以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20200629-gender-bias-alive/より取得しました。



女性の社会進出が進み、性別による賃金格差は「ほとんど存在しない」と主張が存在するほどとなっています。しかし、イギリスにあるエクセター大学の心理学者、クリストファー・ベジェニー氏が行った新たな実験では、管理職は「性別」だけに基づき、男性従業員の賃金を女性従業員よりも8%多く評価することが示されました。このような格差は主に「性的偏見はもはや存在しない」と考える管理職によってもたらされていることが、実験結果から判明しています。

In some professions, women have become well represented, yet gender bias persists—Perpetuated by those who think it is not happening | Science Advances
https://advances.sciencemag.org/content/6/26/eaba7814

Gender bias kept alive by people who think it's dead
https://phys.org/news/2020-06-gender-bias-alive-people-dead.html

ベジェニー氏らの研究チームは獣医師を対象に2つの調査を行いました。まず1つ目の調査では1147人の被験者に対し、職場での性差別を経験する頻度や、自分の能力が同僚に認識されていると実感する程度について尋ねました。この調査は自己申告に基づいているため、研究チームは次に2つ目の調査として、獣医師の管理職に対して架空の獣医師のパフォーマンス評価を依頼するというランダム化二重盲検実験を実施。この時、評価対象の獣医師には男性(マーク)または女性(エリザベス)の名前がランダムに割当てられており、性別以外は資格・経験・過去の実績・有能さなどが同一にそろえられていました。


この結果、「性的偏見はもはや問題ではない」と回答した管理職は、女性の給料に比べ男性の年収を平均して3206ドル(約34万円)高く評価したとのこと。これは8%の賃金格差にあたるそうです。

「時給に換算すると、1時間働いた男性に対して『あなたが有能だからではなく、あなたが男だから、この2ドル(約210円)を渡しますね』と言うようなものです。2000時間に達するまで、1時間働くごとにこれは繰り返されます」とベジェニー氏は述べました。


この他、調査と実験で示された内容は以下の通り。

・アンケート調査で「性的偏見があなたの職業に存在するか」という質問に「はい」で答えた被験者は44%、「いいえ」で答えた被験者は42%。
・女性は有能だと見られにくいため、管理責任についてアドバイスを得られることも少なく、昇進のための機会に推されることも少ない。これにより、現在の給与が低く評価されるだけでなく、キャリア全体の機会も失われる傾向にある。
・これらの傾向は管理職の性別・管理職としての経験年数・専門家としての経験年数をコントロールしても変わらない。
・明白に性差別の信念を持つ管理職について調整を行った時も全体としての傾向は変わらなかった。

研究者は、この研究で見られた性的偏見が、他の職種でも見られる可能性があると示唆しています。


ベジェニー氏は「この研究は、専門職において性別の平等化が進んでいると勘違いした人が『性的偏見はもはや問題ない』と考え、より高い確率で不平等を永続させてしまうというパラドックスを強調しています」と指摘。

多くの職業で女性の管理職を増やそうという試みが行われていますが、「企業は性別の多様性と性別の平等を同一視しないよう注意する必要があります」「性別の平等を実現するための特効薬はなく、ある種の偏見から身を守る意識的なトレーニングを含め、継続的な注意が必要です」とベジェニー氏は呼びかけています。




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