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任天堂の決算と『Switch2』について


gamebiz.jp


任天堂は、2月4日、2025年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。
 

売上高9562億1800万円(前年同期比31.4%減)
営業利益2475億9700万円(同46.7%減)
経常利益3271億1700万円(同42.3%減)
最終利益2371億8900万円(同41.9%減)

配当予想についても、1株あたりの期末配当金を94円から81円へ下方修正を行い、これにより年間配当金は116円と減配の見通しとなっています。

昨年の同期は、『ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・キングダム』や『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』の大ヒットやスーパーマリオの映画が大ヒットしたこともあり、かなり好業績だったので、その反動もあったのでしょう。

減収減益、配当減、厳しい決算ではありますが、最近のニンテンドーeショップの売り上げランキング(僕はこれを見るのが好きで、ほぼ日課なのだ)や新作ソフトのラインナップをみていると、まあこうなるよな、と納得してもいるのです。

近作で大ヒットしている、と言えるのは、任天堂のゲームでは『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』くらいだし、他社でも『ドラゴンクエスト3リメイク」が目立つ程度、『スイカゲーム』『8番出口』といった、安価でカジュアルなゲームがかなり売れてはいるけれど、『Switch2』の発売を控えて、新作ソフトも昔の作品のリメイクが多くて、Switch(1)では、マリオやポケモンゼルダなどの大作はラインナップされていない。
新作予定を見ているだけでも、「ああ、任天堂やその他のゲームメーカーも、Switch2にシフトしていこうとしているんだな」と思わずにはいられません。


先日、車で、ある株YouTuberの配信を聞いていたら、任天堂の話になって、「Switch2は期待されているし、もちろん売れるのだろうけど、Switchほどの成功は難しいのではないか」と言っていました。Switch2は岩田聡さんが亡くなり、関わらなくなってから初めての新しいハードで、「守りに入っている」ように見える、『ニンテンドーDS』のタッチペンや「脳トレ」、Wiiのコントローラーのような「新しい遊びへの挑戦」がみられず、任天堂らしさが失われているのではないか、と。

僕はゲームウォッチの大流行期に物心がついたくらいの年齢で、ゲームメーカーとしての任天堂をずっと見てきました。
これまでの歴史においても、任天堂は、ずっと順風満帆だったわけではなく、ファミコンスーパーファミコンゲームボーイの大成功もあれば、バーチャルボーイの失敗やニンテンドー64ゲームキューブWiiU時代といった低迷期もあった会社なのです。
だから、盲信はしていないつもり、なのだけれど。

Switchは結果的に歴史的な成功を収めたわけですが、「このハード性能では魅力に乏しいのでは」「もう、スマホでゲームをやる時代で、ゲーム専用機は時代遅れなのではないか」と発売当初は言われていた記憶があります。
Switch2も、ハード性能的には、PS4と同じくらい、と伝えられています。
Switchがたくさん売れていることもあり、任天堂以外のゲームメーカーとしては「Switch2専用」に舵を切るのは難しい判断になりそう。『2』になっても、PS5用ゲームをそのまま移植するのは難しそうだし。

そもそも、Switchを牽引してきたのは任天堂自身が作ってきた『ポケモン』『マリオ』『ゼルダ』で、サードパーティ任天堂以外のゲームメーカー)で大ヒットしたのは『桃鉄シリーズ』『モンスターハンターシリーズ』『ドラゴンクエスト3リメイク』くらいしか思いつかないのです。


いやこれは僕の思い込みなのではないか、サードパーティ製のゲームも、もっとヒット作があるよねさすがに……
と調べてみたら、こんなデータがありました。

doropiza.com


歴代累計売り上げの20位までに入っている任天堂以外から出たゲームは、19位の『モンスターハンターライズ』だけなのです。
30位以内でも、30位に『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』が入っているだけで、累計売り上げ30位までの28作品が任天堂のゲーム。

もちろん、サードパーティのゲームも商売になる程度には売れているから、ゲームが出続けてはいるのだろうけど、Switchは基本的に、任天堂のゲームと、Steamは敷居が高い家庭用ゲーマーが人気のカジュアルゲームを遊ぶためのハードになってきているのです。
『フォートナイト』などで子どもたちが遊ぶオンラインゲームの入り口になってもいるとしても。
これを書きながら、『Minecraft』って、もっと売れているのではないかと確認してみましたが、2025年1月まででSwitch版は累計380万本、ランキングの累計30位の『桃太郎電鉄』が400万本だったので、その次くらいのようです。


任天堂が持っている、「マリオ」や「ポケモン」「ゼルダ」は、いまや、ディズニーに負けないくらいのIP(知的財産)であり、いま遊んでいる子どもたちが大人になっても、その子どもたちに受け継がれていくのではないかと思います。
とはいえ、最近の任天堂のゲームには「新しさ」とか「驚き」が減ってきているようにも感じるのです。
大企業となり、失敗が許されないがゆえに、冒険もやりにくくなってしまっているのかもしれません。

Switchは(おそらくSwitch2も)、ハードの性能的には、プレイステーション5やXboxには劣り、グラフィックやサウンドでアピールし、処理速度が要求されるタイプのゲームには向いていません。
Switch2では画面が少し大きくなるようだけれど、Switchは家の中でも持ち運んで使われることが多いし、携帯性が損なわれるのではないかという不安もあります(僕の子どもたちは、目の前にテレビがあっても、ほとんど携帯モードで遊んでいます)。

性能的な制約があり、Switch版を作ってもあまり売れなければ、サードパーティにとっては、あまりありがたくないゲーム機ではあるのです。

正直、Swich2は、Switch以上の成功は難しいのではないか、と思っています。
ただ、「携帯できるゲーム専用機」というジャンルには、いまのところ「Switchしかない」のも現状で、Steam DeckやPS5のリモートプレイ機が日本でSwitchの立場を脅かすというのも想像しがたい。
任天堂の携帯用ハードの「ゲーム機としての手触りのよさ」は、本当に素晴らしいものではありますし。


今日(2025年2月5日)の任天堂の株価をみて、正直、驚きました。
この決算に減配では、いくらSwitch2前で決算悪化も「織り込み済み」とはいっても、かなり株価は下がるはず、もしかしてストップ安とかになるのでは?と思っていたのに、いわゆる「悪材料出尽くし」なのか、かえって株価が上がっているのです。
みんな任天堂が好きすぎる。そして、信頼しすぎている。
任天堂だって、ずっと良い時代だったわけじゃないし、こんな栄華が続くとは限らない。いや、不安要素のほうが多いくらいなのに。
岩田さんはもういないし、宮本さんも見た目は若いけれど、それなりの年齢になられた。
これだけ売れているハードを、ほぼ自社のゲームだけで、いつまで支えていけるのか。

マリオやポケモンは、もう「そこにいるのが当たり前の存在」で、そう簡単に揺らぐとも思えませんが、これ以上の「成長」を求めるには、あまりにも「任天堂頼みのハード」になりすぎているようにもみえるのです。

結局、僕も任天堂が大好きで、1単元(100株)だけど株主ではあるのです。
でも正直、これでも株価が上がっているのをみると、任天堂オリエンタルランドの株主は、もはや「信者」みたいなものだな、とも感じています(オリエンタルランドのほうは、やや信仰が薄れてきているようですが)。

しかし、上がるのかこれで。もともとそんな高配当株でもないのに減配だぞ。もうよくわからないよなあ。いや僕も、これで任天堂の株価が暴落したら『Switch2』期待で買い増ししようかな、と狙ってはいたので、みんな考えることは同じなのだろうか。


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  • アニャ・テイラー=ジョイ




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