
映画「Flow」(原題:Straume、2024)は、ラトビア発の3Dアニメで、人間は登場せず、セリフは一切なし。原題はラトビア語で英語のStream=流れ)のこと。主役が黒猫のサバイバル冒険映画。ラトビアの映画を見るのは初めてかもしれない。今年3月劇場公開され、早くも「プライムビデオ」で配信中。
<アカデミー賞最優秀アニメーション長編賞受賞!>
この映画は約350万ユーロ(約5.5億円、スタッフ50人以下)の低予算と言われる。
美しいロングショットと水中表現などが高評価され「ゴールデン・グローブ(GG)賞」最優秀アニメーション賞、「アカデミー賞」最優秀アニメーション長編賞を受賞(ラトビア初) している。




・・・
黒猫が平穏な森の住まいで暮らしていたある日、異常な洪水が起きてから一転してサバイバル状態になる。
濁流から逃れ、途中でゴールデンレトリバーの犬、カピバラ、リングテイルのキツネザル(レムール)、そしてセクレタリーバード(トキツルリ)と出会い、小さな木製の古い帆掛け船に乗りながら漂流する。




・・・
黒猫が、他の動物に追われるシーンなどは、黒猫の目線でカメラが動き、没入感がある迫力。水流などの映像表現や、水中を泳ぐ魚など自然描写もリアルで息をのむ美しさ。
孤高で孤独な黒猫が最初のシーンで、川面に映る顔のショットがあるが、ラストでは、黒猫と数匹の動物の顔が映し出される。洪水から逃れて旅する別々の動物たちの連帯感と成長ぶりを見せている。
帆掛け船が、木に引っかかり、中吊り状態になっている場面で、取り残された動物を救うためにロープを船にくくり協力して綱引きをするシーンは共助を寓話的に描いている。
水位が上がり、建造物の頂上の部分に逃げるが、そこも水のなかに消えていき…というスリリングなシーンもある。
全体的に映像で見せるが、あえて言えば、動物の見た目が彫刻のようにカクカクしているのだ(笑)。でもそれが逆にいいのか。潤沢な製作費のあるディズニー/ピクサー、日本のアニメと比較するのは酷かもしれない…。



<登場する動物>
■黒猫…孤高の主人公。洪水によりホームを失い、漂流する。
■犬(ゴールデンレトリバー?)…黒猫のライバル的存在で登場するが、後に協力関係に。
■カピバラ…雄大でゆったりした性格。「たくさん食べた」をグルングルンと表す。
■レムール(キツネザル)…やや気ままだが集団行動に参加。
■セクレタリーバード…群れを離れ、猫を守るために行動。翼に傷を負う献身キャラ。
・・・
<ラトビア共和国とは…>
人口189万人。日本の1都市並み(さいたま市は136万人)。公用語はラトビア語。ロシア語、英語、ドイツ語も一部では話される。フィンランド、エストニア、リトアニアなどとともにバルト海東岸に位置する国の一つ。
北はエストニア、南はリトアニア、東はロシア、南東はベラルーシと接する北ヨーロッパの国。首都は港湾都市のリガ。バルト海クルーズの主な寄港地の一つ。1991年8月21日、ラトビア共和国最高会議による完全独立宣言。2004年にNATO(北大西洋条約機構)およびEU(欧州連合)に加盟。
■「にほんブログ村」にポチッと!お願い申し上げます。