
By Gonzalo Alonso
アメリカ政府が運用する調達情報公告システム「beta.SAM.gov」に、アメリカ空軍が所有する爆撃機「B-2」のリバースエンジニアリングを担当する技術者の募集が掲載され、B-2のメンテナンスが困難な状況に陥っていることが明らかになりました。
beta.SAM.gov
https://beta.sam.gov/opp/a5e5cd8f8ccb4d2dbf096f55ef8c3088/view

The Air Force Is Having To Reverse Engineer Parts Of Its Own Stealth Bomber
https://www.thedrive.com/the-war-zone/39537/the-air-force-needs-to-reverse-engineer-parts-of-its-own-stealth-bomber
掲載された調達情報によると、アメリカ空軍は「爆撃機B-2の熱交換器をリバースエンジニアリングし、欠陥のある部品を交換するための真空ろう付け・ろう付け後の処理・溶接に関するプロセスを開発する」ことを求めています。

また、調達情報に「政府は、2基の熱交換器を提供します」と記されていることから、乗り物に関するメディアThe Driveは、「アメリカ空軍は、すでに存在する製品を分析することで設計を明らかにする『古典的なリバースエンジニアリング』を求めているようです」と指摘。アメリカ空軍がリバースエンジニアリングを必要とした理由について「熱交換器の設計図や、製造プロセスが、軍の秘密主義・特定の職人への依存などの理由で失われた可能性があります」と述べています。
さらに、アメリカ空軍が戦闘機のメンテナンスに用いる3Dスキャンシステムの開発を要請していることから、「現代の技術により、老朽化した兵器のリバースエンジニアリングが迅速かつ正確に行われる可能性があります」と語っています。

なお、過去に、爆撃機「B-52」もメンテナンスのためにリバースエンジニアリングを必要としたことや、アメリカ空軍の調達・技術・兵站次官補であるウィル・ローパー氏が、「私たちは、兵器に使われている部品の再現性を調査し、必要があればリバースエンジニアリングを行おうと考えています」と語ったことから、今後も老朽化した兵器のメンテナンスのためにリバースエンジニアリングが用いられるとThe Driveは予想しています。