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by Rockman of Zymurgy

ストロマトライトは藍藻(シアノバクテリア)類と土砂などの堆積物が何層にも積み重なって形成された岩石です。現代でも積層を続けるストロマトライトがオーストラリアのわずかな水域で生息しているのですが、そんなストロマトライトが滅亡の危機にあるそうです。

Stromatolites, the 3.5-billion-year-old living fossils near Port Lincoln, face a worrying future - ABC News
https://www.abc.net.au/news/2020-09-12/stromatolites-billion-year-old-port-lincoln-uncertain-future/12656860

ストロマトライトは、藍藻が昼間に土砂の表面で光合成を行い、夜間に粘液で土砂を固定しながら上部に分裂し、また昼間になったら光合成を行い……を繰り返すことで、1年に数mmずつ積層します。古いものでは、およそ37億年前に積み重なったものが地層に発見されたこともあります。

37億年前の「世界最古の生命の活動跡」とされる化石が発見される - GIGAZINE


ストロマトライト自体は世界中に存在しますが、現代でも積層を続けているものはごくわずか。その一部が、オーストラリア南部に位置する塩湖のスリーフォード・ミアに存在しています。このスリーフォード・ミアに存在するストロマトライトは、古いものでおよそ35億年近く前から存在しているそうです。

by julie burgher

フリンダース大学の古生物学者であるアーロン・キャメンス氏は、「ストロマトライトには、私たちが生きている惑星を形作り始めた最初の生物を記録した形跡があります。ストロマトライトによって、大気組成が変化し、生命を維持するのに十分な酸素が放出されました」と語っています。

キャメンス氏によれば、ストロマトライトは他の生物からの影響を大きく受けてしまうほど脆弱だとのこと。そのため、塩湖で他の生物がほとんど生息していないスリーフォード・ミアだからこそ、ストロマトライトが現生しているのだそうです。

by Kristina D.C. Hoeppner

しかし、近年の海面上昇によって、スリーフォード・ミアのストロマトライトの生存が脅かされるとキャメンス氏は指摘しています。キャメンス氏は「海面が上昇し、スリーフォード・ミアが海に覆われてしまうと、藍藻が溺死あるいは埋没してしまう恐れがあります」と語っています。

過去にはストロマトライトを別の場所に移植するというアイデアもあったそうですが、移植することでストロマトライトにどのような影響があるかはまったく不明だったため、実施はされませんでした。キャメンス博士は「ストロマトライトは地球における最初期の生命を記録した証拠であり、私たちはこの遺産を大切にしなければなりません」と語りました。




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