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90's MOVIE TIME MACHINE④95年

前提

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95年やっていきます。

 

 

激流

耳をすませば

カストラート

ショーシャンクの空に

マクロスプラス MOVIE EDITION

 

なんかむちゃくちゃなラインナップだぞい。ではまいります。

 

 

 

「激流」

これはTV放映か何かで観た記憶があります。川下りの名人ゲイルは家族とともに若いころに親しんだ川へやってくる。そこで出会った青年たち一行と親しくなるが、実は青年たちは強盗殺人犯で、彼らの逃走劇に巻き込まれてしまうという話。

まず主演のメリル・ストリープ、まじで川下りスタントなしでやっているらしくてすごい。二の腕ムキムキのメリルが観られるのは「激流」だけ!(????)

そしてこの映画でケヴィン・ベーコンジョン・C・ライリーと私は出会ったのですが、ほんとうにケヴィン・ベーコン演じるウェイドが恐ろしくて恐ろしくて。他作品でもケヴィン・ベーコンが出てくると(こいつは何をするかわかんないぞ…)と身構えてしまうくらい見事な演技でした。

これを機にと観直したのですが、やっぱりむちゃくちゃ怖いよ。こんな悪人、なかなかいないですよ。いっけんふつうの陽気で爽やかなお兄さんに見えるしゲイルも息子のロークもそれで心を許してしまうのですが、自分の目的のためなら冷酷に淡々とやることをやる感じと自分が少しでも見下されたり気に食わないと思ったら即暴力に訴えるところがマジで怖かった…。超自己中心的なやばい人でした。ジョン・C・ライリーはこれ以降もなんか癖のある顔だけど本当は気弱な人のイメージが固定されてしまった(笑)

劇中では主人公ゲイルの父が難聴(耳が聞こえづらいと字幕にあったが…)あるいはろう者であると示されていて、つまり主人公家族が手話ができる理由としてそういう設定になっています。主軸部分にはろう者がいないので、今だったらそういう作られ方はしないだろうと思います。が、子どもの私にとってはものすごく強烈な印象が残っていて、私は「こういうときのために手話を覚えないと…」と手話をかっこいいものとしてとらえていました。

家族の復縁ものとして撮られていますが、女性のスポーツアクションがこんな風にかっこよく撮られている作品は他になかなかないように思いますし、あとやはりカーティス・ハンソンなだけあってきっちり撮られているので観やすいです。犬は無事です。

 

 

 

耳をすませば

言うほど好きかと問われると私は当時、ミームっぽくなっていたラストがほんとうに嫌だなあと思っていたのですが、文学少女が図書館で素敵なBOYにMEETSする設定には、まあふつうに憧れましたよね…それがヴァイオリン職人を目指しているなんてやりすぎだろ!!!とは思いますが、もともとはりぼん掲載の少女漫画でやんすからね…。ちなみに柊あおい先生の「星の瞳のシルエット」も面白いです。正直、天沢くんより杉村の方が素敵だと思っていました…バロンがいちばんかっこいいけどね! なんたって声優が露口茂さんだもんね。良すぎるよ。

思春期に小説を書くことに夢中になるって私もやっていたんですけど、恥ずかしいじゃないですか…でも自分の中にどういうものが根付くのかという点でとても大切な作業だったなと思います。今は当時好んで読んでいた作品からは離れてしまったし、自分の書いていたものもそれらの二番煎じというか上澄みを真似しているだけのしょうもないものでしたが、自分で製本もして挿絵も描いて、作品として形にしていくのとっても楽しかった。これが長じて同人文化に手を染めることになるとは思いもしませんでしたが。

あとこの映画の何がいいかと思うというと、お父さんも司書で雫のやりたいことをしっかり応援してくれる態度、お母さんも社会人学生(大学院生)である設定。特に学問に打ち込む母親の姿がジブリアニメで示されたのってすごく素敵なことだと思っています。

余談ですが95年映画で「乙女の祈り」もあげるか迷っていたんですよね。見直すたびにそんなに面白くはないなと思うんですけど、定期的にふと思い出すインパクトがある。こちらは少女たちの創作が最終的に恐ろしいところに行きつく話ではありますが、少女の自己実現としての創作映画が同じ年に公開されているのって面白いな。

 

 

 

カストラート

ジェラール・コルビオ監督、もう80代なのか…。はい、これは完全に仕事で使うためにDVDをヤフオクで競り合って買いました(笑) 実際自分がバロック・オペラをよく学生時代に歌っており、カストラートについて関心が高かったことがきっかけ。

女性が舞台に立つのを禁じられたこともあり、去勢手術を受けて身体は成人男性となるが男性ホルモンが出ないために高音で歌える歌手になった人がカストラートと呼ばれるわけですが、当然ながら優れた歌手になれるのは一握りだけ。その中でも実在したスーパースター、ファリネッリを描いたのが映画「カストラート」。

 

フィクションではありますが、貧しい家庭に生まれた兄弟の話として描かれています。スターになった弟カルロ(のちのファリネッリ)が歌い、兄リカルドが作曲をして大成する二人。しかし彼らはジョージ2世の庇護を受けたヘンデル派と敵対する王太子フレデリック・ルイスパトロンの貴族オペラ、この二つの政治的な争いに巻き込まれるようになり…というのがあらすじ。

ほとんど兄と弟のビッグ感情の話です。ニコイチだった二人の男が別々の生き方を選択するまでのロマンチックな話といってもいいかもしれません。コルビオ監督の作品だとフランス・オペラを作ったリュリ→♡→ルイ14世を描いた「王は踊る」も名作なのですが、この人こういう話好きなんだろうな…。

私の好きなヘンデルが出てきたりするのもうれしい。見どころはなんといってもオペラのシーンで、この場面ではソプラノ歌手とカウンターテナーの声を合成したものが流れているのですが頭に羽根をつけてゴンドラで天上から降りてくる演出など、まるで宝塚歌劇団の男役のような華やかさ。おそらく需要のされ方も同じだったのではと思います。

この時代のオペラはとにかく歌手が自らの技巧を披露するものであり、役柄は神話や歴史の英雄や王を描いたものばかり。リアルな人間の姿を描くというより不変で美しく完全な姿を愛でるようなものでした。

こういった完全な神/英雄のキャラクターを歌い続けたのが、人の手によって作られた男性としても不完全な存在である(という描き方をされた)カストラートファリネッリであり彼が実存理由に葛藤するという筋書きは今だったらぜったい作れない無理な内容。とはいえ、当時はこのような苦しみを味わった人もいただろうなというのがよくわかります。

そういえば私がカストラートという存在と初めて出会ったのは鳩山郁子先生の名作漫画「カストラチュラ」ですがこれは架空の中国を舞台に「カストラート」+「さらばわが愛/覇王別姫」みたいな内容で、おそらくどちらもご覧になっているんだろうなと想像します。

 

 

 

ショーシャンクの空に

本家でも語られており、もうあんまり言うことない…(笑)

が、やっぱり流していると観ちゃうんですよ。同じ年に公開されている「黙秘」もキングの小説「ドロレス・クレイボーン」を基にしていてこっちを観たときに女性版ショーシャンクみたいだなと思った記憶があるんですけど、どうしたって「黙秘」の方が女性への暴力をテーマに母と娘を描いており、ロケーションやシチュエーションもあってずず暗いというかもっと陰惨な感じです。ショーシャンクはどこかしら陽の雰囲気があってラストも希望に満ちていて見やすいです。

あとこういう役柄のティム・ロビンスが好きなんです。賢くて優しいし、ちょっと頑固なところがあって、しっかりしているんだけど、どっかサポートしたくなる笑顔が儚い感じの…レッド、おまえもそうなんだろ? わかるよ。でっかい天使だよな。

BATIさんも仰っていたけどトーマス・ニューマンの音楽もいいですよね。

 

7/28追記

観直したらやっぱりいい映画。魂の自由と不屈の抗い。キングのこういう小説って人が生きることのしんどさ、形容できない恐ろしい悪行、そして人間の心の交流がきわめて美しく語られるなあ。

フィガロの結婚」の手紙の二重唱が流れるシーンは素晴らしいですね。

 

 

 

マクロスプラス MOVIE EDITION」

これは弟がDVDを持っていて見せてもらったら私がはまってしまったというやつでした。思えばAIの歌姫シャロン・アップルが様々な容姿になれる設定など時代を先取りしていたのではなかろうか。まあブレードランナーとかの影響もあったのかもしれんが。ちなみにマクロスシリーズはいっさい知らず、これだけ偏愛しています。マクロスシリーズって歌の力で世界平和を!みたいな話として認識しているのですが…間違っていたらごめんなさい…。

なんといってもアニメーターの板野一郎氏が生み出したという戦闘演出である板野サーカスと呼ばれるミサイルVSガルドの戦闘機の場面はほんとうにすごくて見ごたえあります。最後のガルド戦、完全に「トップガン マーヴェリック」ですね。ぼくはイサムよりガルドが好きなんだよ。プライドが高くて…。ちょっとこの映画でいやだなーと思うのは仲良し三人組の関係が崩れた過去の事件の設定ですね。そうしなくてもよかったんじゃないの…?

菅野よう子の音楽もとてもいいです。10万人を洗脳する音楽を作れって言われて出てくるのがこれなのすごいなと思う。

 

 




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