
プルリクエストはGitHubなどのGitホスティングサービスが提供する機能であり、オープンソースのソフトウェア開発において重要な役割を果たしています。しかし、ウェブベースのドローツールを開発するオープンソースプロジェクト「tldraw」は外部コントリビューターからのプルリクエストを一時的にクローズする決定を下しました。プルリクエストに関するポリシーが変更された背景にはAI技術の利用増加が影響しています。
Contributions policy · Issue #7695 · tldraw/tldraw
https://github.com/tldraw/tldraw/issues/7695
tldrawの創業者兼CEOであるSteve Ruiz氏は、外部コントリビューターがAIツールのみによって生成されたコードをプルリクエストに含めるケースが増加しており、ほとんどの場合「不完全もしくは誤解を招くコンテキスト」「コードベースの理解不足」「作者によるフォローアップ不足」を招いていると指摘しています。

プルリクエストの公開はメンテナーによって慎重にレビューされて真剣に採用を検討することを約束するものであり、ゆえに厳選に厳選を重ねる必要があります。記事作成時点では、tldrawの開発チームは外部コントリビューターからのプルリクエストを一時的にクローズし、実際に検討しているものから選択的に再オープンするという方針を検討しており、前提としてほとんどの無断投稿はレビューしないものとしています。

Ruiz氏は「申し訳ありませんが、この決定はプロジェクト・コード・コミュニティにとって最善の利益になると心から信じています。うまくいけばGitHubが良い貢献管理ツールを提供してくれ、再びプルリクエストをオープンできるようになるでしょう。」と述べています。関連してソーシャルニュースサイトのHacker NewsではAI生成コードの品質に関する懸念が議論されており、「常にGitHub文化の問題点であった」や「AIは試用版コードを即座に生成してくれるが、見直すのは時間がかかる」などの意見が寄せられています。