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原寸大「タチコマ」渋谷に現る! 「攻殻機動隊 SAC_2045」×新型EV「IONIQ 5 N」イベントレポート

空間ごと体験できる近未来コラボに

【「IONIQ 5 N | 攻殻機動隊 SAC_2045」コラボイベント】

開催期間:6月3日~6月22日(各日10時~20時)

場所:SHIBUYA TSUTAYA 1F(〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町21-6)

 6月3日~6月22日まで、ヒョンデの次世代型電気自動車「IONIQ 5(アイオニック) N」と「攻殻機動隊 SAC_2045」の期間限定コラボイベントが「SHIBUYA TSUTAYA 1F」にて実施される。本稿では、一般公開前に行なわれたメディア向け内覧会の模様をレポートする。

コラボ動画第2弾「二人の素子」公開! 原寸大「タチコマ」渋谷に現る!!

 今回のコラボは、先行して30秒の第1弾ムービー「Ghost in the “N”」がYouTube「Hyundai Japan公式チャンネル」にて公開され話題となっていた。そして本日6月3日「IONIQ 5 N」の発売日に第2弾となる60秒間の完全新作ムービー「二人の素子」が公開。同時に、コラボイベントが開催された。

 公開された「二人の素子」は、「タチコマ」に乗る草薙素子が「IONIQ 5 N」を追走、「IONIQ 5 N」の運転席にはもう1人の自分が…という内容だ。60秒間にカーチェイスの面白さを凝縮した疾走感溢れる映像となっている。

【IONIQ 5 N | Ghost in the “N”】
【IONIQ 5 N | 二人の素子】

 「SHIBUYA TSUTAYA 1F」には、ホワイトとレッドの2台の「IONIQ 5 N」が並び、その間に「攻殻機動隊」でお馴染みの思考戦車「タチコマ」を原寸大スタチューが展示中。劇中の躍動感を感じさせる佇まいだ。

 会場では他にも、児童でも気軽にハンドリング操作や迫力の音声が楽しめるドライビングシミュレーターが用意されている。

 シミュレーターは、「二人の素子」内で疾走する「IONIQ 5 N」と「タチコマ」をイメージした照明や内装が細部に至るまで再現されており、ミッションを進めることで劇中を追体験できる。今回の「IONIQ 5 N」と「攻殻機動隊 SAC_2045」のコラボは、まさにこれからの技術を体感できる新世代の電気自動車に合わせた体験型イベントになっていた。

ドライビングシミュレーター

世界3位ヒョンデが提示する“楽しいEV”「IONIQ 5 N」と「攻殻機動隊」コラボの意義

 内覧会冒頭では、ヒョンデ日本法人の趙源祥代表から次世代型電気自動車「IONIQ 5 N」の特徴、そして今回のコラボに至った意図が説明された。

 趙源祥氏は、Hyundai Motor Japan代表取締役社長。ドイツ、アメリカ、中国に駐在、自動車大国におけるヒョンデの販売・マーケティングを担当。Hyundai Motor Companyマーケティング事業部長(常務)を経て、現職に至った人物。

 趙氏によれば、「『攻殻機動隊』の草薙素子は作中で、『生きるとは何か、人間とは何か』を追求し続けています。一方で今回発売した『IONIQ 5 N』は、車とは何か、運転の楽しさとは何か、を追求し続け、完成したヒョンデ初のハイパフォーマンスEVです。それぞれの分野で、物事の本質を追求し続け、哲学が通底する2つの存在が今回出逢ったことは偶然ではなく、まるで必然のようにさえ感じています。」として今回のコラボの根底にある思いを述べた。

 また、「今回のコラボのもう1つの意図としては、自動車の楽しさを、『攻殻機動隊』という、世代を超えて愛されるIPを通して知ってもらいたいという願いがあります。『攻殻機動隊』を通して、ヒョンデやEV、そして運転するということ自体に興味を持ってもらえるよう、この先展開してまいります。このコラボレーションは単なる広告やマーケティングの枠を乗り越え、未来のモビリティの可能性を示したいと考えています。『攻殻機動隊』のファンの皆さんにも、この新しいコラボレーションを楽しんでいただけたらと思います」として、「攻殻機動隊」のファンに向けたメッセージも語っていた。

 ちなみにだが、「二人の素子」は2023年夏から約1年かけて製作されていたそうだ。特に「IONIQ 5 N」に関しては現実の車両の挙動と相違が生じないように角度や音声、煙の立ち方、運転するもう1人の素子のドライビング、視線に至るまでリアルさを追求したという。

【劇中カット】
素子とバトー
劇中に再現された「IONIQ 5 N」
「IONIQ 5 N」と「タチコマ」のカーチェイス
リアルさとエモーショナルさが融合した描写

4つのミッションでコラボグッズを獲得!

 今回会場に展示されている2台の「IONIQ 5 N」は、通常の展示のスタイルとは異なり、中のシステムを若干変更することで、実際に乗車してアクセルを踏むと「N Acctive Sound+」という、3種類用意している走行・作動音を楽しめる仕様になっている。

展示されているレッドとホワイト

 また、展示車両の反対側のスペースには、ゲームセンターの筐体に似たシミュレーターが3つ設置。ヒョンデ「N」の技術の元となっているモータースポーツ「WRC」を模したシミュレーターでヒョンデのラリーカー「i20 n rally1 hybrid」の走行を体験できる。

 そして、展示車両やシミュレーターの操縦が難しい児童も楽しめるように、音声とハンドル操作、2つを楽しめる機械も用意されている。音声を楽しむ機械は、ヘッドフォンを付けてタッチパネルを操作すると、迫力ある「N Acctive Sound+」を試聴できる。

「N Acctive Sound+」聴取端末

 ハンドル操作の機械は、文字通りハンドルを操作できる。ハンドル操作と言っても、最新EVのハンドルだけに、様々なボタンが付いた近未来を感じさせるものになっている。特に、「IONIQ 5 N」には、「N Grin Boost」というスペシャルモードが備わっている。これは通常609馬から10秒間だけ650馬力が出るというスペシャルモード。ハンドル右上の赤いボタンを押すだけの簡単な操作で、眼の前の画面にスペシャルモードの走行グラフィックが表示され、没入感を楽しめる。

「IONIQ 5 N」のハンドル周りの様子
ハンドル右上のオレンジのボタンが「Nグリーンブースト」。一定時間のブーストというフィクションでお馴染みの機能だ
「Nグリーンブースト」イメージ画面。10秒間のブースト体験が楽しめる

 そして今回の展示会場では「Hyundai Mobility Japan」に登録することで参加可能な「キービジュアル A2ポスター」をもらえる企画も実施されている。

 まず1つは「Hyundai Mobility Japan」に登録すること。2つ目は、床に設置されたQRコード(全4個)を読み取るスタンプラリー。3つ目はSNSキャンペーン。「IONIQ 5 N」を会場で撮影し、XまたはInstagramに「#Nの正体」と「#IONIQ5N」を付けて投稿するというもの。そして4つ目は、前述した「i20 n rally1 hybrid」のシミュレーションに参加すること。

 4つ全てのミッションをクリアすると、インフォメーションセンターで「キービジュアル A2ポスター」がもらえる。

ミッションをコンプリートしてポスターをゲットしよう!
床には4種類のQRコードが添付されている

 なお、インフォメーションセンターでは試乗予約や、車両についての細かい質問も受け付けているので、今回のコラボ展示を楽しんで、実車への興味が湧いた時には気軽に利用してほしい。

原寸大「タチコマ」に最新技術を盛り込んだ体験会で近未来を体感!

 原寸大の「タチコマ」は可愛く、カッコイイ。そして横に並ぶ「IONIQ 5 N」も、まさに次世代の電気自動車らしい近未来感が溢れるデザインとなっている。近未来作品が好きな人にぜひおすすめしたいイベントだ。

 ヒョンデ社は現在、トヨタ・VWに次ぐ世界第3位の自動車メーカーで、再参入となった日本法人ではEV各種をラインナップしている。かつてはコストパフォーマンスの高さで世界市場を席巻したヒョンデだが、現在は幅広い価値観に対応した車種を揃え、今回展示されているホワイトの車体も、日本で人気が高い独特のマットな仕様となっており高級感が溢れている。

 そしてEV「IONIQ」(イオン:電気を帯びた原子、ギリシャ語:移動、ラテン語:永遠/ユニークという意味を合わせた造語)の新型として今回発表された「IONIQ 5 N」は、これまで実用本位だったEVに、操縦する楽しさを加味することをコンセプトに開発された。

 具体的には、小さなモーター音だけで、安全のために接近音などを後付けしていた従来のEVに対し、エンジン車の作動・駆動音を意識した機構を設計・開発。3種類の「N Acctive Sound」を、車内・車外に向けて響かせるようになっている。

 また、「Nグリーンブースト」というブースト装置、無段変速の駆動に、仮想変速で8速にギアが切り替わる様な感覚を味わえる機構など、様々な走行モードを用意しており、運転する楽しさを味わえるのだ。ヒョンデでは、試乗や、珍しいEVのカーシェアリングも行なっている。これまで自動車に興味の薄かったユーザー、実用本位のEVを敬遠したドライバーにも、今回のコラボイベントをキッカケに是非体験してほしい。

□「IONIQ 5 N」と「攻殻機動隊 SAC_2045」のページ

並んでいるとまるで「攻殻機動隊」の世界にいるかのような錯覚を覚える
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