
穀霊とは、麦や大豆・とうもろこしなどの穀物に宿る精霊のこと。日本の稲魂も、その一つに含まれている。
アニミズム(すべてのものに魂が宿るとする考え・信仰)ですね。
穀物は、雨と大地の力で育つ。蓄えてきた生きる力を、人間に与えてくれる、慈しみの象徴とも言える。
生きる力は、暮らしに関わる全ての自然からいただいているものではあるけれど、口を通して体に直接入る・加えて主食となる植物であれば、重要度の高い神様(精霊)として認識しやすいのだと思います。
命は、祖先から長く続き受け継がれてきたもの。
穀霊信仰は祖霊信仰と重なるところがある。農耕文化があれば、種を撒くという行為が人為的に行われます。
土地に根付く祖先の歴史・知恵の継承も、そこには付随する。
穀物そのものにも働きかけてきましたし、穀物という存在を通して、雨に・大地に・生命に働きかけてきたわけですね。
穀霊を大切に扱うことは、命を大切に扱うことに繋がる。つまりは、生活そのものを大切に扱うこと・知恵を大切に扱うことに繋がる。舎主が思う宝珠の姿が、そこにはあるような気がしています。

五穀豊穣・良縁成就・金運上昇・商売繁盛に生活守護
蛇=巳さんと結び付けられている言葉には、現世利益を望む人間が、手を伸ばしたくなるものが沢山ございます。
「この世界を生きようという願いは、泥臭くも尊い行為に繋がるもの。その後ろには、生活を守ろうとしてくれてきた、先人の慈しみがある。」ということと捉えてみよう
そんなことを考えながら、制作していました。
継承・代々何かを受け継ぐ・命を繋げる
穀物の種を育てることも、商売も仕事も、家庭の繁栄も…ご縁あってのもの。
土地・人・資材etc
それぞれの縁の向こうには、人間一人を生かしている、いくつもの命がある。蛇の、原始的であり力強さを想起する由縁が、そこに垣間見えるような。
新しい巳さんたち、爛々としています。
余談ですが
蛇は倉に住み着いてネズミを食べることから、農家さんにとって有益な生き物と言われています。倉に住むあたり、宝物の守護神的にも思えますね。マムシやカガシなどの毒蛇さんは困るが…よく居るシマヘビやアオダイショウは無毒。意外と、特定の人間の匂いなんかは覚えて居そうな気がしますね。