
映画「そして誰もいなくなった」(原題:And Then There Were None, 1945, 日本公開1976年)を見る。アガサ・クリスティの同名ベストセラー小説の映画化。監督は「巴里の屋根の下」「巴里祭」などのルネ・クレール。
この作品は、舞台、ドラマ、映画と何度も上演、上映されてきたが、1945年版映画はクリスティー原作の映画化第1作目。97分というコンパクトさもいい。
最後に残った2人のうちのどちらかが犯人(招待者であるオーエン)かと思わせて、どんでん返しがある。
日本製ドラマや、ほかの同名映画も見ているが、原点となる45年版はよくできている。
<ストーリー>
孤島の別荘に8人の男女が招待されてやって来る。別荘には主人の姿が見えず、執事のロジャース夫婦(リチャード・ヘイデン、クイニー・レナード)がいるだけだった。
彼らは皆、手紙で招かれたのだが、差出人のユー・エヌ・オーエン(U. N. Owen)氏を誰も知らず、執事夫婦も手紙で雇われ、つい先日島に来たばかりだった。

本土との連絡は数日後に来るボートのみで、それまで彼らは島に閉じ込められたことになる。
ホールの10体のインディアンの置物を見てヴェラ(ジューン・デュプレ)は、10人のインディアンが最後は「誰もいなくなった」という古い子守唄を思い出す。
彼らがくつろいでいる時、執事のトマス(リチャード・ヘイデン)がかけたレコードから声がして、10人はいずれも過去に殺人を犯したと告発、全員がそれを否定する。
判事(バリー・フィッツジェラルド)は U. N. Owen が Unknown(名無し者)と発音できることに気づく。
客の1人、スターロフ(ミシャ・オウア)が毒入りの酒を飲んで咽喉をつまらせて死んだのを皮切りに、彼らは唄の文句通りに次々と殺されてゆく。
殺人の後は必ずインディアンの人形が1体ずつ壊されていた。

殺人者は彼らの中にいることは明らかだ。判事、アームストロング医師(ウォルター・ヒューストン)、ブロア(ローランド・ヤング)、ロンバード(ルイス・ヘイワード)、ヴェラの5人が残る。
4人は罪を認めるがヴェラは無実を主張する。更に3人が殺され、残りはヴェラとロンバードの2人となる―。
犯人はこの二人のうちのどちらかなのか…?


・・・
<主な登場人物>
■フランシス:バリー・フィッツジェラルド…判事。

■エドワード・G・アームストロング:ウォルター・ヒューストン…外科医。飲酒手術で患者死亡。罪悪感が強い。

■ヴェラ・クレイソーン:ジューン・デュプレ…元家庭教師。過去の事故で子どもを死なせた疑い。聡明だが精神的に追い詰められていく。
■フィリップ・ロンバード:ルイス・ヘイワード…元軍人・傭兵。戦争中の非道行為。皮肉屋で行動力がある。
■エミリー・ブレント:ジュディス・アンダーソン…敬虔な老婦人。召使を追い詰め自殺させた。冷酷で信念が強い。

■エセル・ロジャース :クイニー・レナード…屋敷の家政婦。前の主人を死に追いやった疑い。トマスの妻。
■トマス・ロジャース:リチャード・ヘイデン…執事。エセルの夫。

■ジョン・マンドレイク:C・オーブリー・スミス…元裁判官。不当判決で死刑。:C・オーブリー・スミス…退役軍人。部下を死地へ送った。
■アンソニー・マーストン:ローランド・ヤング…青年紳士。危険運転で子供を死亡させた。
■ニキータ・スターロフ:ミシャ・オウア…毒入り酒で最初に殺される。
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