[EU]内分泌かく乱物質性の判断に科学的基準をあてはめることから得られた経験の評価
28 NOVEMBER 2025
2018年からバイオサイド製品および植物保護製品の新規申請や更新に内分泌かく乱物質基準が実施されている。
植物保護製品については、2025年1月31日時点で104有効成分にED基準が適用されて最終化され、9物質がED性があるとされて認可されない(1物質)あるいは更新されなかった(8物質)
ただしこれら9物質の認可あるいは更新されなかった主な要因はED性ではなく他の問題である
259物質は評価中である
バイオサイドについては54物質について評価終了、8物質はEDと同定された
169物質は評価中
ED基準の適用は評価の遅れの要因
また認可における影響はこれまでのところ限定的
[EU]FFN月報 2025年10月
October 2025 - Monthly report on EU Agri-Food Fraud suspicions
789件のiRASFF通知から223疑いを抽出
エキストラバージンオリーブオイルの偽装疑いとか魚に水の添加疑いとか
カンナビジオールやTHCも多い
[EFSA]意見等
農薬
Modification of the existing maximum residue level for dodine in grapes
新規食品
[EFSA]意見募集
ダイオキシンと関連PCBs
Have your say – dioxins and related PCBs | EFSA
27 November 2025
TWIを0.6 pg/kg体重/週に更新
食事暴露評価も更新し、全ての年齢集団でTWIを超過する
以前は2 pg/kg体重/週(2018年)
その前は14 pg/kg体重/週(2001年)
(なお日本はダイオキシン類対策特別措置法で 「なお耐容1日摂取量は 1日当たり人の体重1キログラム当たり四ピコグラム以下で政令で定める値」となっている)
[FSA]思考の糧セミナー更新:IID3ブログと次のTrussellトーク
Food for Thought seminar update: IID3 blog & upcoming Trussell talk
28-11-2025
・昨日の「英国の感染性腸炎についての第三次研究(IID3)セミナー参加者への参考情報
・次のセミナーは12月16日、何故相当数の人々が慈善食品援助のようなものに援助を求めず必需品なしで過ごしているのか
[WHO]WHOは初の世界的不妊ガイダンスを発表
WHO issues first global guideline on infertility
28 November 2025
Guideline for the prevention, diagnosis and treatment of infertility
概要
Guideline for the prevention, diagnosis and treatment of infertility: summary of recommendations
ファクトシート 不妊
食生活についても言及はあるが特別な助言はない、抗酸化サプリメントについては推奨も反対もない(根拠がない)
McGill OSS
-「ミラクルミネラルサプリメント(MMS)」に夢を見てはならない
Joe Schwarcz PhD | 26 Nov 2025
詐欺師は常に必死な人々を悪用しようとしている
自閉症のような治療法のない状態は、子どもを助けるためになら何でもしようとする親の絶望を利用して金銭的利益を得ようとする詐欺師にとっての肥沃な土壌である。一部の詐欺師は政府と悪質な製薬会社が隠蔽していると主張する簡単な自閉症治療法を提案する。「健康の自由の戦士」と称して困っている親たちにMMSを売る。MMSはインチキである。
自閉症の治療法はないものの、医療ができる援助はある。
-水素水を売るGary Breckaは宙に浮く
Hydrogen-Rich Gary Brecka Is Floating on Air | Office for Science and Society - McGill University
Jonathan Jarry M.Sc. | 27 Nov 2025
水素錠剤、ペプチド、冷水浴:Breckaはありそうもない方法を売る億万長者
4台分のガレージと6つの寝室をもつ10065平方フィートのマイアミの宮殿を1950万ドルで落札したのはGary Breckaとその妻である。彼の成功はウェルネス業界の富を明らかにする。医師ではないBreckaは冷水浴、赤色光療法、水素水で富を築いた。
以下Breckaの宣伝するインチキの解説
なお訴訟もおこされている
-ミルクの歴史は身体によい
Milk History Does a Body Good | Office for Science and Society - McGill University
Joe Schwarcz PhD | 28 Nov 2025
私たちが現在消化管の不調をおこさずにミルクを飲める理由
乳糖不耐と殺菌の歴史、そして精密発酵による乳たんぱく質の合成や乳腺細胞培養による製品に関する議論
酪農家はそれを「牛乳」と呼べないと主張し、活動家がこれらを「フランケンミルク」と呼んで恐怖を扇動するだろう
-「Nappuccinoカフェインを摂取して昼寝する」:神話か昼の魔法か?
The 'Nappuccino': Myth or Midday Miracle? | Office for Science and Society - McGill University
Eva Kellner B.A.Sc. | 28 Nov 2025
昼寝の前にカフェインを摂取するかしないか
カフェイン昼寝あるいはナプチーノ、は直感に反するかもしれないが昼寝の前にカフェインを含む飲み物を摂る方法である。単なるプラセボかアデノシンの作用か?
カフェインの影響が出るまでに15-60分かかるので昼寝を効果的に切り上げるのに役に立つという理論は興味深いが、それは必要な科学的根拠を欠く。
-動画
クランベリー騒動
Cup o'Joe-The Great Cranberry Scare
2022/10/07
3年前の動画だが1959年のホリデーシーズン直前のクランベリー騒動について
除草剤アミノトリアゾール検出を、デラニー条項を根拠に危険だから食べるなと警告したことが原因。
その他
-スライムゲート3.2.2:IARCのアトラジンへの攻撃
SlimeGate 3.2.2: IARC’s Attack on Atrazine – The Risk-Monger
RiskMonger on November 26, 2025
また始まった
先週IARCは、除草剤のアトラジンとアラクロール、そして抗真菌剤のビンクロゾリンに関するモノグラフ140の初期結果を発表した。IARCが実際の曝露を考慮しないハザード評価をすることを考えると、アトラジンをおそらく発がん性である(グループ2A)と判断したのは驚くべきことではない。重要なのは、これだけで米国の訴訟業界が深夜のテレビ広告で原告を募集しアトラジン製造業者との和解を引き出すための恐喝力には十分だということだ。
グリホサート不法行為による恐喝全体でバイエルは数十億ドルの和解金を支払ったが、その根拠はIARCのモノグラフシステムのみだった。IARCのグリホサートモノグラフに関わった米国の科学者4人は、その後の訴訟で訴訟コンサルタントとして数百万ドルを稼いだ。IARCは10年前に自らの出版物から生まれる醜い政治や活動に身を投じたことで評判を失った。それについては以前書いた。
しかし、今日の話はアトラジンがどのようにおそらく発がん性であると判断されたか、ではない。IARCのハザード評価方法は発がん性と評価することを保証している。米国の不法行為弁護士がこれを利用してどう儲けるか、でもない。他のIARCモノグラフ(グリホサート、タルク、アスパルテーム、ガソリンなど)と同様に、この発表の背後には訴訟業界がRamazziniの手を介して関与していた可能性が高い。今回の話は、長年科学界からの正当な批判を無視してきたIARCが、自分たちの哀れなモノグラフを妥当であるかのように見せようと必死になっているということについてである。
モノグラフ発表の奇妙な点
すべてのモノグラフと同様に、IARCは初期の発見をLancet誌に掲載する(確実にIARC論文を撤回しないと確信できる唯一の学術誌である)。約30年の経験を持つ科学コミュニケーターとして、私はこの名高いグローバル研究機関(IARC)が自らの発見を誇張し、まともな研究に基づく正当な文書としてハザード評価を提示しようと必死であることに興味をもった。
IARCランセットの論文の最初の一文はすでに警鐘を鳴らしていた。「2025年10月から11月にかけて、12か国から22名の科学者からなるワーキンググループが集まった...」それは、22人の科学者が数千の文書や研究データを2か月間かけて吟味したように見えるが実際には、2025年10月28日から11月4日までである。IARCは嘘をついていない誤解を招くものだ。
私はIARCのPTSDを乗り越え、モノグラフ140をじっくりと見直した。
IARCの活動家科学者たち
11年前、私は「アクティビストサイエンス(活動家科学者)」という言葉を作り、特定の研究者がいかに操作的になっているかを示した。尊敬される科学者は証拠を集め、結論を導き出すが、活動家科学者は結論から証拠を探す。IARCはアトラジンが発がん性であるという結論から始め、その後その主張を証明するために文献を調査し肯定的な結果を探した。
「他のすべてのがんのタイプについては、ヒトを対象とした研究では一貫した肯定的な結果は示されず、証拠は『不十分』と見なされた」
つまり、IARCのパネルはアトラジンが発がん性であることを証明しようとしていた。そのために専門家はリヨンのワインフェスティバル期間中に1週間過ごすよう招集された。彼らの役目は結論が間違っているとかどれだけ堅牢かを検討することではない。適切Adequateであれば十分だ。
尊敬される科学者はどんな主張でも否定できるかどうか検討する(「堅牢な仮説は反証に抵抗する」というPopperの原理)。活動家科学者は主張を受け取り、(それに賛同する者たちと)合意を宣言し、22人の自分で任命したIARCモノグラフパネルメンバーの「コンセンサス」に異議を唱える者を激しく攻撃するだろう。これらのモノグラフパネルのメンバーは、彼らが望む「発がん性」の結論に至った数少ない研究を批判的に分析したのか?
IARCには健全な懐疑主義能力がない。モノグラフ112でグリホサートを発がん性と宣言してから10年、科学的・政治的な反発の波にもかかわらず、化学恐怖症のNGOや不法行為弁護士によって同機関の調査結果が悪用されたにもかかわらず、IARCは結論の撤回や再検討を拒否している。逆に評価を擁護する少数のIARCパネルメンバーは高給の訴訟コンサルタントとして恩恵を受けている。すべては不法訴訟の作戦に組み込まれていた。
尊敬される科学者は、仮説を検証するために実験する。IARCの活動家科学者たちは、文献レビューのプロセスをチェックリスト方式で簡素化する実験をする。この最新のモノグラフは、IARCが「発がん物質の10の主要特徴」チェックリストをどのように活用しているかの良い例である。私は以前、IARCの「10の主要特徴」アプローチが、あらゆる物質を発がん性であると結論づけることを説明している(IARC’s Automated Carcinogen Checklist - THE FIREBREAK、SlimeGate 3.1: AsparTort 2/4: The Corruption of Bernardino Ramazzini – The Risk-Monger)。
「アトラジンが発がん物質の主要な特性 (KCs) を示すという「強い」メカニズムの根拠がある。」
IARCは、酸化的ストレス、炎症、免疫抑制、その他それ自体ではほぼ意味のない「発がん物質の特徴」を示した研究に基づき、アトラジンが発がん性であると判断した。
IARCのプレスリリースによれば今回の結論の根拠となっているチェックリスト手法は、実際には何も証明していない。例えば、炎症誘発性があるものの発がん性はない物質も多く存在する。
「10の主要特徴チェックリスト」は発がん物質の判定プロセスを簡素化するためのものだが、もしスコアリングチェックリストだけが欲しいなら、AIを使えばいいのでは?私はAIボットにアトラジンが発がん性かどうか尋ね、IARCの活動家科学者たちが1週間かけて結論づけたよりもはるかに信頼できる答えを得た。
しかし、IARCの結論はすでに腐敗したプロセスに組み込まれている。IARCは一般の人々に信じてもらうために何をしたか?それは馬鹿げたものだった。
世間を操作するためのコミュニケーション
プレスリリースには、専門外(主要な特徴チェックリストの仕組みを理解できない人)にもこれらの農薬が発がん性であることを伝えるための、よく作られたインフォグラフィック(下記参照)が添えられていた。このインフォグラフィックの対象層はメディア、政策立案者、NGO、MAHAママ、不法行為弁護士、そして潜在的な陪審員である。この画像は、これらの活動家がコミュニケーションキャンペーンに使えるよう無料でダウンロードできる。でもIARCモノグラフは本来そのような目的だっただろうか?
IARCモノグラフ計画はハザード評価を実施する。それは、物質や行為がハザードとなるかどうか(イエスかノー)のみを確認する。曝露量は考慮しない。リスクはハザードと曝露の積に等しいため、規制当局がこれらの物質による実際のリスクを判断したいなら、曝露を測定する必要がある。例えば、オートミールに検出された残留グリホサートががんリスク(それも疑問だが)となるためには、検出された量で消費者は1日に200箱のシリアルを食べなければならない。つまり、安心してオートミールを楽しめる。IARCのハザード評価で発がん性と宣言された最新の農薬についても同様である。
IARCモノグラフの役割は、何かがハザードかどうかを示すことで、それが国の規制リスク科学者に消費者、利用者、環境などの曝露レベルを調査し、リスク軽減策(ラベル、曝露限度、禁止など)を導入する重要な証拠があるかどうかを判断する動機付けとなることである。グリホサートの場合、どの政府のリスク評価機関もこの除草剤の発がん性に同意しなかった。現実世界でのばく露量を見ていたからである
科学の外の人々はこのハザードとリスクの区別を理解していないため、訴訟業界の操作的な連中、メディア、Ramazziniのような活動家科学者たち、化学恐怖症のNGOたちは、一般市民の無知を利用して自分たちの利益を追求している。
IARCはこの違いを理解している。IARCは国のリスク評価者が考慮するためのハザード評価を作成するモノグラフ計画に資金を提供していることを知っている。これらのモノグラフは規制リスク科学者が使うためだけのものである。
IARCの作業は専門家向けであるのに、なぜ非専門家向けのインフォグラフィックを作成したのか?彼らのハザード評価の唯一の目的は科学コミュニティがさらなる研究を検討することなのに?簡単に言えば、IARCの活動家科学者たちはあの操作的な連中と直接協力し、利益を得ているからである。長い話はやめておく。
アメリカがWHO、そしておそらくIARCからも撤退する中、彼らの恐ろしく操作的なモノグラフ部門を閉鎖する時である。