以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20200706-more-anti-vaxxer-activity-covid-19/より取得しました。



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックで世界中が大きな影響を受けている中、人々は有効なワクチンが開発されることを心待ちにしています。その一方で、「ワクチン接種は危険だ」と主張するワクチン反対派が、COVID-19のパンデミックに乗じて運動を活発化させていると指摘されています。

There's Another Insidious Side Effect of This Pandemic - More Anti-Vaxxer Activity
https://www.sciencealert.com/anti-vaxxers-seize-virus-moment-to-spread-fake-news


新型コロナウイルスのワクチン開発は各国で行われており、アメリカでは2020年3月からヒト臨床試験が開始されているほか、日本でも6月30日からワクチンの臨床試験が開始されています。しかし、ワクチン接種に反対する運動を展開するワクチン反対派のグループは、COVID-19のパンデミックに乗じて自らの主張を広めようとしているとのこと。

ワクチン反対派は2020年5月4日、YouTubeなどへ「Plandemic」という新型コロナウイルスに関する偽情報を訴えるムービーを投稿しました。「ワクチンは健康被害を引き起こす金儲けの道具だ」という主張に基づいて陰謀論が展開されるこのムービーは、FacebookやInstagram、Twitterといったソーシャルメディアでも拡散され、再生回数は数百万回に上っています。

また、ソーシャルメディア上で拡散されているワクチン反対派の主張には、「ワクチンには防腐剤として使用されるフェノキシエタノール、アメリカにおいて死刑執行時に使われる薬物の塩化カリウムが豊富に含まれている」というものもあるそうです。ワクチン反対派の主張自体は新しいものではないものの、COVID-19のパンデミックに乗じてソーシャルメディアでの存在感が増していると専門家は指摘しています。


レンヌ大学の社会心理学者であるSylvain Delouvee氏は、閉鎖的なコミュニティ内で主張を繰り返すことで信念が強化される「エコーチャンバー現象」が、ソーシャルメディア上で非常に効率的に発生すると述べています。

ソーシャルメディアプラットフォームはワクチン反対派が訴える誤情報を抑制しようと試みていますが、取り組みはうまくいっておらず、ソーシャルメディア上ではワクチン反対派のコンテンツが急増しているとのこと。また、ワクチン反対派の主張も次第に進化しており、政治的な格差を超えて人々に到達しているとDelouvee氏は指摘しています。

ジョージ・ワシントン大学David Broniatowski准教授は、COVID-19のパンデミックによってどの程度ワクチン反対派の主張が変化したのかは不明だと指摘。「私たちは、パンデミックによってワクチン反対派が活発になったのか、パンデミックに注目が集まることでワクチン反対派の主張が目に付きやすくなったのかについて調査しています」と、Broniatowski氏は述べています。


メリーランド大学Amelia Jamison氏は、ワクチン反対派はCOVID-19のパンデミックによって活気づいていると主張しています。COVID-19のパンデミック中には、外出制限への抗議デモが相次いで開催されたほか、マスクの着用を義務化する動きを嫌って抗議活動を展開するマスク反対派も登場するなど、極端な主張が「個人の自由を守る」という名目で表に出てきたとJamison氏は述べました。

その一方で、確かにワクチン反対派がソーシャルメディア上で勢いを増しているように見えるものの、実際のところワクチン反対派は少数派に過ぎないとのこと。2018年の調査では、世界全体の約80%が「ワクチンは安全であり効果的だ」と考えていることが判明しており、ワクチンの安全性や効果に同意しない人は全体の7%に過ぎなかったとのことです。




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