以下の内容はhttps://gizmooooo.hatenablog.com/entry/2025/08/16/213801より取得しました。


買い替えとあの頃の音楽の話

アメリカ国旗とNASAのワッペンのついたMA-1ジャケットを愛用していたんだけど、トランプ大統領に忖度したNASAが、レインボーフラッグなどを使用した職員を強制的に休職させるという明らかな人権侵害を行なうようになり、そんなことをする機関と国の服はとてもじゃないけど着られないので、3月に買い替えを決意した。

"戦争なんてクソくらえ"をコンセプトにしたコレクションがかっこよすぎたコム・デ・ギャルソンで買うことにした。

ハイブランドひしめくファッションビルに足を踏み入れた。ハイブラの店員さんは「(そこになければ在庫は)無い」「もういい?(話は終わり?)」しか返してこないという意味不明な都市伝説を妹から聞いていた私は、店員同士で喋り続けている合間を狙い、長い髪が素敵なお兄さん(表象)の店員さんに恐るおそる話しかけて、ユン・ヨジョン先輩が着ていたようなジャケットの在庫を尋ねた。

f:id:gizmooooo:20250814214236j:image

フランシス・マクドーマンドとユン・ヨジョン先輩

店員さんは親切に確認してくれた。試したかったサイズの在庫がないとのことで、別のキルティングブルゾンを試着させてもらい、SサイズとMサイズで迷ってパニックになり、試着室を飛び出してサイジング相談していいですか!?と泣きついて見てもらい、Sがいいと思いますと言ってもらって買った。高かったけど、反LGBTQA+主義の側だと思われるほうが耐えられない。川久保玲がデザイナーを務めているうちに購入できてよかった。あのMA-1はできるだけ着ないようにしたい。

実はギャルソンは以前から憧れていたブランドだったので、いい機会にお客さんになれてとても嬉しかった!ほかに1着いつか欲しいなと思っているブランドはKENZOとプリーツプリーズイッセイミヤケとsacai。特にsacaiはずっと気になっていて、ああいう意味わからん布が自分ちのクローゼットにあったら楽しいだろうな。

 

その足で下北沢でのライブに参加した。Daisy Barというライブハウスの20周年記念で、元andymoriで現ALのフロントマンである小山田壮平くんと、バンドSISTER JETの対バン*1

f:id:gizmooooo:20250815215738j:image

andymoriもSISTER JETも大学生の頃から好きで、特にSISTER JETのフロントマンのワタルSは、当時CSの音楽番組を観るのがマイブームだった時に、トーク番組などに出演しているのを観ていて、ぶっきらぼうなのに一番いい奴だったからずっと好きだった。開場前にクロークに荷物を預かってもらって、そのままライブハウス前で何となくたむろっていたら、小山田くんたちが普通に私たちの間を縫って中に入っていって横転。そんなことするのショーキチさん*2かマエソワ*3さんだけかと思ってた。

ライブはめちゃくちゃ楽しかった!テレビで観ていたあのままで目の前に立って歌ってくれた。小山田くんの肩のすくめ方、斜め上へいく目線と、照明を受けた瞳のハイライト。ワタルが歌う時の口の開け方。ふたりともほんとにこんな声で歌うんだ、と感動した。

 

先にプレイした小山田くんはアコースティックギター1本の弾き語りスタイル。ステージに出てきたと思ったら急にキョロキョロと何かを探し始めて、口を真一文字に結びながら笑い出しそうな顔で客席に向かって両手の手のひらを見せて「待っててね」をして、すぐに引っ込んでいった。手にして戻ってきたのはまさかのセットリストで、お客さんは全員ふふってなった。

andymoriの曲も、ソロ名義の曲も、たくさんやってくれた。小山田くんのつくる曲は弾いて遊びたくなるのが多くて、ネットでコード譜を調べては弾いてみたりしてて、そういうのを実際に聴くと本当に楽しくて泣きそうになる。1曲目が『愛してやまない音楽を』で最高だった!タイトルそのままに今でもずっと音楽を愛しててくれて嬉しい。小山田くんはたぶん音楽をやらずにはおれないタイプだと勝手に思っていて、どんなに嫌がっても音楽のほうが彼を手放さないんだとしたらつらいこともあるだろうなと思うんだけど、今のところうまくやれているんだとしたら、こんなに嬉しいことはない。SISTER JETの『to you』のカバーもやってくれた。

「SISTER JETとは若い頃から一緒にやってきて、ワタルはありがたい存在。色々ひどいこともしてきたはずだけど、一緒にやれてるということは、許容範囲だったということでしょう」

と胸を張っていた。好きなミュージシャンに友達がいるの嬉しすぎる。ワタルありがとう!

そうして『スライディングギター』の多幸感、『ゆうちゃん』の淋しさ、『すごい速さ』で駆け抜けていく瞬間。

「ほんとは飲んだ状態で出演などは、……するべきではない。でもアニバーサリーだから……」

とMCでモゴモゴ話していて、要するに私たちが目撃した会場入りの瞬間は、"前打ち上げ"で一杯引っかけてきた後だったのだ。「Daisy Barの思い出といえば……酒。というわけで酒の曲をやります」とゴキゲンに『アルティッチョの夜』をやったかと思えば、ハーモニカのキーを間違えて慌てて付け替えたり、『ゆうちゃん』では2番も「テレビを見ていたんだ」と歌い、『夕暮れのハイ』では早々に「流れ行く〜」の歌詞が出てこず、斜め上へ目線を逸らしつつ強行突破しようとして諦めて、「いけるかなと思ったけど、もう1回やったほうがいいな」と言って、空中に指をやりながら歌詞をふんふんと思い出してからテイク2をやった。『時をかけるメロディー』でも歌詞を間違えて、

「もう飲まないようにしよう。……でも約束はできない。今のなし。心の中で、もう飲まないようにしよう、と思いました」

と笑っていた。曲は素晴らしかった。小山田くんの歌い方の距離感がとても好きだ。あとシンプルに歌がうますぎる。

 

次がSISTER JET。『to you』がセトリ1曲目に入っており、「SISTER JETです!!用意してきた曲!!まさかの!!壮平(が先に)歌っちゃいました!!これがオリジナルだ!!SISTER JETで!!『to you』!!!」と叫んでギターをかき鳴らしたワタルかっこよすぎた。使ってるのがテレキャスター*4でますます好きになっちゃった。私とおそろい。ワタルは今日はドラムがいい感じ!と言ってメンバー紹介をしてくれて、

「ちょっとちょっとどうしちゃったの、こんなにパンパンのDaisy Bar久しぶりに見たよ!」

と悪戯っぽくフロアを見渡して、

「いいよいいよ、いっちゃうよ!」

と怒涛のアップテンポナンバーが続く。『DJ SONG』では「2年前の彼女」の歌詞を「20年前の彼女」に変えてきて、「今欲しい彼氏はDJ」のところで左手を耳に当てて右手を横に伸ばして、ヘッドフォンをさわりながらレコードをスクラッチするDJの真似をしてくれた。こういう"ライブ"のパフォーマンスがうまい人大好き。左手の薬指には銀色が光っていてそこもメロかった。既婚ミュージシャンの指輪装着姿だ〜いすき。

Daisy Barは1周年くらいの時から毎年出てて、ここのヌシみたいになっちゃって。ここまできたら、死ぬまで遊んでください」

の言葉に胸が熱くなった。プロのミュージシャンなんだから、ライブを含む音楽活動は自分たちだけじゃない範囲の生活に直結するシビアなもののはずなのに、ライブハウスの経営だって決して楽じゃないのはわかっているのに、ライブをやることをそれでも「遊んでください」って表現することの願いと懐の深さよ。そうやってめちゃくちゃ感動してたのに、

「野球の大谷選手の活躍を見ながら、なんで俺にはこの謙虚さがなかったんだろう、鼻を伸ばしてた時期に謙虚さがあったらどうなっていただろう、と思いながらホームランを見ていました」

みたいな褒めればいいのか呆れればいいのかわからない俗っぽいことも言うから、ちょっと笑ってしまった。でもベースが機材トラブルから復帰してすぐ再開しようとした時に「チェックしなくて大丈夫?」と確認するフロントマンらしさもあり、基本的にかっこよくて最高だった。

「あんまりやりたくない」とこぼした最後の『17(SEVENTEEN)』は、実はandymoriのパクリ、もといリスペクトであることが明かされてフロアが騒然とした。

「同じ3ピース*5で、距離が近かったんだよ。andymoriがドカーンと売れて、俺たちも、って……」

と言っていたけど、そう言われてみればドラムのドカドカした感じがそれっぽくもあるけど、やっぱりどこまでもandymoriではなくて、そこが私にはちょっと嬉しかった。小山田くんのことも、

「壮平のリハから見てて、あ〜いい歌うたうな〜と思いながら、感じながら、思い出しながら、そんなふりをしながら」

と笑っていて、ワ、ワタル〜〜〜〜〜!!!と叫び出しそうだった。『17(SEVENTEEN)』はとってもいい歌だよ!もっとやっていいよ!あと新しい歌もうたうべきだよ!最後のアルバムが2014年発売っていうのはちょっとさみしすぎる!

 

アンコールでは先にSISTER JETが出てきたと思ったら、完全にできあがっちゃってベロベロックンローラーと化した小山田くんもビール片手に一緒に出てきて、わ〜みんな来てくれた!と手を叩いて大喜びしていたら、ワタルが小山田くんに気づいて目を剥いていた。

「お前何年やってんの?普通もう1回くらい(俺たちのワンマン)ライブの告知するだろ。そのあと、紹介します!って言ったら(お前が)出てくるんだよ。なんでここにメンバーみたいな感じで居るんだよ。何年やってんだよ」

と散々ダメ出しして、小山田くんがへらへら引っ込んでいき、テイク2で呼び込まれてからちゃんと出てきて大笑いした。

"前打ち上げ"で行った炉端焼きのお店で流れていて、いいね〜!となったという曲を、1回も合わせてないけどやりますと言って、全員で井上陽水の『夢の中へ』とBen E. Kingの『Stand By Me』を熱唱演奏してライブが終わって最高だった。私はお酒を飲めない体質だから、酒の席にはほとんど居ないんだけど、楽しい飲み会ってこんな感じなのかなと思った。お酒は程々にしてはほしいけど、またやってほしい!

f:id:gizmooooo:20250816080417j:image

ワタルの足元。エフェクター構成がシンプルで好感。セトリもちょっと見える

 

 

*1:たいばん。ひとつの音楽イベントに、複数のミュージシャンが出演すること。2組で出演する場合は特に「ツーマン」と呼ばれることもある

*2:石田ショーキチさんのこと。私の町田の推し。元Spiral Life、現Scudelia ElectroMOTORWORKSほか

*3:マエソワヒロユキ。男性ソロミュージシャン。石田ショーキチさんのお友達

*4:アメリカのフェンダー社が製作しているエレキギターのひとつ

*5:スリーピース。スリーピースバンドともいう。3人編成のバンドのこと




以上の内容はhttps://gizmooooo.hatenablog.com/entry/2025/08/16/213801より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14