水上 勉 著『越前竹人形』読了

【内容】
越前武生の山深い里で竹細工師をしていた喜作衛門が急死した。
息子の喜助は、父の跡を継ぎ竹細工師となる。
雪深いある日、かつて父に世話になったという美しい女性・玉枝が墓参りにやってくる。
玉枝を見た村人が玉枝のことを「喜助の死んだ母親によく似ている」といった。
喜助は幼い時に死んだ母親の顔を知らない為、その話を聞いて玉枝に母を重ねてしまう。
玉枝に会いたいと
彼女は遊郭で風邪をこじらせ臥せっていて、傍らには父が作った遊女の竹人形が飾られていた。
喜助は彼女に思慕の念を抱き、やがて求婚し夫婦となるが、玉枝をあくまでも《母》として慕う喜助は、彼女に指一本ふれることのない夫婦生活をおくる。
まもなく喜助は細工物の傍ら竹人形の制作にとりかかる。
喜助が玉枝をモデルに作った竹人形は、人気を博し京都の大店からも注文がくるようになる。
ところが大店からきた番頭・忠平は、かつての玉枝の常連で、たまたま喜助が不在だったことから忠平は玉枝に言い寄り、関係を結んでしまう。
一夜の過ちから玉枝は妊娠するが、夫婦としての契りのない喜助に告げられるはずもない。
玉枝は堕胎をしてくれる闇医者を探しに京都に行くが、忠平から疎ましくあしらわれる。
心労の末 京都で流産した玉枝は、喜助の待つ村に帰るが、今度は結核になってしまう。
玉枝は喜助に看取られ死んでいく。
私が読んだのは、『雁の寺』とセットになった文庫本だった。
両作品にはいくつか共通点があった。
主人公の男はどちらも醜男でマザーコンプレックス。
映画化され、ヒロインはどちらも若尾文子が抜擢されている。
先の内容紹介では触れなかったが、作者は主人公の喜助を小男で今で言うコミュ障男に仕立てている。醜男に美女という取り合わせ、純愛で悲恋というのが当時人気の筋立てだったのかも知れない。世界観や文章に美しさを感じたが、多少筋だてが乱暴な気がした。例えば玉枝の流産だが、奇特な老船頭が登場して助けてくれるというのが出来過ぎた話に感じた次第。

2026年03月14日 朝ごはん
ナポリタン

ブロッコリーの芯とエリンギをスライスして咥えました。
チーズはパルミジャーノレッジャーノ (((o(*゚▽゚*)o)))
2026年03月14日 夜ごはん

練馬に買い出しに行った時の タコがあったね、メヒカリがあったねの宴

水戸ではメヒカリの頭を取り除いているのが多いが、我が家は頭からガブリ
