以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20231102-seo-search-engine-optimization-the-verge/より取得しました。



Engadgetの元編集長らによって創設され、マーケティング会社・Aelieveの集計したIT系ニュースサイトランキングで第4位に入っているThe Vergeが、「検索エンジン最適化(SEO)により検索の有用性が極めて悪化した」と主張する記事を2023年11月1日に掲載しました。これに対し、Googleの検索部門のアドバイザーで記事中でも取材を受けているダニー・サリバン氏が個人ブログで反論しました。

Did SEO experts ruin the internet or did Google? - The Verge
https://www.theverge.com/features/23931789/seo-search-engine-optimization-experts-google-results

Some thoughts about The Verge article on SEO
https://dannysullivan.com/thoughts-verge-article-seo-6558

What the Romans ever done for us aka the contribution of SEO to The Verge and other news websites - I Love SEO
https://www.iloveseo.net/what-the-romans-ever-done-for-us-aka-the-contribution-of-seo-to-the-verge-and-other-news-websites/

今回問題となったのは、ジャーナリストのアマンダ・シカゴ・ルイス氏がThe Vergeで公開した「The people who ruined the internet(インターネットを破壊した人々)」という題の記事です。

その中でルイス氏は、「多くの人々がインターネットで情報を見つける能力に不満を抱いています。彼らはネットで答えを探したときに出てくるリンクは『まったく使えない』『まるでゴミ』『悪夢のよう』と言います。また、中にはオンライン検索の市場シェア90%を占めるGoogleを非難する人もいれば、SEOという謎めいた技術に携わる人たちを批判する人もいます」と述べました。


SEOとは、サイトやページを検索結果の上位に表示させるための施策のことです。基本的には、レイアウトの読みやすさや他のサイトからよく引用されていることなどを基準に優良なページを検索上位に表示するための仕組みですが、企業などが検索エンジンのアルゴリズムを解析して質の低い広告や宣伝用のサイトを上位に表示させることも少なくないため、しばしば「Google検索は死んでいる」などと評されています。

ルイス氏はこうしたSEO対策について「この行為はインターネットが物を売る場所以外の何かであるという幻想を見事に破壊してしまいました」と述べているほか、SEO技術に携わる人々を「誇大妄想狂野郎(megalomaniacal jerks)」と呼ぶなど、かなり語気を荒らげて非難しました。


特にやり玉に挙げられたのが、Googleのダニー・サリバン氏です。元ジャーナリストで、検索についての必読書とされているオンラインサイト・Search Engine Watchの設立者であり、「検索界の審判に最も近い人物」としても名高かったサリバン氏がGoogleに入社した失望感について、ルイス氏は「一部のSEO担当者にとっては、銃の安全に関する法案に取り組んでいた議員が辞任して全米ライフル協会のロビイストになったように感じられました」と述べました。

他にもルイス氏は、The Vergeの取材に応じたサリバン氏を「怒っていて防御的」「サリバン氏は特にGoogleの検索結果が悪くなったと人々が考えていることに立腹している」と、半ば個人攻撃に近い形で描写しています。

これを受けて、サリバン氏は自身のブログに記事を投稿し、「Googleの正式な見解ではなく個人的な意見」と前置きした上で、The Vergeの記事に反論しました。


例えば、ルイス氏は記事中で「サリバン氏は、Googleでの彼の時代が前任者のマット・カッツ氏の時代よりも透明性が低いと誰もが考えることに腹を立てている」として、サリバン氏がGoogle検索に関するドキュメントを多数整備したことを批判的に書きましたが、サリバン氏は肝心のドキュメントが記事中でひとつも取り上げられていないことを指摘して、「私は怒っていたでしょうか?語尾に『!』をつけて話したでしょうか?たぶんそうでしょう。私はそれが事実であるからこそ、しっかりとそのことを強調したことを覚えています。マットをディスっているのではなく、私たちはより多くのドキュメントとガイダンスを構築するために熱心に取り組みました」と説明しました。

その上でサリバン氏は、ジャーナリストとしての経験から「この種の質問をしてくる記者たちに対する私の不満は、不条理だということです。彼ら自身、なにかを見つけるためにGoogleを使っています。にもかかわらず、著名な技術ジャーナリストたちが『Googleでは何も見つからない、役に立たない』と真顔で話しているのを何度も目にしてきました。この点で私が防御的だと思われているとしたら、それは元記者として、そして検索について集中的に取材してきた者のひとりとして、より多くの視点と思慮を望んでいるということです」と述べました。

SEOを専門とする複数のニュースサイトも、The Vergeの記事を批判的に取り上げました。そのうちのひとつであるILoveSEO.netは、トラフィックの分析結果から、他ならぬThe VergeがSEOを駆使して検索から最も多くのトラフィックを得ていることを強調して、「皮肉なことに、ルイス氏のパブリッシャーであるThe VergeはSEOをトラフィック獲得のための最も重要なチャネルと見なしています」「The VergeのSEOチームに心からお祝いを申し上げます」とコメントしました。


またSearch Engine Landは、ルイス氏がいずれもサリバン氏が設立した「Search Engine Land」と「Search Engine Watch」を混同していることなどを指摘した上で、「The Vergeの記事は2023年のSEOに関するものではなく、検索とユーザーエクスペリエンスの向上のために多くのSEO担当者が行っている優れた取り組みをすべて無視しています。つまり、この記事は古典的なクリックベイトであり、ルイス氏が非難している類いの記事そのものです」と批判しました。




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