
驚異的な安定性と直感的な操作性を実現したクアッドコプター「Phantom 2」など、個人でも手軽に入手できるドローンが増えてきましたが、これらの機能を存分に活かし、6月13日からスタートしたFIFAワールドカップに臨んでいるフランス代表のトレーニング風景を盗撮する、という事件が起きました。
FIFA probe 'spy-drone' at French training session after complaint by coach Didier Deschamps | Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/sport/worldcup2014/article-2658064/FIFA-probe-spy-drone-French-training-session-complaint-coach-Didier-Deschamps.html
BBC Sport - World Cup 2014: Fifa investigating France training ground 'drone'
http://www.bbc.com/sport/0/football/27853374
Fifa investigating France’s claims that a drone spied on training | Football | theguardian.com
http://www.theguardian.com/football/2014/jun/14/france-drone-fifa-spying-investigation-world-cup
France cries foul at World Cup “spy drone” | Ars Technica
http://arstechnica.com/information-technology/2014/06/france-cries-foul-at-world-cup-spy-drone/
フランス代表監督を務めるディディエ・デシャン氏は、ブラジルのサッカークラブであるボタフォゴFCのホームスタジアム、エスタヂオ・サンタ・クルスにてフランス代表がトレーニングを行っている最中に、トレーニング風景がドローンに搭載されたカメラにより無断で盗撮されていたことを、土曜日に行われた記者会見の場で明かしました。この盗撮行為により、基礎トレーニングを行っていたフランス代表は一時トレーニングを中断せざるを得なくなっていまったそうです。
デシャン監督は、盗撮されたことでワールドカップの初戦相手であるホンジュラス代表にフランス代表の戦術が漏れてしまったのではないかと懸念していました。しかし、ホンジュラス人記者は試合前の記者会見時に「ドローンが使われる機会は増えてきており、FIFAはこの問題を素早く調査する必要があります。私たちはプライバシーを侵害したくありませんが、現代においてそれは非常に困難なことです」と発言し、さらに「ドローンを使ったのは我々ではありません!」と、ホンジュラス代表チームを擁護しています。
盗撮にきたドローンというのがコレ。フランス代表は予選ではグループEに属し、スイス・エクアドル・ホンジュラスと同組となっています。これらの国がドローンを送り込んできたのか、それともメディアがフランス代表の練習風景を撮影するために送り込んできたものなのか、などの情報は一切不明のままですが、ワールドカップの初戦でホンジュラス代表と戦ったフランス代表は、3-0で快勝しています。

FIFAは現在このことについて調査中であるとのことでしたが、Daily Telegraphのベン・ラムズビー氏によると、「我々はそういった事件についての報告を全く受けていない」とFIFAはコメントしたそうです。
Fifa on alleged France drone: “We have not received any such report that such an incident has happened.”
— Ben Rumsby (@ben_rumsby) 2014, 6月 15
なお、ワールドカップ開幕前の親善試合では、チームの情報漏洩を恐れた韓国代表がニセ背番号を使用して親善試合に臨む、という珍事件も起きていました。