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映画「窓」(原題:The Window,1949)ヒッチコック風サスペンス。

 

映画「」(原題:The Window,1949)は、ヒッチコックのサスペンス映画とそん色のない傑作サスペンス。それもそのはずで、ヒッチコックの「汚名」で撮影監督を務めたテッド・テズラフがメガホンを取っているのだ。1時間13分/モノクロ(日本公開1950年)。

さらに原作は探偵小説家コーネル・ウールリッチの原作「The Boy Cried Murder」で、「らせん階段」のメル・ディネリが脚本化している。

出演はディズニー映画の子役で知られるボビー・ドリスコール、「高原児」「影なき殺人」のアーサー・ケネディ、「緑色の髪の少年」のバーバラ・ヘイル、「善人サム」のルース・ローマンなど。

シンプルなタイトルと何かを目撃した少年の驚きの表情のポスターに惹かれて予備知識ゼロで見たら、おもしろさにぐいぐいと引き込まれた。子役の迫真の演技があって成功したのは明らか。

<子役がすごい!>

映画は、75年前の公開当時予想外の成功を収めたと言われ、ニューヨーク・タイムズ紙は「この映画の成功は子役ドリスコールのおかげ」と高く評価した。

1950年、ドリスコールは「わが心にかくも愛しき」と「窓」の演技が評価され、第22回アカデミー賞で優れた少年俳優としてジュブナイル賞(特別賞)を受賞した。

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ストーリーは、単純明快。日頃嘘をついたり、作り話を繰り返していたため誰からも信用されない少年がある晩殺人事件を目撃。しかし警察はおろか両親にも相手にされないうちに犯人の魔の手が少年に及ぼうとするという、今ではありがちな物語。

映画の冒頭で、イソップ物語オオカミ少年の例が文字で現れる。この映画に登場する少年がまさにそうで、「殺人事件があった。夢ではなく実際にこの目で見た」と訴えるのだが「またかと信じてもらえない」…。
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ニューヨークのイースト・サイド、朽ちかけたアパートの5階に住むウッドリイ一家は夫婦と長男トミー(ボビー・ドリスコール)の3人暮らし。

貧しいながらも平和な生活を送っている。10歳のトミーは日頃隣の空家になった半壊れのアパートを泥棒ごっこの遊び場にしている。

トミーは空想の殺人や強盗やインディアン襲撃の話を真実のようにふれ歩き、しょっ中両親を悩ませていた。

今日もアパートから引越すとふれ歩いて両親の叱言をくったが、その夜、夏の夜のむし暑さに寝つかれないトミーは、非常用ハシゴにはい出て1階上のケラーソン家の窓際にはい上ると寝こんでしまう。

真夜中、窓の隙間から洩れる光に眼を覚したトミーは、ケラーソン夫妻が1人の男をハサミで刺し殺して金を奪うのを見た。

驚いたトミーは自分の部屋にとびこんで母親をゆり起こし、殺人を訴えたが、彼女はまた例の悪戯だと思い、悪夢だと簡単に片づけて相手にしない。

自分のベッドに枕が無いのに気付くと、ケラーソン家の窓際に忘れて来たことを思い出し、トミーは恐る恐る枕を取りに行って室内をのぞいたが誰も居なかった。

その間にケラーソン夫妻は死体をかついで、隣の半壊れアパートに隠していたのだ。
朝になって父親が夜勤から帰って来たが、疲れ切った彼は全然トミーの訴えを取り上げず、そのうるささにトミーを部屋に閉じこめてしまう。

トミーは非常用ハシゴを伝って外に出て、警察に昨夜の殺人事件を訴え出た。ロス探偵はトミーの話を聞いて、両親が否定していることを知り、真面目に取り上げずに、トミーをアパートの家まで送ってやったが、帰り際に心を翻して、念のためケラーソンの室を訪ね、何食わぬ顔でアパートの修理人のフリをして室内をしらべたが、何の異状も発見できなかった。

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少年トミーと視聴者だけが事件を知っているわけで、両親や警察はいつ気付くのかともどかしさにイライラさせられるのだ(笑)。

最後には、父親が、大手柄の息子トミーが世間から注目されると「トミーの父親」として、嘘つき呼ばわりしていた息子を「自慢の息子」と言い換えるのだった。

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