■スノー・ホワイト (監督:ルパート・サンダース 2012年アメリカ・イギリス映画)
あの「白雪姫」の映画化なんですが、これが前半『
ロード・オブ・ザ・リング』を目指したのかと思えるほどの素晴らしいファンタジー・イメージが展開して、ひょっとしたらこれはかなりイケるかも、と思ったんですよね。同じく白雪姫を映画化した
ターセム・シンの『
白雪姫と鏡の女王』が相当の遊びを入れていたのと対照的にきっちりダークファンタジーとして作りこもうとしているんですよ。なによりター
セム版と違って白雪姫役が可愛い!エロい!もうそこだけでポイントアップですよね!しかしこれが中盤で毒リンゴ食べるあたりから脚本が物凄くギクシャクしはじめる。そもそもこの毒リンゴ・シークエンスの入れ方が無理やりすぎる。さらにそのあとなんと白雪姫は『
ジャンヌ・ダルク』もかくやと思えるような甲冑着て馬に乗って悪い魔女の城へ攻め込むんですね!まあそういうシチュエーションを盛り込むこと自体は悪くないんとしても、アクションの撮り方がてんでダメなんですよ。それともうひとつ、白雪姫を巡る男は二人いらなかったと思うんですけどね。まあ後半残念でしたが全体的にそれほど悪い映画ではないと思いますよ。
パリに遊びに来たアメリカ人脚本家が夜な夜な既に鬼籍に入ったはずの偉大な芸術家連中と出会うというお話。まあ芸術とか志してる人間には夢みたいなお話なんでしょうがそれだけに題材がストレート過ぎて安易に感じちゃったんだよなあ。それに主人公が「パリと聞くと緊張しアートという言葉を聞くとすぐさま尻尾を振っちゃうような田舎者」にしか見えなくて、ああこれって
ウディ・アレンの
ルサンチマンなんだろうなあとわかっちゃうのがうんざり。過去に戻って芸術家に会って、といういい思いしたんならその分魂吸い取られて廃人化ぐらいしてもらいたいな。
ウディ・アレン映画はかねがね合わなかったけどこれもダメでした。
CIAでも屈指の腕を持つ職員が裏切って逃亡、それを追うCIA職員もまた謎の組織に追撃され、というこの物語、昔読んだことのあるブライアン・
ガーフィールドの諜報小説『ホップスコッチ』にもなんとなく似てたし、「CIAを追うCIA」というお話が既にして既視感が一杯で、アクションはそれなりに楽しめましたが、なんだかあんまり記憶に残るような映画じゃなかったなあ。