
ジャッキー・チェン主演の映画「ライド・オン」は、彼の初主演作「タイガー・プロジェクト ドラゴンへの道序章」から50年を経て2024年に70歳を迎える彼の新たな作品です。この映画は、一線を退いたベテランスタントマンが再び危険なスタントに挑む姿を描いたアクション作品です。

主人公のルオ・ジーロンはかつて香港映画界の伝説的スタントマンで、現在はエキストラなどの地味な仕事をこなしています。愛馬のチートゥが競売にかけられるという債務トラブルをきっかけに、彼は遠縁の法学部の学生である一人娘のシャオバオに助けを求めます。そんな中、愛馬との共演というスタントマンのオファーが舞い込み、ルオは危険を伴う撮影に挑戦することになります。
ジャッキー・チェンがスタントマン役を演じるのは初めてであり、日本公開時には吹き替え版も上映されます。ジャッキー・チェンの吹き替えを数多く担当し、2023年3月末に声優業を引退した石丸博也が、本作のために限定復帰して吹き替えを担当しました。
本作は、映画作りに情熱を捧げてきたスタントマンの老齢の男ルオが、一人娘と向き合う姿を描いています。ジャッキー・チェンのこれまでのキャリアを反映するような内容で、彼の実際のスタントへのこだわりと重なります。70年代から90年代にかけて行われた危険な撮影が今では安全面で行われなくなっていますが、ジャッキーのキャリアとプライドがそれを許さないというテーマも描かれています。
映画には、ジャッキー・チェン作品を観て育ってきた者にとっては懐かしい小ネタも盛り込まれており、スタントマンの誇りや危険への挑戦が描かれています。劇中のセリフ「スタントマンはNOとは言わない」は、ドキュメンタリー映画『カンフースタントマン 龍虎武師』でも使われた言葉であり、ジャッキー・チェンのスタントマンとしての哲学を反映しています。
映画の中でジャッキー・チェンが涙を流すシーンは特に印象的で、彼の感情が伝わる場面が多くあります。全体として、彼の半生を振り返るような内容で、観客に感動を与える作品となっています。
2023年製作/126分/G/中国
原題:龍馬精神 Ride On
配給:ツイン
劇場公開日:2024年5月31日