以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20240306-google-search-update-low-quality-spam/より取得しました。



Google検索で何か調べ物をした時、上位に表示される検索結果が明らかにSEOに特化した低品質なページで埋め尽くされており、うんざりした経験がある人は多いはず。2024年3月にGoogleが、検索ランキングシステムのアルゴリズムを強化すると共に、スパムに関するポリシーを更新して「人間ではなくGoogle検索のために作られた低品質なページ」が上位に表示されないようにすると発表しました。

Google Search: New updates to address spam and low-quality results
https://blog.google/products/search/google-search-update-march-2024/


What web creators should know about our March 2024 core update and new spam policies  |  Google Search Central Blog  |  Google for Developers
https://developers.google.com/search/blog/2024/03/core-update-spam-policies

Google takes aim at SEO-optimized junk pages and spam with new search update | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/03/05/google-takes-aim-at-seo-optimized-junk-pages-and-spam-with-new-search-update/

Google検索の結果がSEO対策に特化した低品質なページや広告で埋め尽くされていることは、以前から問題視されてきました。大手IT系ニュースサイトのThe Vergeは、2023年に「SEOにより検索の有用性が極めて悪化した」と主張する記事を掲載したほか、ドイツの研究チームが7392個もの製品レビュー用語の検索結果を1年間にわたり追跡した調査でも、実際に検索結果がSEOに最適化されたページに汚染されていることが判明しました。

Google検索のSEOスパム汚染は印象ではなく本当に悪化していることが研究で明らかに - GIGAZINE


そんな中、Googleは検索結果から低品質なスパムページを排除するため、検索ランキングシステムのアルゴリズムを強化すると共に、スパムに関するポリシーを更新することを発表しました。

◆検索ランキングシステムのアルゴリズム強化
Facebookは2022年にランキングシステムの調整を開始し、上位に表示される役に立たない低品質のコンテンツやオリジナリティのないコンテンツを減らすことに成功しました。GoogleはこのFacebookの事例から学んだことを、2024年3月のコアアップデートに盛り込むとしています。

検索ランキングシステムのアルゴリズムは、特定のウェブページが役に立たなかったり、ユーザーエクスペリエンスが悪かったり、人でなくSEO対策に特化したものだったりするケースをより正しく理解するために改善されます。この改善でランキングが下げられるウェブサイトには、「特定の非常に特殊な検索クエリ」を狙い撃ちして作成されたウェブサイトも含まれるとのこと。

Googleは、「これらのアップデートにより、検索結果に表示される低品質コンテンツの量が減り、有用で質の高いサイトへのトラフィックが増えると考えています。私たちの評価に基づくと、今回のアップデートとこれまでの取り組みを合わせることにより、検索結果に表示される低品質でオリジナリティのないコンテンツは合計で40%減少すると見込まれています」と述べました。なお、今回のアップデートは複雑なため展開には最大1カ月かかり、複数のシステムが相互に強化されることでランキング変動が通常のアップデートよりも大きくなる可能性があるとのことです。


◆新しいスパムポリシーの展開
Googleは数十年にわたってスパム対策を行っており、その取り組みは記事作成時点でも続いています。今回Googleは、近年人気が高まっている「大規模に生成されたコンテンツの不正使用」「サイトの評判の不正使用」「期限切れドメインの不正使用」という3つのやり口に対抗するためのポリシーを発表しました。

1:大量に生成されたコンテンツの不正使用
Googleは以前から、検索ランキングを操作するために自動化システムを使用して大量に生成された、低品質またはオリジナリティのないコンテンツのランキングを下げる取り組みを行っていました。しかし、近年では大量のコンテンツ生成方法はより洗練されており、コンテンツが純粋に自動で生成されたものかどうか判断するのが難しくなっていたとのこと。

そこでGoogleは、ウェブページがどのように作成されたのかに関係なく、「検索ランキングを操作するために大量のコンテンツを生成する」という行為自体に焦点を当てるためのポリシー変更を行いました。これにより、「人気のある検索クエリに対する回答を行っているように見せかけて、その実ユーザーに役立つ情報を提供しないウェブページ」など、より多くのコンテンツに対処できるとGoogleは述べています。

Googleの広報担当者であるジェニファー・カッツ氏はテクノロジー系メディアのTech Crunchに対し、「ランキングの変更は、クリックを集めるために設計されたものの実際の価値が低い、低品質なAI生成コンテンツに直接対処するものです。今回のアップデートは他のタイプのコンテンツ、たとえば人間が作成したかもしれないものの、ユーザーにとってあまり付加価値のないコンテンツにも対処します。最終的な目標は、満足感がなく、オリジナルのコンテンツに欠けるページの存在感を減らすことです」とコメントしました。


2:サイトの評判の不正使用
すでに優れた評価を持っているウェブサイトであっても、利益のためにサードパーティーが作成した低品質のコンテンツをホストすることがあります。Googleはその一例として、「信頼できる教育系ウェブサイトに消費者金融のレビューを公開するケース」を挙げています。このように、信頼できるウェブサイトがホストする場合、たとえコンテンツ自体が低品質であっても検索結果の上位に表示され、ユーザーを混乱または誤解させたりする危険性があります。

そこでGoogleは、主に検索ランキング上位に載ることを目的として、ウェブサイト所有者の厳密な監視を受けることなく作成された価値の低いサードパーティーのコンテンツを、スパムと見なすことを決定しました。このポリシーについてはウェブサイト所有者の対応期間が必要なため、発表から2カ月後の2024年5月5日から施行されるとのことです。

3:期限切れドメインの不正使用
期限切れのドメインがサードパーティーによって購入され、低品質またはオリジナリティのないコンテンツの検索ランキングを上げるために再利用されることがあります。この場合、一部のユーザーは新しく公開された低品質のコンテンツを古いウェブサイトと同じものだと誤認する可能性があるとのこと。そこでGoogleは、低品質またはオリジナリティのないコンテンツの検索ランキングを上げるために購入・再利用された期限切れドメインを、スパムと見なすポリシー変更を実施しました。


Googleは、「検索は毎日数十億人の質問をサポートしていますが、常に改善できる分野があります。私たちは検索結果上の低品質なコンテンツを低レベルに抑え、人々を助けるために作成された情報をより多く表示するように引き続き努力していきます」と述べました。

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