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2025-01-06

[FSA]Nestléはセレウリド(毒素)存在の可能性があるため予防的にいくつかのSMA乳児用調整乳とフォローアップ調整乳をリコール

Nestlé recalls several SMA Infant Formula and Follow-On Formula as a precaution because of the possible presence of cereulide (toxin) | Food Standards Agency

5 January 2026

セレウリドはBacillus cereusの作る耐熱性毒素

 

[ヘルスカナダ]保健大臣からのメッセージ-消防士がん啓発月間

Message from the Minister of Health – Firefighter Cancer Awareness Month - Canada.ca

January 5, 2026

1月は消防士のがんリスクが高いことを啓発して予防や治療へのアクセスを改善するための広報強化月間

 

[NASEM]「アメリカの科学には二つの未来の可能性がある」

Interview With David Spergel

Issues in Science and Technology 42, no. 2

Simons財団会長David Spergelが進化する科学慈善事業の状況、研究への展望、そして不確実な時代に希望を持ち続けることについて語る

David Spergelは天体物理学者であり研究者であり研究資金提供者

フィランソロピーは科学資金の約10%を占める

二つの未来、は予算案が提案通りに成立し連邦からの科学研究費が50%削減された場合それは科学にとって壊滅的、もう一つは資金提供は現状通り(議会が拒否)

不確実な中で大学が採用を大幅に削減している

「もしあなたが75歳の教授でこれを読んでいるなら、今こそ名誉教授の地位を得る良い機会だ。75歳以上のほとんどの人が退職すれば、若者の就職市場ははるかに良い状態になる」

(終身教授問題。日本も教授の定年延長して若い人に女性枠を押し付ける構図は醜い)

 

[CDC]CDCは大統領の覚書に対応して子供の予防接種スケジュール更新

CDC Acts on Presidential Memorandum to Update Childhood Immunization Schedule | CDC Newsroom

January 5, 2026

(予防接種で予防可能な病気が増加している現状に全く触れず、とにかくワクチン接種を減らしたいという発表。新しいワクチンにはプラセボ対照試験を要求するなど倫理的に実行不可能な要求をしている。次のパンデミックではアメリカからワクチンが提供される可能性がないということだが。この状況で日本が国内医薬品開発を支援しないでどうする?)

 

[IARC]IARC隔年報告書2024–2025

IARC Biennial Report 2024–2025 – IARC

5 January 2026

2024–2025の期間の活動を報告

IARC Highlights 2024–2025 – IARC

専用ウェブサイト

IARC Publications Website - IARC Biennial Report 2024-2025

報告書(長いけれどこれまでの発表を写真や図入りで記述してあるだけ)

 

[FAO]マテ:森を生かす飲み物

Mate: the drink that keeps a forest alive

05/01/2026

ブラジル南部の地域と森を持続させる農業遺産

ブラジル南部では、マテはただの飲み物ではない。それは人々の手から手に渡され人々をつなぐ。それが運ぶのはあたたかさだけではなく、森の記憶とそこで生きる知恵を運ぶ。

(以下マテの話)

(伝統ではあるものの、その「熱い飲み物をストローで飲みまわす」習慣が口の中の火傷とがんの原因なので賞賛するだけでいいのかどうか。熱いお茶をふーふー言いながら飲むのと比べて格段に熱いのに、この習慣のせいで普通の熱いお茶まで「発がん性」にされたのだけれど)

 

論文

-Vavilovのビジョンの復活:生物多様性ガバナンスの悲劇と改革の原則

Reviving Vavilov’s vision: The tragedy of biodiversity governance and principles for reform | PNAS

David J. Bertioli et al.

ここでは増加する人口を養うための食料供給と生物多様性保全という人類の最大の課題二つを扱う。まず、小麦や豆類などの作物を野生の近縁種と交配して改良したロシアの科学者Nikolai Vavilovの遺産を検証する。これは野生種の生物多様性を用いて新たな遺伝的変異を作物に導入し、作物をより強靭かつ生産的にした。この戦略の世界中での採用が食料安全保障を大幅に向上させ、人類に持続的な利益をもたらした。しかし1990年代以降、善意の法律が生物多様性ガバナンスを共有の世界資源から国家の主権的管理へと移行させ、深刻な意図しない結果をもたらした。これらにより、生物多様性の収集、保存、交換、利用が混乱している。改革の努力は、倫理に偏り変革に必要なオープンな対話を妨げたことで挫折している。生物多様性ガバナンスをその目的に適うものに再調整するための7つの実証的根拠に基づく改革原則を提案する。

 

(Vavilovの悲劇)

Nikolai Vavilovの生涯と仕事は短くされた。スターリン時代のロシアでは、獲得形質の遺伝という偽りの理論が政治的に支持され、Vavilovのメンデル遺伝学支持はブルジョア的と見なされた。彼は投獄され、強制収容所で死亡した。政治的正しさに従わない科学者への迫害はロシアの科学を損ない、農業を損なった結果、人類史上最悪の飢饉の一つを引き起こした。しかしロシア国外では、Vavilovの作物改良戦略が盛んにおこなわれ、世界中で食糧生産の拡大という遺産を残した。

 

現在はVavilovの歴史を不穏に反映し、イデオロギーが再び科学に侵入している

 

-ブルーゾーンの長寿研究の科学的妥当性確認

Scientific validity of blue zones longevity research confirmed | EurekAlert!

5-Jan-2026

The Gerontologist  に発表された論文がブルーゾーンへの批判にこたえる

(日本の沖縄の長寿確認、とあるので)

validity of Blue Zones demography: a response to critiques | The Gerontologist | Oxford Academic

なお沖縄は西洋化のため最早ブルーゾーンではないと書いてある

全国高齢者名簿とか、平均寿命の都道府県順位が下がったからブルーゾーンから外すとか、が「科学」?

 

その他

-マクロエンジニアリング食品の不穏な流行

The unsettling trend of macro-engineered foods

Brittany Raftis, MScFN, RD Jan 03, 2026

栄養の最適化が食品を虚ろにする理由

「健康的な」加工食品トレンドについて私の見解を共有する。

高タンパク、低糖質、低炭水化物といった流行の栄養目標を達成するために開発された食品は栄養成分表では良さそうに見えるもののまるでサプリメントのようだ。これらをマクロエンジニアリング食品と呼ぶ。これらは計算の過程で食べ物を単なる栄養素の総和に変えてしまう。

これらの製品を定期的に取り入れることは「悪い」ことではない。しかしマーケティングによってまるごとの食品より優れているようにみせかけている。

シェフが料理をするとき、まず食材があって、その味や食感、構造などのバランスをとって満足できる食体験を生み出し、結果的に栄養がとれる。マクロエンジニアリング食品では逆で、先に栄養目標があり、それに見合うものを選択する。

現在の環境では全てが疑わしいとされるためにうまくやっていくのは難しいことがある。超加工食品は有害で生鮮食品は栄養が足りなかったり農薬や汚染物質で汚染されていて食べること自体厳密な管理が必要なものとされている。完璧な食べ方をすれば不死が手に入れられるかのように言われる。「完璧な」栄養素を提供する食品はその助けになるように思われるかもしれない。しかし私たちは栄養素を食べることを目的とはしていない。食べ物を食べるように生まれている。

完璧な食事法など存在しない

(そもそも栄養学が「完全」ではない。所要量の定められているものだけで「健康長寿」が保証されるかどうかはわからない)

 

-UPFは愚かだ、その理由

UPF is Dumb and Here's Why - Anthony Warner

Anthony Warner Jan 01, 2026

数年間他のことをしていてウェブサイトでの発信を止めていた。かつてUPFについて書いたことがあったが当時はただのくだらない流行だと思っていた。しかし2024年、世界がUPFで狂ったかのようになった。くだらない流行のダイエット方法が「真剣な栄養に関する議論」になったかのような現状である。

UPFの分類システムは愚かである。例えば私は食事と栄養について考えていて、「真の問題は栄養ではなくどの文字で始まるかだ」とひらめいたとする。Sで始まるすべての食品は悪いので避けるべきだと直感が言う。

あなたは私をとんでもない馬鹿だと思うだろう。でももしこの主張を裏付けるために大量のリソースとお金があったらどうなる?私は人々にお金を払って、Sで始まる食品と健康状態の関連を探すために膨大な食事データベースを漁らせることができる。そして、ほぼ間違いなく関連を見つけられまる。なぜなら、塩(salt)、砂糖(sugar)、ソーセージ、飽和脂肪(saturated)、サラミを呪われたS-Foodsリストに入れれば、健康不良とのかなり良い関連を見つけられると思うからだ。私は研究を次々と発表し、様々な栄養データベースを駆使してS-Foodの摂取と心血管疾患、肥満、がん、高血圧、糖尿病との関連性を発見する。

人々は、Sで始まるすべての食べ物が悪いわけではなく、サンドイッチや寿司、サラダのようなものは健康被害と結びついていないからS-Foodから除外すべきだと言うだろう。しかし私は、そういう人たちはBig S(S-Food関連の大企業)から報酬を受け取っていると主張する。

これがUPFでおこっていることである。

健康不良に関連することがわかっているいくつかの食品を含む、広く恣意的な食品カテゴリーが作成されている。加工肉、砂糖、アルコール飲料などを含むカテゴリーが悪い結果と関連するのは驚くことではない。実際、砂糖入り飲料や加工肉をUPFの分類から外すと、多くの健康悪影響との関連は薄れる。そして、多くのUPF食品は健康上の良い結果と関連する。全粒穀物食物繊維、植物性タンパク質、アイスクリームはすべて健康の良さと一貫して関連する。

アイスクリーム?

そう、アイスクリームである。栄養疫学者はこの点についてあまり語りたがらないが、その関連は強く一貫している。これは栄養疫学だけで健康に関する判断を下すのは愚かなことであることを示しているのかもしれない。

誰かがUPFの分類システムを批判し、理由もなく全く合理的な食品選択を悪魔化していると示唆すると、彼らは業界の宣伝者として一蹴される。UPFシステムでは他の食品、特に1兆ドル規模の肉・乳産業が生産するものすべてを免罪していると指摘すると、UPF提唱者は話題を変える。

誰も全ての加工食品が無害だとは言っていない。ただUPFの分類システムがあまりにもひどいのだ。UPFの本を書いたりメディア出演で莫大な利益を得ている支持者たちは科学の議論をしているのではなく栄養学の信用を失墜させようとしている。

栄養科学の問題の一つは、しばしば中流階級の食品への偏見に合致しないことだ。職人の手作りの高価なサワードゥパンが安価な大量生産パンより体に良いという科学的根拠はない。オーガニックの牧草で育てられた高級牛肉中の飽和脂肪は安価な冷凍バーガーの飽和脂肪と同じくらい身体に悪い。農場の専門売店で購入した高級ベーコンはテスコの廉価品より塩や防腐剤が多い。

こうした内容は中流階級の食品評論家には聞きたくない内容であるが、UPFの分類システムは彼らの耳に心地よい。つまり高価で贅沢な食品が良いものになり、国の健康問題は貧しい人たちのせいにできる。正確には愚かで教育レベルの低い人たちを騙して悪い選択を強いる悪の企業のせいだ。でも中流階級の傲慢な人たちは悪の企業を見抜ける。

人々がより良い食の選択をできるようにするには何らかの形で食品の分類が必要だがそれはUPFではない。批判者を単純に企業の手先として排除するのは極めて怠惰な議論のやりかただ。しかしS-Foodシステムが役に立つだろう

(栄養疫学が金持ちの道楽を正当化するための道具に成り下がったことの象徴がUPF)

 

-Dutch Brosの砂糖の多いコーヒーとRebelエネルギードリンクがドライブスルーの人気

Dutch Bros’ Sugary Coffee and Rebel Energy Drinks Are a Drive-Thru Hit - Bloomberg

January 5, 2026 By Tom Foster

ドライブスルーのみのコーヒーチェーンDutch Brosは派手な色彩の砂糖の多い飲料で人気

砂糖の量は一杯最大186gでアメリカ人の食事ガイドラインを遥かに超える

(栄養成分表)

Copy of Dutch Bros Nutrition

(飲み物一杯で900kcal摂って「食べてないのに太る」と言うのがアメリカ人なので)

 

-Nature書評

あなたの細胞のうちの一部は遺伝的にはあなたのものではない-それらが生命と死について何を語るか?

Some of your cells are not genetically yours — what can they tell us about life and death?

By Sing Sing Way 31 December 2025

母子間で胎盤を通過する少数の細胞集団がヒトの免疫学の基本原則に疑問を提示する

「Hidden Guests: Migrating Cells and How the New Science of Microchimerism is Redefining Human Identity隠れたゲスト:如何にして移動する細胞と新しいマイクロキメラ科学がヒトのアイデンティティを再定義するか」 Lise Barnéoud 訳: Bronwyn Haslam Greystone Books(2025年) の書評

母親は、赤ちゃんが胎内にいるときに胎盤を通過した子ども細胞を持っている。同様に、子どもは子宮内で母親由来細胞を持っている。その中には母方の祖母や年上のきょうだい、双子由来のものもある。

こうしたマイクロキメラ細胞はこれまで研究された全ての臓器で発見されている。ただそれらは稀で細胞1-100万個あたりマイクロキメラ細胞1個しかない。

この本では著者はこの魅力的な共有細胞を発見した科学者たちについて学び、同時に私たち全員がキメラであるという哲学にいざなう。

 

-Health Institute(健康研究所):認証により「専門性」を売る

The Health Institute: Selling “Expertise” by the Certificate | American Council on Science and Health

By Katie Suleta, DHSc, MPH — Jan 05, 2026

Josh Axeはウェルネスレーニングを売ることで彼のウェルネス帝国を拡大している。Health Instituteというもう一つの金儲け装置を作った。それはなんとなく権威がありそうに見せるための雰囲気である

内容はいつもの「機能医学」「再生」「ヘルスコーチ」「エッセンシャルオイル

 

-視点:USDAの「再生Regenerative」計画はバズワードを活用

Perspective: USDA 'Regenerative' Program Capitalizes on a Buzzword

By Amanda Zaluckyj, The Farmer’s Daughter USA December 19, 2025

私はこれまでMAHAムーブメントを単純だとか洗練されていないと非難したことはない。それは魅力的なインフルエンサーとプロによる厳選されたコンテンツからなる効果的で強力な戦略で、そのリングマスターはRFK.Jrである。彼は数十年にわたって農業に関するデマをまき散らしてきた熟練の弁護士である。これまでHHS長官としての彼の焦点は主に公衆衛生の解体にあり、それに比較すると農業分野はあまり影響がなかった。MAHA報告書では農薬への非難があったもののワクチンに対するような強硬政策は実施されていない。しかし農業分野が標的から外れたと思って安心してはならない。最近、ケネディ、USDA長官Brooke Rollins、そして詐欺師のDr. Ozがカメラの前に立ち、共同で発表した――USDAは再生農業を受け入れる! この3人のペテン師は、USDAによる7億ドル規模の再生農業パイロットプログラムを展開する

注目すべき特徴の一つは、生産者と関係者が四半期ごとに会合を開くチーフ再生農業諮問委員会の設立である。USDAはまた、連邦資金をさらに活用するために官民パートナーシップに依存する。

一見それほど悪くはないように見える。しかし私は極めて懐疑的である。再生農業は科学というより流行のバズワードになってしまっている。再生農業の定義には200以上が記録されていてこの用語が場当たり的に日和見主義的に使われていることを示す。USDAの有機認証への疑いが増加しノンGMO騒動が落ち着く中でマーケティング企業やMAHAムーブメントが再生農業を使うようになってきた。

もう一つ不快な点はUSDAの発表にOzとRFK Jrが同席したことだ。

どうなるか?これからわかるだろう。




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