50歳過ぎて、いろいろあったな~と。
30年間働いてきて、いろいろ変わったな~と。

自分が就職して1年目の話。
1週間ほど本社で研修を受けて(名刺交換やら電話の出かたとか)、その後に勤務先地域に転居、仕事が始まった。
いろいろなことを教わった、先輩から後輩から。
人への接し方、話し方、相手がどうしたら怒るか、聞き入れるかなどなど、とにかく人間関係のイロハを教わった気がする。
◆先輩のかわいがり
勤務先での「おい~、ジュース買ってきてぇ」
休日に自宅にいると電話がかかってきて「いま何してるの?いまからこっち来いよ」
仕事終わりに「飯食いに行こうぜ」
とにかくことあるたびに「何しているんだ?遊ぼうぜぇ」と。
当時は「いったいなんなんだろ」と思いながらも、一人暮らしで特にやることもないので、「いいっすよ~」みたいに言われるがままだった。
しかし数年経過すると、これが先輩なりの「かわいがり」だったのがよく分かった。社会人1年生の自分に、地方に出てきて寂しいだろうから、という気遣いがあったかと思う。無論、自分が遊びたいから呼び出した、声をかけた、という気持ちがあるだろうが、それでも社会人1年生の独身男子にはかなり嬉しい気遣いだった。
当時は一人で仕事をすることはなく、必ず先輩と一緒の勤務だった。今の時代、ワンオペが当たり前の世の中だが、当時は「先輩→後輩」へのジョブトレーニングが自然と行われていた。普段はバカな話ばかりをしているが、肝心な勤務内容もしっかり教わることができていた。実はこれって大事な社会人トレーニングだ。
人と話す→洞察力が養われ、次に何をするべきかを考える訓練になっている。
◆時は金なり
40歳後半で勤務した外資系企業では、「人と話す」=相手の時間を使う、という考え方であり、いかに少ない言葉で相手に理解させ、ゴールを目指す、というコスパ重視の働き方だった。社会人1年生と40歳での働き方は比較にならないかもしれないが、ここで言いたいことは、
「時間に余裕がなくなってきた」だ。
自分が社会人なりたての1990年台、バブル景気で弾けた数年後もそれなりに景気は良かったのだと思う。そのため、無理なコストカットがない→働く際の最低限のコストを保っていた→「先輩+後輩」の勤務体制があったのかと。
2025年現在、数年前から「ワンオペ」なんて死語が使われ始めたが、ワンオペレーション=1人勤務、というのは利益確保のために無理やりコストカットした結果に生まれたものだ。
◆ワンオペ

ワンオペって、一人で何でもこなしてしまうカッコいい言葉に見えるが、実際にはかなりのリスクがある。ワンオペ勤務中、その人に何か危険なこと、強盗に遭遇、事故に遭う、突然の病に倒れる、などが発生した場合、身近に助けてくれる人はいない。
牛丼屋のすき屋のようなワンオペの場合、何かあればお客さんに助けてもらうという方法があるが、夜に営業を終えて閉店した店舗で一人の場合、何か起こっても誰も助けてはくれない。ほか業種で実際にあった話だが、閉店後に裏口の鍵をこじ開けて侵入した強盗が中にいた従業員に金庫の鍵を開けさせて金品を強奪…なんてことも。
強盗が金品を奪って逃げ去るだけならいいが、暴行、下手をすると命を盗られる、、、なんてリスクは十分あるので、ワンオペがいいのか?と言われると、本来はやるべき手段ではない。
なので、ワンオペを容認する労働者側も「しっかりとリスクを理解する」ことが大事だと思う。
◆リスクのある仕事
なぜワンオペなんて勤務体制ができてしまうのか?
企業活動はシンプルに以下だ。
「売上=収入」-「原価=支出」=利益
この利益が出ないと企業は存続していけない。
しかし、どうして利益が出ないのか?
売上
→消費者に極端に安い価格で販売しているか?
原価(家賃、インフラ、人件費など)
→労働者側にはなかなか見えないが、余計な経費がかかっていないか?
とはいえ、目に見えるアホな経費もある。
・社長に愛人がいて、意味不明な経費が毎月使われている
・営業マンが経費として使用したレシートに「ノーパンしゃぶしゃぶ」
・印紙代と記載があるが、1日で100枚、1か月で500枚
「それ、何に使ったの?会社の売上げが良くなるの?」
この問いかけに答えれられない支出がある場合、その会社はヤバいと言っていい。
ヤバい=リスク
これらは自分に襲い掛かる危険とみなしていい。世の中、みんなリスクを背負って働いているが、そのリスクがどれくらい危ないか?は常に考えておきたい。
◆1日8時間労働
世の中の常識である1日8時間労働。

しかし、1990年代はリゲインCMにもあるように「24時間戦えますか!」と、いかにも「働いてるオレ、かっこいい!」と。事実、3日連続徹夜だったよ~と自慢げに話す人もよくいた。しかし、それって、、、、ほんとの正味何時間ちゃんと働いたの?と思う。自分が20代のとき、確かに徹夜で働いたことがあるが、徹夜明けの仕事はかなーり適当にやっつけたか、もしくは昼寝してたような、、、。
世の中には少ない睡眠時間でも働くことができる人がいるようだけど、それはごく少数であり、特殊な人で大抵は経営者だ。(経営者は労働基準というのがない)
以前の職場で、毎日遠方勤務をこなしている営業マンがいて、すっごいな~毎日よくそんなに活動できるよな~と思ってたら、昼間にパチンコ行っていたらしい。
人間って自分の身体を100%動かすのは無理だって、北斗の拳のケンシロウじゃないんだからさ。
◆残業規制
働き過ぎて過労、自殺者が出てしまう日本、それに歯止めをかけるために残業規制が設けられた。しかし、、、これも制度に穴が。
(1)まだまだ働きたい人
(2)もう体力的に無理だけど、働かないといけない人
この2つの区別がつかない。
そもそも、残業代ありきで給与の設定をしている会社が多く存在し、残業しないとやっていけない労働者がいる。
勤務中にトイレで寝て、退勤時間後に「忙しいから残業しなきゃ」と残業でオレ仕事やってるアピールをし、残業を正当化して残業代を稼いでいた人もいたなぁ…。
本来は8時間で終わる仕事量だよね、と、残業規制をして問題ないハズなのに、、、。
しかし、一方で「8時間では到底終わらない仕事量」というのも存在する。
今まで携わってきてそれに該当するのは規制の厳しい職種。自動車、医療、家電、薬品など、人の命に係わる仕事はやたらと「国の規制」が多い。
安全を守るのは当然として、しかし、その安全を守るための規制、チェックが多すぎて「それ、本当にやるべきなの?」というものもあるかと。
安全とは心配の裏返しで、これはこうなったらどうなのか?と疑問が出てくると、避けて通ることはできずに雪だるま式にやるべきことが増えていく。
今の自動車業界はその分かりやすい事例だと思う。
経営者に説明するためのパワポ資料作りに追われる技術者って、それ技術者?
◆今と昔は違う
技術革新、日々いろいろな技術が生まれて生活が豊かになってきている。
自分たちの生活は、間違いなく豊かになっている。
なのに、なぜ生活苦の話が絶えないのか?
「やることが増えている」のに「報酬が増えていかない」だ。
新しい技術、仕事のやり方、とにかく日々勉強、やるべきことが多い。
経済は成長していって自然だ。
時間を止める力があるなら、自分の時間を増やすことができるが、、、「スタープラチナ、ザ・ワールド!」と言って時間を止めることができても、人はそのようなことに時間は使わないか。。。
そしてもう一つの問題。
労働に対する対価と徴収されるもののバランスが悪くなっている
◆国のカツアゲ
厳密には我々の生活を守るための財源ということなんだが、それにしても徴収される額が多くなっており、手元に残るお金が少ない…。
・税金
社会保険料をちょっと見ると、、、下記記事からは「12万円増加」と。

ちなみに自分の場合、2008年から給与は大きく変わってない。むしろ転職して減ったので、、、、社会保険料増加分の12万円はカバーでてきてない。つまり単純に負担増加になってるだけだ。
◆それで?
ちょっと長々と書いてしまったが、、、、
若い頃に「もっと働けばお前も良い生活ができるようになるよ!」はウソだったな。
日本という大きな箱の中身が不景気なので、企業は違法スレスレの不毛な経営をせざるを得ないのが現実。そのため、アホな経費の使用や脱税、架空取引とかくだらない事が横行しているのだろう。。。。
若い人が管理職になりたがらないのも納得。
火中の栗を拾う人って、なかなか居ないよね。
生まれてから心臓が機能する時間は、人間みなほとんど同じ。
使う時間=自分の命であるのだから、自分で考えて大事に使いたい。