[FAO]出版物
生物多様性条約の昆明・モントリオール生物多様性枠組み履行における水産養殖の役割
2025
テクニカルペーパー。
[FSA]FSAは最新の検査結果を受けてNeagh湖の魚は安全に食べられることを確認
10 September 2025
FSAは本日、Neagh湖から商業的に漁獲された魚は依然として安全に食べられることを再確認し、レクリエーションで釣る人への助言に変更はない。
2023年夏にNeagh湖で大量の藻類が発生したことを受け、FSAは魚に存在する可能性のある毒素の量と種類を決定するために多様な種類の魚を検査する計画を実施した。
「最新の結果は、魚の内臓からいくつかの毒素が検出され、初めて一部の魚の身からも検出された。これらの結果は、WHOが設定した耐容一日摂取量 (TDI)と比較すると、健康上の懸念はない。」by Robin May
食品事業者は、シアノトキシンが蓄積する可能性のある腸、肝臓、鰓を除去する適切な内臓摘出など、適切な加工手順に従うよう注意喚起されている。
趣味の釣り人への助言:
釣り人は釣った魚を楽しく食べることができるが、魚の身が内臓に存在する可能性のある毒素で汚染されないように、内臓の取り扱いには注意が必要。
魚を調理または冷凍する前に、切り身をきれいな水ですすぎ、内臓由来の汚染物質を取り除く必要がある。
目に見える藻類大量発生地域では釣りをすべきではなく、異常な行動を示している魚、死んでいる魚、または死にかけている魚は食べるべきではないという助言は変更ない。
(この最新データがみあたらない)
[FSA]英国食品犯罪ユニット企業向けニュースレター
・最近の逮捕や判決
盗品販売やバスマティ米偽装事件
・ブルガリアからの違法豚肉輸入
・ホライズンスキャニング
牛、カカオ、お茶の価格高騰、ジャガイモの生産予想に不安材料
など
[FSANZ]食品基準ニュース
FOOD STANDARDS NEWS
September 2025
https://mailchi.mp/foodstandards.gov.au/food-standards-news-2025-september
・オーストラリアの最新食品組成データAUSNUT 2023発表
AUSNUT 2023 | Food Standards Australia New Zealand
・FSANZ経営計画発表
Corporate Plan | Food Standards Australia New Zealand
・FSANZは生産性アジェンダに貢献
・コスト負担料更新
など
[HHS]MAHA委員会は子供たちを再び健康にするための抜本的な戦略を発表
MAHA Commission Unveils Sweeping Strategy to Make Our Children Healthy Again | HHS.gov
SEPTEMBER 9, 2025
今日発表された子供たちを再び健康にする戦略は、これまでのアメリカの小児慢性疾患の流行を煽った失敗した政策を逆転させるための120以上のイニシアチブを含む抜本的な計画である。この戦略は、ゴールドスタンダードの科学を推進し、インセンティブを再調整し、国民の意識を高め、民間部門との協力を強化するための的を絞った行政行動(executive action)を概説する。
戦略の重点分野:
科学と研究の回復:
慢性疾患の予防、栄養と代謝健康、食品の品質、環境曝露、自閉症、腸内細菌叢、精密農業、農村部と部族の健康、ワクチンによる傷害、メンタルヘルスへのNIHと政府機関の研究を拡大
歴史的な行政措置(executive action)
食事ガイドラインの改革;超加工食品の定義;食品表示の改善;GRAS の抜け穴を塞ぐ;;乳児用調製粉乳の基準引き上げ;食品供給から有害な化学物質を除去する;消費者直販処方薬広告法の監視と執行を強化;学校、病院、退役軍人に提供される食事を改善;健康アウトカムを測定するためのMedicaidの質指標の改革。
プロセス改革と規制緩和:
有機認証の合理化;農場から学校へのプログラムと消費者への直接販売に対する障壁を緩和;学校での全乳復活;移動式食料品および加工ユニットのサポート;FDAの医薬品および機器の承認近代化;革新的な農業製品へのEPA承加速。
一般向け啓発と教育
学校ベースの栄養とフィットネスのキャンペーンを開始し、公衆衛生長官はスクリーンタイムに関する取り組みを行い、小児のメンタルヘルスを優先し、保護者が信頼できる栄養と健康情報へのアクセスを拡大。
民間部門との協力
レストランでのより健康的な食事、土壌の健康と土地管理、コミュニティ主導の取り組みに対する啓発、慢性疾患の根本原因に対処するための革新的な解決法を拡大。
報告書本文
全20ページ、引用文献ゼロ、項目の羅列
4つの柱:研究推進、インセンティブの再調整、民間協力、啓発
に分類されて項目が並んでいる。
(中身空っぽなまま。)
[FDA]HHSとCBPは過去最大の作戦で8,650万ドル相当の違法電子タバコを押収
HHS, CBP Seize $86.5 Million Worth of Illegal E-Cigarettes in Largest-Ever Operation | FDA
September 10, 2025
HHSは本日、 FDAおよび米国税関国境警備局(CBP)と、推定小売額8,650万ドル相当の未承認電子タバコ製品470万個を押収した。
ほとんどが中国から。
(国内の取り締まりは緩和して輸入には厳しくしている感じ)
FDA Launches Crackdown on Deceptive Drug Advertising | FDA
HHSとFDAは消費者に直接販売される医薬品の誤解を招く広告への取り締まりを開始した。本日FDAは誤解を招く広告を排除するよう医薬品企業に警告する数千の文書を送った。
HHS長官とFDA長官への覚書
September 9, 2025
誤解を招く消費者直販への対処
(医薬品の消費者への広告に対応するように、という文書。ただし法の範囲内で、なので具体的な法改革はなし。消費者に医薬品や治療法の宣伝を認めていること自体が問題なのだがそれには対処しない。)
[EFSA]意見等
新規食品
・Preparatory work for the update of the statement on safety of cannabidiol as a novel food
(Nature's Fynd のFusarium strain flavolapisマイコプロテイン、EFSAからダメ出しされる。FDAのGRASではno questionだったけれど。)
農薬
[Codex]CCPR56/農薬部会開始
CCPR56 / Pesticides session opens with declarations of unity and cooperation | CODEXALIMENTARIUS
09/09/2025
[ANSES]ANSESは1,1,3,3-テトラメチルブチルペルオキシネオデカン酸 を欧州CLP規制の生殖毒性に分類することを提案
09/09/2025
ゴムやプラスチック部門で使用されている物質をCLP規制カテゴリー1B生殖毒性物質に分類ことを提案。ECHAのウェブサイトでパブリックコメント募集中
Natureニュース
-科学者Trumpに立ち向かう:反撃する研究者たち
Scientists take on Trump: these researchers are fighting back
10 September 2025 By Dan Garisto, Max Kozlov & Heidi Ledford
訴訟、研究費追跡、内部告発などを通じて、米国の科学戦争への抵抗激化
(日本の科学は黙って殺されてきたのだが、参考にすべきなのだろうか)
-改革が欧州農業を席巻している:それは農業を救えるか?
A revolution is sweeping Europe’s farms: can it save agriculture?
09 September 2025 By April Reese
再生型農業がブームである
(といってもほぼカバークロップの話、全体の2%という数字)
-慢性疾患によるあなたの死亡リスクは、これらの国に住んでいれば減った
Your risk of dying from chronic disease has dropped – if you live in these countries
10 September 2025 By Mohana Basu
がんや心疾患による死亡率は2010年以降約150か国で減ったことを報告書が発見
The Lancetに発表された185か国の2010年から2019年の間の慢性疾患による死亡率の変化。80才までのNCDによる死亡率は女性では152か国で、男性では147か国で低下した。
高所得25か国中では最も大きく減ったのはデンマーク、最も減らなかったのは米国。
(変化の率でランキングしているのでそうなるが絶対値では日本は最も優秀なグループなので減る余地が少ないだけ。アメリカがダメなのは事実)
その他
-食事に関する5つの神話否定
Five Diet Myths Debunked | American Council on Science and Health
By Angela Dowden — Sep 09, 2025
専門家への不信が高まり、ウェルネス業界が陰謀論と一匹狼思考で繁栄していることを背景に、食事がデマの標的になっている。しっかりした栄養研究は難しいことで有名だが、それでも事実と虚偽を区別するには十分な根拠はある。
誤解 1: ほとんどの栄養ガイドラインは間違っている
事実:ガイドラインは完璧ではないが、一貫してほぼ一致している
誤解2:炭水化物が太る原因
事実:炭水化物自体が本質的に体重増加の原因なのではなく、過剰なカロリーが原因
誤解 3: 最適な健康状態にはサプリメントが必要
事実:ほとんどの成人にとって、サプリメントは不要
誤解 4: グルテンが腹部膨満感の原因
事実:セリアック病や非セリアックグルテン過敏症はそれほど一般的ではない。食べすぎが原因である可能性のほうが高い
誤解 5: 1 日 コップ8 杯の水を飲まなければならない
事実: これは、1945 年の米国食品栄養委員会の報告書が一日に必要な水が 2.5 リットルとしたことに遡るが、食品がこの水の一部を供給するという重要な部分が失われ「コップ8杯」だけが有名になった。水だけをコップ8杯飲むことを薦めている主要保健当局は存在しない。
-FDAの諮問委員会から「専門家」委員会への移行は米国医療への脅威
FDA ‘expert’ panels are a threat to U.S. health care | STAT
By G. Caleb AlexanderSept. 5, 2025
(有料記事)
アメリカ人は、FDAが生死に関わる決定を公開して行うことを信頼している。しかし、ここ数カ月間、FDAは、連邦官報の通知、正式な記録、標準的な利益相反の審査、または記録投票なしに臨時の「専門家委員会」を招集して決めることが増えている。タルクの安全性、乳児用調製粉乳、ホルモン補充、抗うつ剤に関する政策の再構築に利用されている。
私は20年以上にわたって医師であり科学者の医薬品の専門家としてFDAの1ダース以上の諮問委員会の座長を務めてきた。諮問委員会を排除して(その時々の都合のいい)「専門家」委員会で決めるのは規制の合理化ではなく透明性と科学的厳密さと公共説明責任の後退である
-GMOから気候変動まで:農業科学はあなたの気持ちを気にしない
From GMOs to Climate: Ag Science Doesn't Care About Your Feelings
By Brandi Buzzard Published: September 04, 2025
ソーシャルメディアで馬鹿げた反科学の発言を見ない日はない
GMOに対する消費者の気持ちが科学的事実に反することは良く知られていて恐怖を煽るデマがよく見られる。しかしGMOに対するデマが農業者から発せられるとき、それはさらに残念である
(概要)
-細胞培養タンパク質に対するテキサス州の新たな禁止は、憲法違反の州間貿易障壁であると訴訟はいう
California food companies sue Texas over 'lab-grown meat' ban
Jacob Sullum | 9.4.2025
カリフォルニア州の培養タンパク質生産者2社が今週、テキサス州西部地区連邦地方裁判所にテキサス州の培養肉禁止を違法だと訴える訴訟をおこした
(欧州と米国の両方で、畜産業界と細胞培養プロテイン業界の対立が深まっている)
-私が超加工食品とNOVAに全く合意しない理由
Why I Completely Disagree with Ultra-Processed Foods and NOVA
Gunter Kuhnle Apr 06, 2025
UPFの物語が科学と社会にとっての失敗である理由
超加工食品に関する議論は、今日Oliver Johnsonがはるかに雄弁に書いているように(Ultra-processed news - by Oliver Johnson)、主に道徳的パニックなのだろうか?私の意見では、それは他の多くのパニック同様、相当な害をもたらす。
私が超加工食品(UPF)の概念と、それが依存するNOVA分類システムを断固として拒否していることは秘密ではない。これは非主流波の意見ではなく、実際かなり一般的で、このナンセンスに終止符を打つよう求めるオープンレターさえ出ている*1。普段は慎重なSACN(英国の栄養に関する科学助言委員会)ですら、すぐに対応理由はなく確かな証拠はないと指摘している。
なぜ私は超加工食品にそんなに反対なのか?私の研究対象は食事評価法で、この角度からNOVAにアプローチしたところ、NOVAシステムは現在食事評価に使用する方法として使うには適さないことにショックを受けた。人々が何を食べているかを測定できないのであれば、どうして健康に影響を与えると確信できるのか?他にも多くの可能な説明があるのに、活動家はそれを通常無視する*2.
私は自分の反対意見を説明すべきだと思う。NOVAの枠組みには根本的な欠陥があり、矛盾、曖昧な定義、確固たる証拠の欠如によって損なわれており、食事政策や個人の選択のガイドとして信頼できない。
1.NOVAには権威あるバージョンがない:NOVAシステムの重大な欠陥は、単一の権威ある定義がないことである。複数のバージョンが論文として発表されていて存在し、それぞれの基準がわずかに異なるため、ユーザーは適用する明確な基準がない。このコンセンサスの欠如により、NOVAは本質的に一貫性への信頼は低い。
2.一貫性のない利益基準: ある種の NOVA 定義では、利益のために販売される食品を UPF とする。現代経済において食料の大部分は商業的に生産されているため、この基準は使えない。たとえば、ワインは NOVA 3 に分類され、そのステータスは、小さなワイン醸造業者 (家族経営のような) によって販売されるか多国籍企業によって販売されるかによって変わらない。一方市販のスープはUPFと見なされるが、スープキッチンで配布される同じスープはUPFではないとされる。この一貫性の欠如は、分類システムの完全性を損なう。
3.成分統合における曖昧さ: UPF 成分を使うと料理全体が NOVA 4 ステータスに引き上げられるかどうかが明確にされていない。自家製スープに市販のスープの素が入っているとUPFになるか?決定的なガイダンスは存在せず、加工と超加工の間の境界は不確定で、適用は非現実的である。
4.恣意的分類: NOVA の分類には一貫性がない。ベーコンとハムは硝酸塩を含むことが多いがNOVA 3 と指定されているが、ソーセージやハンバーガー (たとえ肉とハーブのみで作っていても) は常に NOVA 4 である。
5.添加物への過剰な反応: FAO の採用したNOVA (Ultra-processed foods, diet quality and human health)によると、増粘剤、香料、着色料などの添加物が UPF の特徴とされている。しかし、何世紀にもわたってジャム作りに使用されてきたペクチンや、伝統的な増粘剤であるコーンスターチなどは、家庭のキッチンでは一般的である。これらをUPF指標とラベル付けすることは、過度に広い網を張り、その歴史的および実際的な役割を誤って提示する。
6.薄弱な科学的根拠: UPF の健康リスクとされるものは主に観察研究由来で、因果関係を確立できない。これに加えて、NOVAの不正確な分類と、食事頻度調査など限界があることがわかっている食事評価ツールへの依存により、相当なエラーが生じる。製造方法に関係なくすべての英国のパンをUPFとして分類するなどの想定は調査結果をさらに歪め、根拠を信頼できないものにする。
7.研究資源の無駄: UPF に焦点を当てることで、栄養不足、マイクロバイオームダイナミクス、栄養価の高い食事への社会経済的障壁などの健康決定要因に関するより重要な研究から重要な資金が奪われる。
8.組成への矛盾した依存: NOVA は栄養組成をフレームワークから明示的に除外し、代わりに加工を優先する。最初のうちはその支持者は、栄養成分に基づく批判を食品業界の戦術として却下し、成分は無関係であると主張していた。しかし、かつてこのUPFの物語に固執していたZoeのような組織は、今では高糖塩脂肪含有が健康に悪影響を及ぼしていると考えており、これはNOVAの基本的なスタンスと真っ向から矛盾する。かつて彼らはそのような指摘をする人々は業界の代弁者だと烙印を押していた。
9.改良と批判者に対する防御キャンペーン: UPFの支持者は批判に非常に動揺しているようで、分類システムの改良に抵抗するキャンペーンを開始した。これは新しいことではない:彼らは 以前も、反対派の誠実さを攻撃し、沈黙させようとすることで、反対派の信用を傷つけようとした。
超加工食品の物語は、矛盾だらけの分類システムであるNOVAによって増幅されたモラルパニックの一種に似ている。不明確な利益基準から食品組成のあいまいな役割に至るまで、この枠組みには健全な食事助言に必要な明確さと厳密さが欠けている。意味のある政策を導くどころか、リソースを誤って振り向け、より強力な調査手段から注意をそらし、科学的議論の範囲を狭める危険がある。NOVAの決定的で権威あるバージョンの欠如は、一部の支持者の間での改革への抵抗と相まって、その信頼性をさらに低下させている。こう考えるのは私だけではない。一流の専門家からの最近のオープンレターとSACNの慎重な姿勢は、現在のアプローチへの不信の高まりを反映している。公衆衛生栄養に真剣に取り組んでいるのであれば、全てをごちゃまぜにする分類を超えて、正確で透明性があり、測定可能な健康アウトカムに根ざした証拠に基づいた枠組みに戻らなければならない。
*1 NOVA分類システムに関する科学的見解が大きく異なることは明らかである。それを断固として擁護する研究者もいれば、断固として反対する研究者もいる。私の個人的な観察では、私が出会った科学者の大多数はNOVAに対して懐疑的な見方を表明しており、積極的に支持しているのはごくわずかである。
*2そして、ここに害がある。私たちは、一部の声高な活動家のペットトピックに焦点を当て、実際に食料システムを改善し人々をより健康にする方法を無視する。