
「潮来笠」や「いつでも夢を」など数多くのヒット曲で知られ、長年にわたり日本の歌謡界をけん引してきた歌手の橋幸夫が4日、都内の病院で肺炎のため亡くなった。82歳だった。
橋幸夫は東京都の出身で、高校1年生でレコード会社のオーディションに合格し、1960年、17歳の時に「潮来笠」(いたこがさ)でデビュー。同じ時期にデビューした舟木一夫、西郷輝彦とともに歌謡界の「御三家」と呼ばれ、一世をふうびした。

「潮来笠」が大ヒットし、日本レコード大賞の新人賞を受賞。その年の紅白歌合戦にも初出場するなど一躍、人気歌手となった。
戦後を代表する作曲家の吉田正に師事し、その後も、吉永小百合とデュエットした「いつでも夢を」や「恋のメキシカン・ロック」などのヒット曲を連発した。
紅白歌合戦には通算19回出場するなど長年にわたって日本の歌謡界をけん引した。
また、俳優としても吉永小百合とのデュエット曲を映画化した「いつでも夢を」などの映画やドラマに出演。2013年にはNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」に本人役で登場したことで話題となった。


一昨年、声の衰えなどを理由に歌手を引退したが、去年、引退を撤回し、ステージに復帰していた。
所属事務所によると、ことし5月、認知症と診断されたことを公表したあとも6月には京都市でステージに立ったが、その直後に入院し、4日、都内の病院で肺炎のため亡くなった。
「潮来笠」を唄うときに顔を左右にカクカクと動かす”橋幸夫節”は、コロッケなどが大げさにモノマネにしたネタの一つだった。吉永小百合とのデュエット「いつでも夢を」は、カラオケでもよく歌われる曲の一つで、懐かしい曲でもある。
御三家の1人だった西郷輝彦が3年前に亡くなり、御三家も舟木一夫一人になってしまいさびしい限りだ。
<芸能界のコメント>
■吉永小百合…「私の宝物です」
「いつでも夢を」で橋幸夫とデュエットした吉永小百合は「残念です。とても残念です。橋さんは、いつまでも歌い続けようと思っていらしたことでしょう。二人で歌った『いつでも夢を』は私の宝物です。橋さん、ありがとうございました」。
■五木ひろし…「寂しく言葉もありません」
歌番組で何度も共演してきた歌手の五木ひろしは「訃報を聞きとても残念に思いました。憧れの歌手としてずっと歌を聴き、姿を見てきましたので、寂しく言葉もありません。長い間お疲れ様でした。ゆっくりお休みください」。
■倍賞千恵子…「ことばもない」
映画「若いやつ」や「舞妓はん」などで共演した俳優の倍賞千恵子は「びっくりしてことばもありません。映画『舞妓はん』シリーズなどでいつもご一緒させていただき2人ともあのころ、とても忙しかったけど、本当に楽しい撮影の毎日でした。京都でおいしいものを食べに連れて行っていただいたことを思い出します」。
■三田明…「突然のことで頭が真っ白」
同じ戦後を代表する作曲家の吉田正に師事した弟弟子で歌手の三田明は「突然のことで、頭が真っ白です。芸能界に入り、兄のように慕っていた橋幸夫先輩ともうお会いできないとは。いまだ整理もできておらず、言葉も見つかりません。心よりお悔やみ申し上げます」。
ご冥福をお祈りいたします。
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