[FDA]乳児ボツリヌス症アウトブレイク調査:乳児用調整乳(2025年11月)
Outbreak Investigation of Infant Botulism: Infant Formula (November 2025) | FDA
02/26/2026
2025年12月10日以降新規症例はなくアウトブレイクは終わった。
調査対象の51例のうち3例は別の病気であることがわかり、2026年2月26日時点で確定症例28疑い20である。
全ゲノム配列決定で患者、最終製品、成分から17の異なる系統のClostridium botulinumが同定されていて汚染の原因はまだ調査中。
[FDA]FDAはアメリカの家族に透明性、安全性、アクセスを強化する乳児用調整乳リソースを強化改善
February 26, 2026
ウェブサイトを作った
(ウェブサイトに製品名リストアップしただけで大げさな)
[EFSA]意見等
食品接触物質
酵素
飼料添加物
[HK]不規則な検体の結果 包装済みサーディンが栄養表示規則に従っていない
26 Feb 2026
タイ産サーディントマトソースの総脂肪が100g中7.2gと表示されていたが検出は100g中12.9g
(魚の脂肪のばらつきを許さないHK。)
[CFIA]リコール
Golden Seaブランドの寿司用エビ冷凍調理済みエビ3‐アミノ-2-オキサゾリジノンのためリコール
Golden Sea brand Sushi EBI Frozen Cooked Shrimp recalled due to 3-amino-2-oxazolidinone - Canada.ca
2026-02-25
[APVMA]APVMAは規制姿勢声明を発表
25 February 2026
APVMAは本日、規制姿勢声明2026–30(以下「声明」)を発表し、法定権限の適用、規制機能の完全実施、産業界、政府、オーストラリア社会と連携して農業および獣医用化学物質規制システムに対する信頼構築と信頼維持の方針を示した。
また新しい大臣期待声明に対応した規制意図声明も発表した。
(組織の文化に由来する不祥事の次は評価の遅れで批判されていた。専門性が高い人員を、ふるまいを基準に再配置するのって難しそう)
[WHO]出版物
ある種の食品添加物の安全性評価:101回JECFA会合報告
25 February 2026
アジピン酸、パルミチン酸アスコルビル、カロブビーンガム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、クチナシ(ゲニピン)青、糖脂質、ローズマリー抽出物、タウマチンII、加工助剤(酵素)、香料の規格改定
[CAFIA]消費者警告:国内でセレウリドを含む乳児用調整乳検出
02/23/2026
Happy Mimi 1粉ミルクから、新生児の体重で計算するとEFSAが設定したARfD 0.014 µg/kg 体重を超過する0.015µg/kg 体重になるセレウリドを検出
リコール
(これって由来はどこなんだろう)
論文
-大規模なカナダの研究で大麻、不安、鬱の強い関連を発見
Major Canadian study finds strong link between cannabis, anxiety and depression | EurekAlert!
26-Feb-2026
The Canadian Journal of Psychiatryに発表された35000人のカナダ人の解析
カナダでの大麻合法化前後の期間を含む。
-食品添加物は実際の用量では腸内マイクロバイオームをかく乱しない、実験室での研究が発見
Food additives do not disrupt gut microbiome at real doses, lab study finds
4 Feb 2026 | By Venya Patel
研究者らによると、多くの研究では非現実的な高用量の添加物を実験に使っている。毒性学においては用量が基本で、どんな物質でも高用量なら有害である。科学者や政策決定者は方法論を精査すべきである。企業からの圧力だけではなく学術界での新規性追求圧力からも独立して透明な、よくコントロールされた研究が信頼性を強化するだろう。
The combined effect of eight common food additives on the human gut microbiota - ScienceDirect
Darislav Besedin et al.,
Food and Chemical Toxicology Volume 207, January 2026, 115829
-食品安全リスクを緩和する:インドネシアの無料学校給食計画の成功のために
24 February 2026
2025年1月にインドネシア政府が始めた無料の給食計画は、2025年12月31日までに177の食中毒アウトブレイクをおこしインドネシアの38県のうち33県127地域で2万人以上の子供たちの健康に影響した。実際の規模は報告より多い可能性が高い。
(ほぼ微生物なのだが、なんというか安全を考えずに栄養だけで政策を考えるとこうなる、という感じ?
インドネシア語はわからないので英語のサイト
Collective Effort for a Brighter Future: Indonesia’s Journey Toward Free Nutritious Meals
によると、包装済み食品はだめで生鮮丸ごと食品を、という先進国の流行をそのまま採用したようだ。衛生が確保できないなら包装済み加工食品を利用したほうがいいのに。安全を軽視しているWHOの責任もある。給食の衛生管理を舐めるな)
その他
-Yukaアプリは有用か恐怖扇動か?栄養士の根拠に基くレビュー-フェニックスのビーガン栄養士
By Rhyan Geiger, RDN February 24, 2026
フィットネスアプリのベスト5に入っているYukaアプリについて。
これは食品のバーコードをスキャンして0から100のスコアを示すアプリ。格付けは60%が栄養、30%が添加物、10%がオーガニックかどうかである。ビーガン用ではない
実際に使ってみたところ、評価には科学的根拠に欠け正当化は困難なものがある。添加物のリスクは過大になっている。フランスのアプリなのでNutri-Scoreシステムベースでありそれはまだ世界的に受け入れられてはいない。
結論としてはあまりお勧めできない
-SMC UK
菜食と他の食事と異なるがんの頻度を調べた研究への専門家の反応
February 27, 2026
British Journal of Cancerに発表された研究が菜食と他の食事とがん発症率とを調べた
ロンドンがん研究所臨床がん疫学科学スタッフMichael Jones博士
これはよくできた興味深い研究のようだ。プレスリリースは正確に科学を反映し、結論への適切な注意を払っている。解析方法は適切で16年というフォローアップ期間もがんについては合理的である
ベジタリアンあるいはビーガン食が全て同じではなくいくつかの少数の試験をプールしたものであるため菜食に一般化できるかどうかはわからない。この手の観察研究は因果関係の照明ではなくさらなる研究の道を示すものである。そしてこの研究は肉を食べる人と菜食の人の違いを調べたもので、肉を食べる人が菜食になったらリスクが変わるかどうかの質問には答えない
King’s College London栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授
これは180万人の男女のいくつかの部位のがんリスクを、肉を食べる人と食べない人(ペスカタリアン、ベジタリアン、ビーガン)で比べた。強みは16年のフォローアップとがんの多さと頑健な統計手法である。ベースラインで菜食と報告した人のうち68-89%が14年後も菜食のままだった。
多くのがんで菜食の人のほうが少なく、特に予想される通り、肥満と飲酒と喫煙に関連するがんで少なかった。ただし理由はわからないが食道の扁平細胞がんでは菜食のほうが頻度が多かった。さらに驚きは菜食のほうが肉食より大腸がんリスクが低いという根拠はなく、ビーガンは統計的に有意に40%もリスクが高かった。新しい観察としては魚を食べるが肉や家禽は食べない人の大腸がんリスクが15%低かった。
この研究の限界は、多くの比較を行っているため一部の差は偶然である可能性がある。またビーガンとペスカタリアンは人数が少ないため信頼性が低い。
解釈:
現在腸内マイクロバイオームに関心が高まっていて菜食で大腸がんリスクが下がるのではと示唆されている。この研究はその仮説に疑問を提示する。これまでの研究では大量の赤肉を食べる人の大腸がんリスクが高いことを示してきたがこの研究では大量の肉摂取ではないことに注意。
Imperial College London疫学と生物統計学部研究フェローDagfinn Aune博士
Quadram研究所栄養研究者で名誉フェローIan Johnson博士
Oxford Brookes大学栄養講師Aisling Daly博士
Aberdeen大学Rowett研究所長Jules Griffin教授
論文の解説も行っている
Largest study looking at vegetarian diets and risks of different cancers | Science Media Centre
オープンアクセス
-コラーゲンサプリメント、皮膚の健康、骨関節症症状、スポーツパフォーマンスを調べたレビューへの専門家の反応
February 27, 2026
Aesthetic Surgery Journal Open Forumに発表されたレビューがコラーゲンサプリメントの皮膚と筋骨格健康を調べた
Manchester大学筋骨格と皮膚科学名誉講師で英国皮膚科医学会長Tamara Griffiths博士
このレビューは既存の根拠をまとめたもので経口コラーゲンサプリメントに皮膚の完全性へのベネフィットの可能性を示唆する。しかし論文に示されているように皮膚の加齢に影響する多数の重要な変数が考慮されておらず、解釈は困難である
-Science Volume 391|Issue 6788|26 Feb 2026
・科学機関リーダーシップ刷新計画
Investor nominated to head NSF in agency shake-up
BY Jocelyn KaiserJeffrey Mervis 26 Feb 2026: 857-8
研究経験のないJim O’NeillをNSF所長に指名する予定だと報道されている。ただし上院の承認が必要
現在空席となっているCDCの所長代理をNIH所長Jayanta “Jay” Bhattacharyaが兼任する
-Natureニュース
ラットを防カビ剤にばく露した後の健康影響は20世代続く
Health effects linger 20 generations after rats are exposed to fungicide
26 February 2026 By Rachel Fieldhouse
科学者らはこの発見が環境中化学物質暴露の警告だという
Michael Skinnerらによるビンクロゾリン研究の最新版
先祖が暴露されたラットの精細胞死亡率と出産の問題が12世代以前あるいは非暴露群に比べて高い
この研究を始めたのは2017年で、妊娠ラットにDMSOとビンクロゾリンを投与し、その後非投与ラットと23世代交配した。ヒトでは500年に相当する。次世代シークエンシング技術を用いてゲノムのメチル化の異なる部位を同定した
(Skinnerのエピジェネティクスへの執着はもう20年以上。ダイオキシンやビスフェノールAや各種農薬でずっと言っている。もしも過去の暴露が何世代も経った後のほうが大きな悪影響を与え、あらゆる環境中有害物質の悪影響が蓄積されるなら、世代を経るごとに病気がちで短命になるはずなのだがそんな現象は観察されていない。NatureはSkinnerのこれまでの業績(論文取り下げも含めて)を知ったうえで取りあげているのだろうか?)
-RFK Jr.のCDCがあなたに知ってほしくないこと
What RFK Jr.’s CDC Doesn’t Want You to Know - by Paul Offit
Paul Offit Feb 24, 2026
CDCがワクチンで予防できる病気についての重要な情報をアメリカの人々から隠している。
Annals of Internal Medicineに2026年1月27日に発表された論文のデータをもとに、CDCが病気による入院や死亡など、これまで報告してきたデータを報告していないことを指摘
-缶詰トマトとメンタルヘルスの危機
Tinned tomatoes and the mental health crisis
Gunter Kuhnle Feb 26, 2026
「あなたは生鮮食品ではない、加工されて包装された、あるいはファストフードをどのくらいの頻度で食べますか?つまりMcDonalds、Dominos、電子レンジで温める食事、加工缶詰食品、デリミート/コールドカット、カップヌードル、袋入りポテトチップ、お菓子/キャンディ、炭酸飲料。
一日数回、一日一回、週に2,3回、月に2,3回、滅多に/絶対食べない。
もし「滅多に/絶対食べない」だったらおめでとう、あなたは超加工食品を食べていない。
でももしたまに缶詰トマトでトマトソースを作ったり、缶詰スイートコーンをサラダに使ったりしたら、超加工食品を含むために健康が悪くなるリスクが高い―この研究(Frontiers | Estimation of the nature and magnitude of mental distress in the population associated with ultra-processed food consumption)によれば。
この研究は超加工食品とスマートホンが若者のメンタルヘルスの危機の原因だと主張するニュースの見出しの原因である。英国だけではなく、欧州だけでもなく、世界中で!
全く大変なことだ:若者が家庭料理を食べるだけで生活が良くなる。結局スマホとジャンクフードがない昔は全てがよかった?
実際はそんなに簡単ではない。食環境は確かに変わったが、必ずしも多くの人が考えるのとは違う。50年前、子供向けテレビ番組には我々が現在ジャンクフードと呼ぶもののCMが流れ、食品添加物の規制は今より緩かった。メンタルヘルスは?英国で初めての子供のメンタルヘルスの調査がおこなわれたのは1999年で、結果は重要で興味深いがもっと複雑である
食事と気分の関連は複雑で、両方向に作用する。多くの人にとって食品は単なる栄養ではなく楽しみでもある。多くの人が推奨するような一から手作り、はメンタルヘルスに問題がある人にとっては極めて困難だろう。従って研究はとても難しい。それなのにインフルエンサーたちは食事とメンタルの関係について断定し続ける。「リアルフードを食べよう」という無意味な助言(全ての食品はリアルである、現実に存在しないものを我々は食べることができない)は危険でもある、それは非現実的な期待と自責の念を作りだす。
超加工食品への反対意見は現在流行しているが、それが組成以外の部分で健康に有害だという根拠はほとんどあるいはまったくない。超加工食品だけで健康的な食生活は可能で、未加工食品だけの食事をしている人より食事を楽しんでいるかもしれない。
食事のバランスを考えるならこれまでどおりつまらない栄養組成がベストである。加工の程度は真の問題ではない。
注:私は個々の食品を「ヘルシー」や「不健康」とする考えが嫌い。食品はより大きなパターンの一部でありどんな食品でも健康的な食事パターンの一部になりうる。