[TGA]安全性警告
オーストラリアで販売されているNAD, NAD+, NADH (ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)あるいは NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)医薬品
NAD, NAD+, NADH or NMN medicines sold in Australia | Therapeutic Goods Administration (TGA)
7 April 2025
TGAはオーストラリアで体内のNAD, NAD+, NADH あるいは NMN量に影響を与えることを主張する製品が販売されていることを承知している
全ての製品はARTG登録が必要である。
NADとNMNは現在認められた成分ではない。さらにNADとNMNに関するクレームをしている製品は違法の可能性がある
[EFSA]意見等
[EFSA]ニュース
フードチェーンのカルバペネム耐性
Carbapenem resistance in the food chain | EFSA
8 April 2025
論文
-ミシガン州立大学の研究:玄米を食べることは白米に比べてヒ素ばく露を増やす
MSU research: Eating brown rice increases exp | EurekAlert!
9-Apr-2025
・人々はしばしば玄米のほうが健康的だとみているが、玄米のほうが白米よりヒ素濃度が高い
・ヒ素は健康問題を引き起こす有害元素なので、玄米を食べる5才以下の米国の子供には有意なヒ素リスクがある。
・米国で栽培されたコメのヒ素は他国で栽培されたコメより相当ヒ素濃度が低い。従って外国産のコメを食べることには懸念がある
Risk Analysis
文献解析。
JECFA 2011の無機ヒ素の目安0.21 µg/kg bw/dayを超過する群をリスクがあるとしている
(玄米の繊維がヒ素の吸収を助けるという研究を引用していたりする)
-人類の最良の友人は自然の最悪の敵
Man’s best friend may be nature’s worst enemy | EurekAlert!
9-Apr-2025
ペットの犬の環境影響についての研究
猫の生態系への悪影響は良く研究されているが、犬はしばしば見過ごされている。犬はたとえ繋がれていても、散歩で通った後に残したもののために野生生物の行動を長期にわたってかく乱する。そしてペットフード業界は相当な二酸化炭素放出量になる
Pacific Conservation Biology
-でんぷんベースのマイクロプラスチックはマウスの健康リスクを起こす可能性がある、研究が発見
Starch-based microplastics could cause health | EurekAlert!
9-Apr-2025
Journal of Agricultural and Food Chemistryに発表された研究。生分解性のある、でんぷんベースのプラスチックはそれほど安全ではないかもしれない
ScienceInsider
-カナダの選挙で、トップ保守党候補は科学における「wokeイデオロギー」を終わらせると誓う
9 Apr 2025 By Brian Owens
Pierre Poilievreの保守党は4月28日の選挙で自由党を倒したい
“woke”が正確には何を意味するのか明確ではない
-4月1日の粛清後、米国の保健機関は混沌のスパイラルに
After April Fools’ Day purge, U.S. health agencies spiral into chaos | Science | AAAS
9 Apr 2025 By Jocelyn Kaiser
NIH、FDA、CDC全体で「とんでもない」削減
一方で「間違いがあった」として元に戻す動きもありRFK.JrはFDAとCDCの削減の20%は取り消す予想と言っている
NIHとFDAの新しい長官は到着したばかりである。またHHSは全ての機関に契約資金35%削減を要求していてさらなる混乱が続く。裁判所がそれらの運命を決める可能性もある。
(そんな簡単にクビだ、ミスだから戻れ、って言われて働けるのだろうか)
-Trump政権は旗艦米国気候評価スタッフを解雇
Trump administration fires staff for flagship U.S. climate assessment | Science | AAAS
9 Apr 2025 By Paul Voosen
これは注目される報告書を使って気候科学を攻撃することへの道筋をつくる可能性
-スクープ:NIHはコロンビア大学への全ての研究費を凍結
Exclusive: NIH freezes all research grants to Columbia University
9 Apr 2025
理由は学生の反イスラエル抗議活動を黙らせるのに十分な対応をしなかったことらしい
その他
-RFKの反ワクチン派が彼に背く
RFK’s Anti-Vax Flock Turns on Him - by Will Sommer
Will Sommer Apr 08, 2025
RFKがMMRワクチンを「はしかの蔓延を防ぐための最も効果的方法」と書いたことに、彼を支持してきた反ワクチン波が反発。ケネディは自身のChildren's Health Defenseが最近公開した動画で、はしかワクチンのほうがはしかそのものより多くの死者を出していると述べている
(RFKはその時々で受けそうな適当なこと言ってるだけで信念などないのだろうけれど、信者は違うのだろう。この記事のDr. Mary Bowdenのインタビューで「He’s our nuclear bomb—we’re in World War III, he’s going to take down Japan」ってどういう意味なんだろう?何故突然日本?)
-視点:バジル、クローブ、ハンドクリーム、香水は殺人化合物を含む?欧州ハザード機関IARCが、科学コミュニティではジョークばかりとみなされている理由
Jon Entine, Kevin Folta | April 9, 2025
ここでは、フランスのリヨンが本拠の国際がん研究協会、IARCが、人工甘味料やガーダシルやタルク、グリホサートなどの安全な製品を訴えることで10億ドルの判決を獲得しようとする活動家環境NGOや法律事務所のお気に入り組織になった理由を説明する。
IARCはベーコンを食べることをタバコを吸ったりアスベストを吸ったりするのと同じがんリスクカテゴリに分類したことで有名な機関である。IARCのアプローチは、現実世界のリスクを冷静に評価するというよりも、不安捏造パフォーマンスのようなことがよくある。現実的な暴露量と実際の危険性に焦点を当てる代わりに、IARCは二元的な白黒モデルを好む:どんな状況であれどんなに非現実的であっても、がんを誘発するか?もしそうなら、それはがんハザードである。
これは、太陽の下で座ったり、コーヒーを飲んだり、単に都市で生活したりすることがすべて危険な行動であるという不条理なシナリオになる。太陽の下のあらゆるものに発がん性があるとレッテルを貼ることに熱心なIARCは、意味のある公衆衛生ガイドからますます離れ、セルフパロディの領域に至っている。しかし、環境保護団体は救急車を追いかける不法行為弁護士と協力し、IARCのみを引用して、グリホサートを製造しているバイエルや、タルクパウダーメーカーであるジョンソン・エンド・ジョンソンを「邪悪な」企業と戯画化している。
アスパルテームとバジルソース
IARCが科学的にいかにひどいかを示す例として、最近の2つのがん分類を見てみよう。2023年7月、広く使用されている人工甘味料であるアスパルテームを発がん性の可能性がある“possible”物質に分類した。これは主に薄っぺらで一貫性のないデータに基づく決定で、毒物学者や栄養学者の嘲笑を招いた。驚いた母親たちは家族を守るために炭酸飲料を排水溝に捨て、引き出しのトライデントガムを捨てた。何十年にもわたる研究や、リスク閾値に至るために何十年もの間1日に約36本のダイエットコークを飲まなければならないという事実は、無視された。IARCの分類は、環境活動家を喜ばせた。
そして数時間以内に、科学に関する人々の誤解を利用して生計を立てている不法弁護士事務所が、10億ドルの判決で企業を脅迫するためにインターネットで犠牲者を探しまわった。(法律事務所が訴訟参加者を募るウェブサイト)
アスパルテームの発がん性の可能性が見出しを飾る一方で、もう一つのよくある化学物質の分類は、ダイエットコーラへの怒りの陰に隠れた。IARCはナツメグ、バジル、クローブオイルに天然に含まれ、香水やローションに一般的に使用される一般的な化学物質であるメチルオイゲノールを同時にグループ2Aに分類した。つまりアスパルテームよりもさらに大きな発がん脅威を意味する。
IARCの滑稽な論理によれば、メチルオイゲノールは、世界中の活動家環境団体が「危険」だと主張してきたグリホサートと同じカテゴリーに属する。Twitterの論理によれば、グリホサートと同じグループ2Aの「発がん性可能性のある物質」であるため、メチルオイゲノールも恐ろしい毒である。(世界中のあらゆる独立した化学物質リスク評価機関が、グリホサートに発がん性はなく、使用は安全だと分類していることに注意)。
メチルオイゲノールは、ティーツリーオイルやシトロネラなどのエッセンシャルオイルの主要成分で、ナツメグ、レモングラス、クローブ、オールスパイスの主要フレーバーである。メチルオイゲノールを含んだチンキ剤やクリーム、アロマセラピーは賞賛されている。さらにオーガニックだ!
偽善
メチルオイゲノールやその代謝物は、バナナやオレンジを食べたばかりの人のほぼ100%の尿中に検出される。それは、反グリホサート活動家が恐ろしい毒性があると見なす食品に含まれると報告されているグリホサートより何桁も高濃度で存在する。NIHによると、大量の新鮮なバジルから作られて市場に出回っているバジルソース製品を食べる人が最も高濃度のメチルオイゲノールにばく露されている。
グリホサートとアスパルテームの分類に対する反応と一貫性があるなら、メチルオイゲノールを販売する企業はソーシャルメディアでの批判や、裁判所への大量の提出書類に直面しているはずだ。活動家は、メチルオイゲノールを含む製品、つまりバジルを含む製品やアロマ製品に、「がんを引き起こす」と表示するよう強く主張すべきで弁護士が集団訴訟を起こし禁止を求める声があるはずである。しかしそんな動きはない。似非ジャーナリストが、マコーミック・スパイスの内部メールを再解釈する本を書くこともない。
IARCは何度も、危険で、科学を毀損する、いかれた(crackpot)機関であることを示してきた-そしてそれは、世界中の裁判弁護士や環境活動家グループによって歓迎されている。彼らはバジルソースの禁止を求めることはしない。メチルオイゲノールの事例は、活動家環境団体や不法行為の弁護士の偽善とIARCによる化学物質恐怖症の素晴らしい解説である。
要点はシンプルである。時代遅れのIARCの分類システムは、活動家グループが標的とする化学物質を悪役にするために利用されてきた。IARCの分類とその注目を集める見出しは、訴訟や世論操作の第一歩である。
IARCが、活動家が支配する世界的偽情報化学物質評価機関に転落したことは明らかである。IARC分類の重みと緊急性は、オンライン詐欺師、消費者監視機関、疑似科学栄養師、そして化学物質恐怖症から資金を調達する多くのいわゆる主流の環境団体(EWG、NRDC,OCA,UCSなど)が気に入らない製品に対してのみ発動する。
しかし、それ以外の頑健な科学によれば、毒かどうかは用量によることがよく認識されている。IARCとその仲間の科学者やずさんなメディアが引き起こした社会的怒りは、弁護士の懐を豊かにしつつ科学への信頼を毀損する。
-Nature書評
Neck deep in overdiagnosis: Books in brief
Andrew Robinson 04 April 2025
5冊の本
・Suzanne O’Sullivan著「診断の時代The Age of Diagnosis」
過剰診断がテーマ。どれだけ多くの患者を見つけられるか、ではなくてどれだけQOLをよりよくできるかをもとにした診断基準が必要
・Matt Goodwin著 「悪い教育Bad Education」
アカデミアに幻滅して2024年に英国の大学教授をやめた著者が大学の問題点を指摘する。学問の自由が官僚的制度の拡大と急激な左翼化によってダメになったとの主張は現在の米国政府の学術への攻撃に知見を提供するだろう
-全てのヒトは生まれたときからこの有害化学物質にばく露されている
Every human has been exposed to this toxic chemical since birth
Dr. Andrea Love Apr 09, 2025
それは水。毒性学のイロハにようこそ。化合物の名前ではなく、用量と、経路と、暴露によって有害性が決まる
先週末アメリカ医療毒性学会年次会合で「有害なデマ:いかに化学物質への恐怖が公衆衛生を毀損しているか」について話した。それについては間もなく要約を書く。
以下毒性学の基本、用量の重要性など。
(LD50の比較の図ではアスパルテーム、グリホサート、赤色3号とJFK.Jrが推奨するビタミンA、メチレンブルー、イベルメクチンをとりあげているのが「今」っぽい。)