モフ……モフモフ……。
パディントン可愛い。
パディントン可愛い。映画『
パディントン』は主人公熊
パディントンの可愛らしさをひたすら愛で萌え狂う為の物語である。物語の全てはその
パディントンの可愛さを引き立てるためだけに用意されたものである。
パディントンが移民のメタファー?いやそれは分かる。しかしそれさえも
パディントンという存在の背景に深みを与えるための装置に過ぎない。要するに"ハク付け"だ。だからそこだけクローズアップするのは
パディントンの魅力を語っていることには全くならない。あと書くなら出演者もいいな。パパ役のヒュー・ボネヴィルはTVドラマ『
ダウントン・アビー』でお馴染みだったから嬉しかった。対する
ニコール・キッドマンもなかなか狂った役で香ばしかった。イギリス製作なので全体的に紳士な雰囲気もよかったな。それと目をひいたのは本筋と関わりの無い妙にファンタジックな映像展開だ。地理学者協会の無意味に
スチームパンクなビジュアルも楽しかったな。「海の向こうからやってきた熊(的なもの)」としてロシアアニメ『
チェブラーシカ』もちょっと思いだした。もう兄弟作品ということでいい。だから『
パディントン』に魅せられモフの地獄に堕ちた幸せ者は同時に『
チェブラーシカ』も観てモフの沼にハマるといいのである。モフはいいよ。もう世界はモフだけでいい。
■リザとキツネと恋する死者たち (監督:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ 2014年ハンガリー映画)
ハンガリーの不思議映画。どう不思議かというと70年代
ブダペストが舞台なのに主人公のアラサー女性は日本に憧れていて、日本の
昭和歌謡が好きで"トミー谷"なるアイドルに心酔しているのだが、そのトミー谷の亡霊がいつもふわふわその辺にいて歌を歌っている、と書いていてもなんだか訳の分からない作品なのである。しかもこのトミー谷の幻影は実は九尾の狐の変身した姿で、主人公女性の愛した男を次々にとり殺してゆくのだが、かといってホラーではなくファンタジーなのである。なおさらよく分からない。映画はビジュアルは面白いがお話も俳優の演技も淡々とし過ぎていて平板に感じるのだが、なんにしろこの変なセンスが楽しいのでこれでいいのかもしれない。変だ、とは書いたが、この物語の暗喩するものが容易に読み込み難いというだけで、ホントはいろんな意味合いの込められた物語なのかもしれないな。
もともとの
ブレイク・エドワーズ版が少しも面白くないシリーズで、このリブート版も興味が無かったのだが、インドの美人女優
アイシュワリヤー・ラーイ(・バッチャン)が出演しているという話を聞き急遽観ることにした。いやー、アイシュ、いいっすねえ。インド女優が出て来るだけで画面が華やぎますねえ。そんな感じでリラックスして観ていると、泥臭く野暮ったいはずのギャグがなんだか「ええやん、ええやん」と許せるようになってゆき、結局これはこれで面白く観られたから不思議なものである。げにインド女優は偉大なり。
■ヴィクター・フランケンシュタイン (監督:ポール・マクギガン 2015年アメリカ映画)
ビデオスルー作品なれど驚くほど充実した英映画・TVファン垂涎の配役、主演J・マカヴォイの惚れ惚れさせる驚嘆の演技、原作を巧みに換骨奪胎したシナリオ、鬱蒼とした
スチームパンクの薫り、全編に醸し出される同性愛の匂い、これは傑作ではないか。「モンスターがつまんなくてえ」とかいう声があるらしいがこれはフランケン博士がそもそもモンスターであるということだからこれでいいんじゃないかと思うぞ。
■タンク・ガール (監督:レイチェル・タラレイ 1995年アメリカ映画)
『マッドマックス 怒りのデスロード』がらみでポスト・アポカリプス世界のデステックな抗争を描いた『タンク・ガール』が
Blu-rayで出るとかいうのでなんにも知らなかったがジャケットのふざけたチャンネーのビジュアルが良かったのでついつい買っちまった。なぜか
ナオミ・ワッツと
マルコム・マクダウェルが出ている。確かに怪作ではあるがイギリスのコミック原作だというセンスがよく活きていて面白く観られたな。でも一番面白かったのは
Blu-ray封入の解説で、もうボロクソに書いてるのよ。商品解説がボロクソって逆に正直で清々しかったなあ。
■クリード チャンプを継ぐ男 (監督:ライアン・クーグラー 2015年アメリカ映画)
映画『ロッキー』にはたいした思い入れも無いし全部観ているわけでもないけれども、なんとなく観た。ロッキーがジジイになってトレーナーやる、というジジイ展開が一人のジジイとして琴線に触れたのかもしれない。しかし途中まで観て「いやあ、スタローン監督上手くなったなあ」と思ったら監督別だったんだね。いやホント映画好きみたいなふりして映画なんにも知らないオレがここにいる。
森にハイキングに行った若者が
ミケランジェロの亡霊に追い回される、という『ブレアウィッチ・プロジェクト』パチモンPOV、ではなくてナチ略奪美術品を救え、という戦記モノだが、なんで観ようと思ったのか思いだせない。
ジョージ・クルーニー特に好きでもないんだがな。特に印象に残ったのは
ケイト・ブランシェットの吹き替えが全然雰囲気が合っていない、というところだった。なんだあの町の果物売り娘みたいな声は。
冷戦下米ソのスパイ交換を描く
スピルバーグ作品だが、
スピルバーグの嘘くさい
ヒューマニズムと民主主義の描き方に半笑いを押さえられなかった話だったな。逮捕したのが例え
ソ連のスパイであろうと民主主義的に扱いますよ!弁護士もつけますよ!(キリッ)とか言って格好つけときながら、裏ではきっちり汚いことやってる
ダブスタぶりが愉快で、まあアメリカの見栄っ張りぶりを観察する映画なのだなあと思った。あと主人公の弁護士は自分の仕事をこなしただけで、
ヒューマニズムとか関係ないと思うけどな。
■ドラゴン・ブレイド (監督:ダニエル・リー 2014年中国/香港映画)
冒頭いきなり「力を合わせて戦おう!」とかやられて申し訳ないんだが観る気を無くしてしまいDVD返却した。
■COP CAR/コップ・カー (監督:ジョン・ワッツ 2015年アメリカ映画)
マヌケな悪徳警官が頭の悪いクソガキ連中のせいで地獄に落とされるという話。まあなにしろ少しも可愛げのないクソガキ連中に苛立たされて、オレは自然と悪徳警官に感情移入した。クソみたいな仕事して手を汚しながらやっと貯めた小銭で自由に暮らそうとしたら皮も剥けてないバカガキに邪魔されるんだからもう警官哀れでたまんなかったわ。というかこんな題材ならコメディでいいよ。
「インド映画好きとして一応映画『
ガンジー』は観ておいたほうがいいのではないか」と思ったのである。この映画『
ガンジー』、イギリスとインドの合作映画だから一応インド映画の端くれということにしてもいいのではないかと思う。内容はなにしろあのインドの両手ぶらり戦法by
あしたのジョーこと無抵抗主義の
ガンジーの生涯である。でも調べたら無抵抗主義じゃ無くて非暴力主義が正しいんですよってネットに書いたあった。そもそも無抵抗主義というのは「
実は主義ではなく、人類マグロ化計画の一環」なのだという。ネットって便利だなあ。とりあえず映画観て
ガンジーのことがあれこれ勉強にもなった。
ガンジー若き日の
南アフリカでの差別が彼の根本にあったことや「塩の行進」が
押尾学の出所凱旋行進でないことも初めて知った。
リチャード・アッテンボローはヌルい映画撮る人だがこの作品は素晴らしかったと思う。30万人というエキストラの数はギネスに載ったという。しかしこれは映画撮ってたら勝手に30万人ぐらい写っちゃいましたぁインド
人大杉ってことなのではないのか。