミサが行われた教会、そして精肉店の店内でー。現場には“#BSC6”という謎めいた文字列が。三人の犠牲者の身元を明らかにしようと刑事ポーたちは捜査に乗り出す。だが彼らはまだ知らない。この連続殺人の背後に想像を超える巨悪“キュレーター”が潜んでいることを…驚愕必至のシリーズ第三作。

ワシントン・ポー・シリーズ第3作『キューレーターの殺人』は、切断された人間の指が次々と発見されるという衝撃的な幕開けを迎える。続いて被害者の死体が見つかってゆくが、彼らを繋ぐ接点は一切見当たらない。こうして不可解な連続殺人事件の捜査が開始される中、主人公の刑事ポーは、その裏に潜む想像を絶する暗黒世界と対峙することになる。それは、決して単純な連続殺人事件では片付けられないものだったのだ。

私自身、ミステリ小説をそれなりに読んできたが、今回の事件で用いられた「方法」には、心の底から冷え込むような、底知れない恐怖を覚えた。「こんなことが現実にあり得るのか」と疑念を抱き、実際に調べてみたほどだ。そして驚くべきことに、その「方法」は現実にも存在し、現代社会の深刻な問題として取り上げられている。既にこれを題材にしたミステリも存在するようだが、それでもなお、本作の設定は戦慄するほどに怖ろしい。

ミステリ小説の多くは、人間の憤怒、悪意、欲望、狂気、あるいは復讐といった、感情的な動機によって引き起こされる殺人を描いている。これらは、道徳的には許されざる行為であっても、人間が人間であるゆえに生まれてしまう「業」とでも呼ぶべきものだ。だからこそ読者は、その背後に潜むやるせない人間ドラマに心を揺さぶられるのだ。

しかし、この『キューレーターの殺人』で実行される殺人は、そのいかなる動機にも当てはまらない。読者が直面するのは、あまりに冷徹で非人間的な犯行であり、「なぜ、このようなことが?」と、ただ恐怖し、混乱するばかりだ。そして、この非人間的な物語を徹底して描き切った点こそが、本作の真の凄味であり、読者に強烈な印象を残す所以なのだ。

 




以上の内容はhttps://globalhead.hatenadiary.com/entry/2025/11/20/113052より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14