1977-87年まで英国で放映された『Mind your language』は、外国人のための英会話学校を舞台にしたイギリスのシットコム。基本的には外国人のステレオタイプ(イタリア人はナンパ好きとか、日本人は礼儀正しいとか、中国人は毛主席語録を持って歩いているとか...)と、意味の取り違えや単語の覚え間違えからくるトラブルなどを面白おかしく描いた、シンプルなコメディです。間違っても漫画の『日本人の知らない日本語』のような深い学びは期待してはいけません(^^;)。
なお、タイトルの「Mind your language」は「Mind your tongue」(言葉に気をつけなさい)のもじりです。
ではさっそく、『Mind your language』の第1話(Season1Episode1)の内容をご紹介します。
あらすじ:ブラウンは新任教師として英会話学校にやってきますが、女性教師を希望していた校長先生のミス・コートニーはがっかりします。彼女曰く、「前任の男性教師は、1ヶ月で退職してしまったので女性教師が欲しかった。前任の教師は彼は精神を病み、教室の窓から屋上に上って素っ裸になり「I've Got A Lovely Bunch Of Coconuts」を歌った」とのこと。「僕は窓から出たりはしません」言うブラウンに対し「それは大丈夫、窓枠を釘で固定しましたから」とさらりと応えるコートニー校長。不況ということもあり仕事が必要なブラウンは、そんな脅しにも負けず、張り切って教室に向かいます。
教室に行ってみると、個性も英語のスキルもバラバラの生徒たちが勢揃い。ブラウンという先生の苗字を聞いて、肌の色と勘違いするといった言葉の取り違いはまだ序の口で、英語が全く通じない生徒や、ミニ国際紛争を始める生徒たち、セクシーなフランス人女性の隣の席を巡って争う男性たちなど、ブラウン先生は息をつくヒマもありません。果たして、彼は精神を病むこと無く教師を続けることができるのでしょうか...
3:07~
新任教師ブラウンが初めて校長室を訪ねるシーン
Miss Courtney: I am referring to the fact that you are a man. I distinctly requested the local authority to send me a woman teacher, especially in view of what happened with Mr. Warburton.
(私が言っているのはあなたが男だということです。特にウォーバートン先生に起こったことを考慮して、地方自治体の機関には女性教師を送るように要求したんです。)
Mr. Brown: Mr. Warburton?
Miss Courtney: Yes. He was teaching English to foreign students last term. I'm afraid he only lasted a month and then he departed*.
(彼は前期に外国人生徒を教えていましたが、1か月しか持たないで去ってしまったのです。)
*departed:去る(亡くなるという意味もあります)
Mr. Brown: Dead?
Miss Courtney: Demented*. Yes, the strain was too much for him. Typical of the male sex. No stamina.
(頭がおかしくなって。つまり、ストレスがかかりすぎたのです。男性にはありがちね。スタミナがない。)
*demented:精神を病んだ、頭がおかしくなった。dementedには「認知症になった」という意味もあり、認知症は「dementia」(ディメンシャ)と言います。
Miss Courtney: Oh, he seemed to be able to cope at first but then one day he just snapped*. It was really quite disgusting.
(最初のうちはちゃんとやっているように見えたけど、ある日頭がおかしくなってしまって。それはもうひどいものでした。)
snapped: 頭がおかしくなる、プッツンする(snapと「プッツン」って似てますね)
Mr. Brown: Really? What did he do?
Miss Courtney: Climbed out of the classroom window on to the roof, took off all his clothes and stood there stark naked* singing "I've Got a Lovely Bunch of Coconuts".
(教室の窓から屋根によじ登って、服を全部脱いで、素っ裸で立って「I've Got a Lovely Bunch of Coconuts」を歌いました。)
*stark nakid: 素っ裸で。このstark は「全くの」という意味です。
Mr. Brown: How distressing! Well, uh, there's no need to worry on my account, I'm not likely to climb out of the classroom window.
(なんてことだ。私のことは心配要りませんよ。教室の窓からよじ登るようなことはありませんから)
Miss Courtney: I know you aren't.
(それはありません)
Mr. Brown: Thank you for your confidence.
(私を信頼していただきありがとうございます)
Miss Courtney: It's got nothing to do with confidence. We've had the window frames nailed down.
(信頼とは関係ありません。窓枠を固定してもらってあるんです。)
このようにちょっとしたひねりの聞いたジョークがあったり、伏線を敷いて最後にオチをつけたりと英国のシットコムらしい作品になっており、設定やステレオタイプの部分で荒さは目立つものの、今でもファンは多いみたいです。
会話ベースのコメディで、外国人のなまりや言葉の間違いなどが頻発するので、自動字幕は正確に出ない場合も多いです。ただ、シチュエーション(場面)はほぼ教室内なので、ストーリーは追いやすいです。英語学習の面からは効率が悪いですが、笑って覚えた単語はなかなか忘れないものです。笑いながら語彙が1つ2つ増えればラッキーですよね。
では
Have a nice day!(^^)/