
映画「近畿地方のある場所について」(2025)を見る。MOVIXさいたまにて(6回鑑賞で1回無料枠で見た)。普通シニア料金なら進んでは見ない怪奇オカルトホラー映画(笑)。オカルト雑誌の編集者の失踪をきっかけに、様々な怪奇現象が起こる“近畿地方のある場所”に隠された真相を描く。監督は「貞子VS伽椰子」「サユリ」の白石晃士。
原作は「このホラーがすごい!2024年版」で第1位を獲得するなど大きな話題を呼んだ同名ホラー小説。
オカルト雑誌「不思議マガジン」編集長の失踪とともに、怪異の数々「幼女失踪」「中学生の集団ヒステリー」「都市伝説」「心霊スポットでの動画配信騒動」など、編集長が追っていた怪異の数々がすべて「近畿地方のある場所」に集約されていく。
行方不明になった編集長を探すため、ライターの瀬野千紘(菅野美穂)とオカルト雑誌の若手編集者の小沢悠生(赤楚衛二)が“近畿地方のある場所”を目指すのだが…。
不気味な白い異形の生き物、動物、金魚の死骸、鉄の尖った部分に落下しく串刺しになった人間、首つり縄、不気味な人形、スプラッター描写、不衛生で異臭場面などドロドロがてんこ盛り。
ストーリーも、あれもこれもと盛りすぎていて、すっきりせず、焦点がぼけたかもしれない。



・・・
<一部ネタバレあり:要注意>
前半は、編集長が失踪したため、特集を継続するため、編集長が残したビデオ(VHS)を見ていくと、不可解な事件、事象が次々に録画されていた。
それらに共通しているのが、神社の鳥居の絵。鳥居の中に人がいて、鳥居の周りの四隅には「了」の文字。「了」の代わりに「女」の文字となっていることも。
家族や近しい人を亡くした人々を集めて「蘇らせる」と称して信仰している怪しい宗教団体があることがわかっていく。「あまのいわやと」と言われる宗教団体は、黒い岩=やしろさまを御神体として祀っていた団体で失ったものを取り戻そうと集まった女性たちが信者となっている。
そのビデオの映像の中の信者のグループにまさかまさかの瀬野千紘の姿があった!
瀬野千紘は、小沢悠生に対して、息子を亡くしたことをきっかけに「一時的に」怪しい宗教団体に関わったことがあると釈明していたが…。
・・・


不気味な絵
前半は、画質の悪いビデオ映像が延々と続き、やや退屈に感じさせられるが、後半からは、音楽が重低音でドン・ドン・ドンとボリューム全開で響き渡り、緊張感を高めていた。
千紘の目的は明白で「死んだ息子たくみを蘇らせる」ために、小沢を生贄として差し出すことで、御神体である黒い石である「やしろさま」に捧げるかたちで蘇生を試みるのだった。
映像的にも、千紘自身が怪異ややしろさまと結びついていることを示唆する表現が複数あり、千紘の背後に白い手が映るなど、単なる被害者ではないことが暗示がされている。配信動画を通じて「行方不明の人を探しています。名前は小沢悠生です」で終わる。
これは編集長が行方不明になった時と同じ語り口だった。そのあと、千紘はタオルのようなものでくるんで赤ん坊を抱えて登場するが、そこから現れたのは…。
「ローズマリーの赤ちゃん」のラストのような強烈なインパクトがあった。
小沢悠生(赤楚衛二)のセリフが「…ッスね」「そうッスね」ばかりで耳障りだった(笑)。
<主な登場人物>
■瀬野千紘(ちひろ):菅野美穂…オカルトライター。幼い頃に息子たくみを亡くした。家族などを失った人が集まる黒い岩を崇める新興宗教団体「あまのいわと」にかつては入信していたが、一旦は離脱。しかしラストでは息子を復活させたいという欲望から、再びその宗教と密接に関わり、最終的には生贄や怪異への道を選んでしまう。
■小沢悠生:赤楚衛二…オカルト雑誌「不思議マガジン」の編集者。雑誌の特集で編集長が行方不明になり千紘に特集を依頼、千紘の相棒として動く。
■佐山武史:夙川(しゅくがわ)アトム…オカルト雑誌「不思議マガジン」の編集長。ある日、家族とともに失踪する。
■永野遥:佐藤京…オカルト雑誌「不思議マガジン」の編集部員。
■目黒裕司:のせりん…染井文化大学経済学部2年。
■種村栄作:木村圭作…バイカー。
■塚田正純:ドン・クサイ…目黒がお祓いを頼んだ住職。住職がお経を唱えているうちに気持ち悪くなって倒れ「これは私には祓えないかもしれない。生き物を飼って」と助言する。
■ヒトバシラ:九十九黄助(つくもきすけ)…ニコ生配信の動画配信者。
■高見了:山田暖絆(あつき)…首吊り屋敷の少年。
■高見洋子:末冨真由…了の母親。
■諸田美弥:菅野莉央…瀬野千紘から鳥居の絵(「鳥居と人と四隅に了と書かれた紙」)をスマホ画面で見せられた霊能力者。
■大森日出子:福井裕子…絵本作家。「日本アニメ昔話、近畿の怖い話」の原作の絵本を書いた。
■佐々山千恵:久保山智夏…TVレポーター。
■佐山理恵:ヤンジョンエ…佐山武史の妻。
■「にほんブログ村」にポチッと!お願い申し上げます。