[FDA]FDAはアメリカの消費者を脅かす7-OHオピオイド製品を制限する対応をとる
FDA Takes Steps to Restrict 7-OH Opioid Products Threatening American Consumers | FDA
July 29, 2025
FDAは医療専門家と消費者に7-ヒドロキシミトラギニンのリスクを警告
天然のクラトムの葉の製品ではなく濃縮物を標的に、7-OHの懸念とクラトムの植物の葉との違いを教育する報告書を発表した
報告書
https://www.fda.gov/media/187899/download?attachment
7-ヒドロキシミトラギニンはおそらくクラトム由来のミトラギニンを化学的に酸化して作ったもの。
教材
https://www.fda.gov/media/187900/download
専用サイト
Hiding in Plain Sight: 7-OH Products | FDA
(単に警告文書を出すだけのことをbold な対応とは言わない。7-OHの規制はDEAが対応するとあるがもともとクラトムサプリそのものが違法だという認識だったはず。新しい資料では天然のクラトムはリスクが低いと言いたいように見える)
[EFSA]意見等
食品と飼料中の化学物質安全性評価のためのリードアクロスの使用についてのガイダンス案にパブリックコメント募集
・Workshop on read‐across: role and guidance in chemical risk assessment
・Guidance on the use of read‐across for chemical safety assessment in food and feed
食品接触物質
[NASEM]イベント
成人の肥満治療、体重管理、関連健康アウトカムにおける運動の役割を探る:ワークショップ
Jul 29 - 30, 2025
ウェブキャスト
[WHO]世界母乳育児週間2025
8月1-7日
イベント
Building healthcare systems that truly support breastfeeding: new tools for sustainable change
5 – 6 August 2025
(反企業、ミルクの追加許さないという姿勢が強すぎるのは相変わらず。お母さんが常に万全ではないし。根拠の提示の仕方もPICOを無視して途上国と先進国ごちゃごちゃにしたまま)
その他
-SMC UK
超加工食品摂取と肺がんリスクを調べた研究への専門家の反応
July 29, 2025
Thoraxに発表された研究が超加工食品(UPF)摂取と肺がんリスクを調べた
Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授
SMCからこの研究についてコメントするよう依頼されたとき、私は憂鬱になったことを告白しなければならない。複雑だからでも悪いからでもない、役に立たないからだ。こんなことを繰り返すより他の種類の研究に集中してほしい。
もううんざりしているこの種の研究はこのようなものである。データが利用可能な大規模観察研究をみつけ、それは通常米国か英国のコホートで、研究者はデータをとった元の研究には関与していない。この論文の場合はオリジナルの研究は米国のもので、この論文の著者は一人を除いて全員中国にいる。
(以下極めて長い解説略)
Royal Free London NHS トラスト胸部放射線相談医Sam Hare教授
この研究では喫煙状況についていくつかの調整が行われているものの、肺がんの発症に直接関係することが知られている喫煙量は考慮されていない。食生活もこのような長期研究の過程で大きく変化する
コクラン共同計画方法論サポート副部長Rachel Richardson
重大な限界は食事摂取に関する情報が一度しか収集されなかったこと、大気汚染や受動喫煙など肺がんに関連する他の要因の情報もないこと
生物統計Ergomed専務戦略コンサルタントAdam Jacobs博士
この論文での喫煙の調整は極めて粗雑で、自己申告による現在あるいは元喫煙者と非喫煙者の二つに分けただけである。喫煙の交絡の可能性が高い
King’s College London栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授
この研究は喫煙暴露への記録が不十分であることによる残余の交絡の結果である可能性が最も高い。不健康な食生活は、喫煙習慣や社会経済的地位の低さと密接に関係していることがよくあるが、超加工食品が肺がんのリスクに影響を与える理由を説明するもっともらしいメカニズムはない
この論文のプレスリリースは以下
Higher ultra processed food intake linked to increased lung cancer risk | EurekAlert!
29-Jul-2025
(タバコの煙に含まれるアクロレインが焼いたソーセージやキャラメルにも含まれるからそのせいかも、などというなんの根拠もない主張が含まれる。
BMJグループは結論ありきでこういうレベルが低い論文を出し続けることで栄養疫学全体への不信を蓄積していっている)
-イタリアの未殺菌乳文書に様々な反応
Mixed response to Italian raw milk document | Food Safety News
By Joe Whitworth on July 29, 2025
イタリア保健省が殺菌していない乳と乳製品の志賀毒素産生性大腸菌(STEC)管理ガイダンスを発表した。目的は深刻な感染リスクを減らし安全性を確保するためにより厳密な対策を定義することである。
(略)
イタリアの地方協会はこのガイドラインが実行されると小規模な農家の乳製品製造が止めることになるという。
(微生物の話なのだが日本の漬物の時と反応が同じなので。殺菌すると「伝統製品」ではなくなるらしいのでちょっと面倒)
-Natureワールドビュー
アフリカは科学コミュニケーションに投資する必要がある―その方法
Africa needs to invest in science communication — here’s how
29 July 2025 By Patience Kiyuka
アフリカには、研究ハブになりつつある国ですら科学ジャーナリストはほぼ存在しない。アフリカをデマから守るためにこのギャップは埋めなければならない
-提案されているTrump政権の資金削減から、米国のがん研究は二度と回復しないだろう
US cancer research might never recover from proposed Trump funding cuts
Tony Kirby The Lancet Oncology Vol. 26 Number 8 p1001| Aug 2025
-2025IFIC食品と健康調査
2025 IFIC Food & Health Survey: A Focus On Food & Ingredient Safety - IFIC
July 28, 2025
米国の食品供給の安全性への信頼は2012年以降で最低。とても信頼しているが11%、幾分信頼しているが44%で合計僅か55%。特に近年信頼の低下が著しい。
信頼できない理由は、安全性より利益を優先している(59%)、フードシステム全体の関係者が協調して安全性を確保していると信じられない(54%)、連邦政府の安全規制が十分でない(46%)、リコールが多すぎる(43%)
最も重要な食品安全上の問題は、細菌による食中毒、食品中の発がん物質、農薬、重金属、食品の成分や添加物、抗生物質、遺伝子組換え、の順
輸入食品より国産が安全だと思う人は1/3で2014年から20ポイント低下