
映画「ファーストキス 1ST KISS」(2025)は、意表を突くタイムスリップ・ファンタジーだった。「花束みたいな恋をした」「怪物」の脚本家・坂元裕二と「ラストマイル」の監督・塚原あゆ子が初タッグを組み、オリジナルストーリーで描いた恋愛映画。
事故死した夫・駈(かける)を救うため、妻・カンナが15年前の出会いの頃にタイムリープして運命を変えようと奮闘する物語。結果として夫は死の運命を回避できないが、15年間の幸せな過程と愛を再確認する温かな結末を迎える。
<あらすじ>
結婚15年、冷え切った関係の末に離婚話が出ていた駈(かける、松村北斗)を事故で亡くしたカンナ(松たか子)は、過去へ戻る能力を得て、出会った頃の2009年へタイムリープする。
夫と出会う直前の過去へ戻って若い頃の駈を見たカンナは再び恋に落ち、同時に、15年後に事故死する夫を救わなくてはという思いに駆られる。

・・・
カンナと駈のセリフで、夫婦関係は教習所の教官というのがおもしろい。
カンナ:「いい?好きなところを発見しあうのが恋愛。嫌いなところを見つけ合うのが結婚。ひたすら欠点を指摘し続けるの。」
駈:「自動車教習所ですか?」
カンナ:「結婚て、お互いが教官の教習所です。欠点をね、針で刺すように責め合うの」
駈:「最悪」
カンナ:「いいえ。そこはまだ最悪じゃありません」
駈:「はい?」
カンナ:「最悪なのはその先。無」
駈:「無?」
カンナ「ボールペンが2本あります。お互いに期待しない。感情も動かない 無の状態。これが夫婦の行き着くところでです」
・・・
夫が亡くなったという運命は変えられなかったが、15年間共に過ごした時間は代えがたい貴重な時間だったということ。

<主な登場人物>
■松たか子:硯(すずり)カンナ…事故で夫を亡くし、夫と出会う直前の日にタイムトラベルをする主人公。2.5次元舞台の美術スタッフ。
■松村北斗:硯駈(かける)…タイムトラベルで未来から来た妻と出会う、硯カンナの夫。
■リリー・フランキー:天馬市郎…古生物学の教授。研究員の駈のことを可愛がり、頼りにしている。
■吉岡里帆:天馬里津(りつ)…市郎の娘。父の大学の研究員・駈に恋心をいだいている。
■森七菜:世木(せき)杏里…カンナの年下の同僚で舞台・美術スタッフ。
■YOU:田端由香里…テレビ局のプロデューサー。
■松田大輔:宇佐見慶吾…星ヶ丘リゾートホテルの客室責任者。
■神野三鈴:鳩村咲楽…星ヶ丘リゾートホテルの支配人。
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