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卵ボーロを令和に食す

最近、森鴎外の娘さんで伝説的な作家・コラムニストの森茉莉を知る機会があり、退屈な通勤電車の救世主となっている。

森茉莉が青春を過ごした戦前日本の世界は想像力豊かに空想するしかないが、令和視点だととてつもないお嬢様だった事は間違い無いだろう。皆に知られるようになった頃にはゴミ屋敷のようなアパートで一人暮らしの中年女性であり、生活力は皆無、一方で審美眼と料理の腕前は一流という、パンクな存在だった事に興味を引かれている。

そんな森茉莉は著作の中で、戦後昭和に売られているお菓子について嘆いている。曰く、「日本製のもの(焼き菓子)は粘度の混ざったようなものばかりで、紅茶うけには、乳児用のカルケットよりない。」

私も確かにそうだと感じる。鳩サブレーなど、名のある洋菓子店の高級焼き菓子類は別として、スーパーで売られている焼き菓子の類いはほぼ香料や着色料、膨張剤、得体のしれない油脂類責めな上、袋や小袋に空気を一杯詰めたりしてステルス値上げが近年著しい。唯一許容できるのがマリービスケットくらいかな、と感じていたところ。

 

そうか、変な混ぜ物の無い、乳児用のカルケットか。

令和の今入手可能な幼児用焼き菓子としては、ビスコは既に変なクリームサンドのものしか売られていないし、香料も使ってる。となると「卵ボーロ」だ。私も幼児の時好きだったやつだ。今でも味は良く覚えてる。

 

という事でご近所を探索してみると、今まで気付かなかったけど、現在令和7年でも幾つかそれらしき商品が店頭に置かれている事を知った。

EOS Kiss M / KL 32mm F1.1

向かって左から、「たまごぼうろ(遠州屋)」、「卵ボーロ(無印良品/前田製菓)」「卵卵ぼーろ(前田製菓)」。

無印良品の卵ボーロが、幼児期に食べていたものに一番近そうだ。

早速開封して、食べ比べする事にしてみた。

EOS Kiss M / KL 32mm F1.1

森茉莉は幼児カルケットは紅茶のお茶請け用にということだけど、私は濃いめの煎茶で頂いた。

全体の食後感としては、「卵ボーロ最高!」とまず言いたい。

理由はいくつもある。令和のいかさま包装と無縁のパッケージ、無香料、無着色、油脂類がほぼ無い(脱脂粉乳)、昭和の幼児期の素朴な味わい、などだ。

写真で分るように、基本は同じ卵ぼーろなんだけど、明確にサイズや焼き色、食感が変えてあって選択出来るのが良い。

ランクはつけられないけど、懐かしの味を楽しみたいのであれば間違い無く、無印良品前田製菓)の「卵ボーロ」だ。昭和のあの頃のそのままの味と食感、口溶け。

一番焼き色の濃いい遠州屋の「たまごぼうろ」は前田製菓とレシピが違っていて、蜂蜜が入っている。その分味も違っていて、紅茶に一番合うのはこのぼうろかなと感じた。触感もカリッと一番堅い。

最後に、一番大きなサイズの前田製菓の「卵卵(らんらん)ぼーろ」の評価は難しいところ。なぜなら同じ前田製菓製の「卵ボーロ」の存在があるから。こちらは「卵ボーロ」では使っていない「小麦粉」を加えたりして、この大きなサイズでの食感に工夫をしているんだけど、同時にオリジナルと食べ比べると小麦粉追加により味わいに影響が出ているのが分る。

前田製菓オリジナルの味を懐かしみつつ、より食べ応えのあるサイズ感と食感を欲する人には良い商品かと思う。

卵ボーロという、「THEジャパンベーシック」の商品を企画し、恐らく世界展開している無印良品に感謝。私を導いた森茉莉にも感謝。




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