
映画「ババンババンバンバンパイア」(“Baban Baban Ban Vampire”)は今年の7月に公開されたばかりで、早くもアマゾンプライムで配信が始まったので見た。原作は奥嶋ひろまさのマンガ(「別冊少年チャンピオン」連載)。 コミカルな吸血鬼ラブコメ。
森蘭丸(らんまる)は「織田信長」の側近として最期まで献身的に仕えた小姓(こしょう:武将などに仕えた世話役)だが、映画では、450歳の吸血鬼として登場する。
吸血鬼・森蘭丸(通称モリラン)を演じるのが、「国宝」での女形で主演が話題の吉沢亮。
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森蘭丸(吉沢亮)は吸血鬼の正体を隠して、銭湯「こいの湯」で住み込みバイトをしていているが、普段は人間社会で静かに過ごしている。

吸血鬼・森蘭丸にとって“究極の味わい”とされるのが「18歳童貞の血」。それを得るために、今15歳の少年・立野李仁(たつの りひと、板垣李光人) の成長と純潔を見守り、3年後を待つというのだ。
李仁(りひと)は純朴でまじめな性格の少年で、銭湯のひとり息子。また「こいの湯」の四代目を継ぐ予定の存在。李仁は、森蘭丸とは幼いころ知りあったが、蘭丸の正体(吸血鬼で、人の血を求めていること)を知らない。


ところが、ある日、李仁はクラスメイトの篠塚葵(あおい、原菜乃華)に一目惚れしてしまう。恋をするということは、童貞でなくなる=“純潔を失う”ことを意味し、それは蘭丸にとって「欲しい血」を手に入れる機会を失うことにもつながる。

そこで蘭丸は、李仁の童貞を守るため「李仁に恋をさせてはならない」「童貞喪失阻止」という決死の阻止作戦を始めるのだった。
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コメディ的な混乱が次々に起こる。蘭丸が葵の家を訪ねたり、誤解が生じたり、恋の矢印が交錯したり。
しかも、蘭丸自身が葵から「吸血鬼好き・オタク」の視点で興味を持たれてしまうなど、蘭丸の立ち位置が怪しくなってくる。
さらに、蘭丸を狙うバンパイアハンターや、蘭丸の兄・森長可(ながよし、眞栄田郷敦)が登場し、物語に緊張やドラマが混ざっていく。
かつてのザ・ドリフターズの「8時だよ、全員集合」のババンバ、バンバンバン、ババンバ、バンバンバン、いい湯だね!♪のノリで、誤解、すれ違い、意外なキャラの告白や心変わりなど、軽快で笑える展開が多い。キャラクターの性格の極端さや、吸血鬼ものならではの“非日常”と“日常”のギャップもユーモア。
18歳まであと3年か…。
<主な登場人物>
■森 蘭丸(もり らんまる):吉沢亮…450歳の吸血鬼で「18歳の童貞」の血液が好み。もともとは武将・森蘭丸であったが、吸血鬼となった。主君である織田信長を失って以降は、名前を変えて土方歳三や坂本龍馬、太宰治など様々な偉人たちと関わっている。
10年前、吸血鬼ハンターとの戦いで傷つき倒れていたところを幼い李仁(りひと)に救われ、銭湯に住み込みで働きながら李仁の血液を狙うようになる。李仁の血が最も美味しくなる18歳まで童貞を守らせるため、李仁と葵の恋を妨害すべく画策する。
■立野 李仁(たつのりひと):板垣李光人…高校1年生の美少年。家は銭湯を営んでおり、4代目の息子。純粋でまじめ、天然。恋に目覚める。蘭丸に恩義があり、蘭丸の正体を知らない。
■篠塚 葵(しのづか あおい)…原菜乃華…李仁の同級生。ピュア。バンパイアオタク。蘭丸のことを“吸血鬼”として興味を持つようになる。意図せず恋の三角関係に絡む。
■篠塚 健/フランケン:関口メンディー…葵の兄。脳筋。校内で恐れられる不良生徒。蘭丸とのケンカで完敗して以降、蘭丸の義兄弟を自称。
■坂本 梅太郎:満島真之介…昼は李仁や葵のクラスの担任。正体は吸血鬼ハンター。坂本龍馬の子孫。先祖の仇である蘭丸の命を狙っていたが、10年前に蘭丸が人間を吸血する姿に興奮して以降、蘭丸に吸血されることを求めるようになる。
■森 長可(ながよし):眞栄田郷敦…蘭丸の兄。蘭丸と同じ日に吸血鬼となった。現代でも織田信長を崇拝し続けており、信長を救えなかった蘭丸に対して強い憎しみを抱いている。
■立野 春彦:音尾琢真…李仁の父親。銭湯の3代目若旦那。おおらかな性格。
■立野 珠緒(たまお):映美くらら…李仁の母親。料理上手。
■織田信長:堤真一…本能寺の変の火事の炎のシーンで登場。
■立野家のおじいさん:笹野高史…孫などの家族に「あんた誰?」とボケ始めている。
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