ゾンビ・アポカリプス・コミック『
アイアムアヒーロー』の18巻はその殆どが主人公鈴木とヒロミちゃんとの会話とそのやりとりで構成されている。そして遂に二人は…という展開を迎えるのだが、これが、凄惨なほどにロマンチックで、最高に、いい。思うのだが『
アイアムアヒーロー』のこれまでの物語はこのシーンを描くためにあったのではないか。主人公鈴木のグダグダした
ルサンチマンが遂に昇華され、裸になった心で愛する者と繋がる。これまで物語で費やされた多くのページ数はこの心情に圧倒的な説得力を持たせるために存在したのだ。そしてこの展開が後半、ダイナミックなアクション・シーンへと転換する
メリハリがまた素晴らしい。
花沢健吾はやはり卓越した
ストーリーテラーだと思う。
今回もまた「よくまあこれだけ下らない下ネタ展開を考えつくなあ…」と感心させられる『
監獄学園』19巻です。それととかく下品な作品ですけれども、実はよく読んでみるとチチだのケツだの股間だのの過剰なクローズアップの仕方に、そういった手法の一般的なエロティック・コミックへの批評と対象化があるんですね。そういった表現の馬鹿馬鹿しさを分かってるんですよ。だからエロではあるがとことん笑えるんです。副会長・白木
芽衣子の有り得ない巨乳ぶりなんかも従来的な"巨乳キャラ"のパロディでしょう。さらにそれぞれのキャラのバックストーリーの描き込みも半端なく、より魅力的に見せているんです。そしてこれだけエロなのにセックスだけは注意深く取り除かれている。それにより生々しくない。例えエロでもきちんと頭使えばこういった作品になるんだといういい見本だと思います。そして今作でもダントツに花ちゃんが可愛い。この可愛さというのは、この作品において彼女だけがアンビバレンツを抱えさせられているからでもあると思います。それにしてもアンドレがもう人間じゃない…。
山本さほはゲーム雑誌
ファミ通の連載で知って「面白い漫画描くなあ」と思ってたんだが、『
岡崎に捧ぐ』に関しては子供が主人公の子供時代の物語と言うのがちょっと食指が動かなくて静観してたんだよな。懐古趣味とか可愛いキャラで描かれた子供が主人公の漫画って好きじゃないのよ。だがこの『
岡崎に捧ぐ』、読んでみると決してそれだけのものではなかった。まず友人岡崎の破綻した家庭の描写が、この絵柄から考えられないようなシビアさを持っており、それとは別に、子供時代の山本の唯我独尊ぶりを描くエピソードには感心させられ、なるほどこれは一筋縄にはいかないコミックだな、と思わせた。ゲーム好きの描写も、これもまたなかなかに和ませてくれる。確かに才能に恵まれた漫画家であることを感じさせ、今後がとても楽しみになった。
白山宣之の遺作集『地上の記憶』(
レヴュー)が非常に素晴らしいコミック作品だったので、最近
復刊ドットコムから刊行されたこの作品も、ちょっと高かったんだけど買って読んでみることにしました。この作品集『幻の花』はこれまで単行本に収録されていた作品と単行本初収録作3作を含みますが、白山の作品を網羅的に収録しているため、初期の荒削りでストレートすぎる作品もあることはあるんですが、「
白山宣之とはどういう漫画家だったのか」を知り、氏の創作の核にある部分を読み解くことのできる作品集となっていることは確かでしょう。
いつも通り可愛らしい柴犬のムーコです。これは安定の楽しさですね。
「ルージュ」というタイトルを付けて仕切り直しになった「
イノサン」でありますが、やってることは一緒です。一応妹マリー‐ジョセフが主人公になって続くみたいです。
宿敵ヴォルフラムが倒されたので「もう終わりかなあ」と思ってたけどまだまだ血みどろ死体だらけの戦いは続くんだね…。
案の定ネタが尽きたみたいで、なんだか伝わり難い細かい聖人ネタが多いんだよな…。そろそろ終わらせ時なんじゃないのかな…。
惰性で読んでいる「
いぬやしき」!今回も大ゴマだらけでそんなに展開していない!いやちょっとはしてるんだけど、なんかこーすぐ読めてしまって
コスパが悪すぎる!
ノブナガン完結!と思って6巻を読んだのだが、なにか話が繋がらない…え?っと思って調べたら5巻を買っていなかったあああ!というわけで今頃いそいそと読んだオレをお許しください…。