「荒野の七人」は、エルマー・バーンスタインの軽快なテーマ音楽が、いつ聴いても壮大なイメージとして蘇る。「七人の侍」のリメイクだが、サムライ7人を、すべて同じようにガンマンに置き換えたわけではない。中心人物のユル・ブリンナーが志村喬の役は明白だが、そのほかは、微妙にミックスするなど、アレンジされているようだ。
ところで、クレジット・タイトルの順番をみると、なかなか興味深い。
トップは、当然ながら七人のガンマンの中心者、ユル・ブリンナー。
二番目は、スティーブ・マックィーンかと思いきや、マックィーンは3番目。
二番目は?
ならず者一味の首領、イーライ・ウォーラックだ。
ウォーラックは、まだ現役で、「ミスティック・リバー」(2003)「ホリディ」(2006)に出ていたのが記憶にあるが、なんと今年94歳で、「ウオール・ストリート」(2010)という映画にも出演している! おそらく現役最古参でしょう。マックィーンは、TVの「拳銃無宿」で人気が出始めていたといっても、映画ではまだ新人扱いだったろう。「荒野の七人」に出て一気にスターダムにのし上がった印象だ。
本格西部劇というと「駅馬車」「荒野の決闘」「OK牧場の決斗」「真昼の決闘」「シェーン」「リオ・ブラボー」などが思い浮かぶが、日本の侍映画のリメイクとはいえ、この「荒野の七人」は娯楽映画としてもピカイチではないかと思う。
ユル・ブリンナーの黒装束でスキンヘッドのガンマンはかっこよかったが、よほど「荒野の七人」が気に行ったのか、ブリンナーは「荒野の七人」の扮装そのままで、なんとロボットとなって「ウエスト・ワールド」という映画に出演している。ちょっと、無駄な映画ではないか、マネー・ウエイスト・ワールドではないかと当時思ったものです(あ、座布団は、結構です!爆)。

