[ProMED]中毒 ベトナム(第2報): (NGHE AN)子供、殺鼠剤
Poisoning - Viet Nam (02): (NA) children, rat poison
2025-02-04 08
https://promedmail.org/promed-post/?id=8721815
Date: Sun 2 Feb 2025 Source: VN Express [in Vietnamese, trans., edited]
殺鼠剤と疑われるものを飲んで子供2人重体
田んぼで見つけたピンク色の液体をソフトドリンクだと思って飲んだ9才と4才の姉妹が重体。何が含まれていたかは調査中。
この手の誤飲・誤食は毎年散発する。
[HSA]HSAは2024年に97万ユニット以上の違法健康製品を押収し7000以上の違法製品掲載を排除した
3 Feb 2025
統計
押収されたもので最も多いのはコデイン咳止めシロップ、e-コマースやソーシャルメディアで検出されて排除されたものでは美容製品
PDFにはもう少し詳しい製品の説明と写真がある
(「ダイエットマル」とかへんな日本語表示のある製品はいったい誰向けなのだろう)
[COT]2025年2月4日の会合
COT Meeting: 4th February 2025 | Committee on Toxicity
Last updated: 03 February 2025
資料追加
・COT 2024年次報告書 表紙
・ホライズンスキャニング
Horizon scanning - Background | Committee on Toxicity
現在進行中の課題:母親の食事に関するレビュー、生物ベースの食品接触物質、ビスフェノールA、新興マリンバイオトキシン、カビ毒T2およびHT2、PFAS、ナノプラスチック、アンチモン、ホウ素
今後予想される課題:BPA代用品、キャットフードのカビ毒とアクリルアミド
など
・COTの助言の後にとられた対応更新
[EU]欧州委員会は世界がんデーを前に国のがんプロファイルを発表
Feb 3, 2025
2025年報告では、EU全体でがん生存率が上昇していることを示す。同時にがんは公衆衛生上の懸念のままであり、がんの不平等は依然として残る
がんリスク要因として喫煙率の減少と全体としての飲酒の減少が改善点。
[UK HSA]ガイダンス ベンゾ(a)ピレンあるいは多環芳香族炭化水素:健康影響と毒性
Benzo(a)pyrene or PAHs: health effects and toxicology - GOV.UK
Last updated 3 February 2025
インシデント管理文書更新
論文
-Natureニュース
オメガ3サプリメントは生物学的加齢を遅らせる
Omega-3 supplements slow biological ageing
03 February 2025 By Felicity Nelson
アンチエイジング効果はビタミンDと運動と組み合わせるとさらに大きい
Nature Agingに本日発表されたバイオテクノロジー企業Altos LabsのSteve Horvathらの研究。2012年から2014年に欧州5か国で行われたDO-HEALTH試験のデータを解析した。スイス人の70才以上でプラセボ、ビタミンD、オメガ3サプリメントと運動を単独あるいは組み合わせで与えられた700人以上について、血中の生物学的加齢をDNAのメチル基の追加と欠失を指標に調べた。
しかしカナダMcGill大学のGustavo Duqueはこの介入では加齢時計を遅らせたものの、それが健康寿命や寿命に影響した根拠はない、と注意する。この研究では結論できない。
-パンデミック中にアルコール関連死は18%増加
Alcohol-related deaths up 18% during pandemic | EurekAlert!
3-Feb-2025
CMAJ。主な入院や死亡の原因はアルコール性肝疾患とアルコール使用疾患
SMC UK
-ヒトでのオメガ3と生物学的加齢を調べた研究への専門家の反応
expert reaction to study looking at omega-3 and biological ageing in humans | Science Media Centre
February 3, 2025
Nature Agingに発表された研究が、オメガ3、ビタミンD、運動の生物学的加齢への影響を調べた
UCL健康的加齢研究所のバイオメトリーWeldon教授でMax Planck生物学と加齢研究所創設名誉所長のDame Linda Partridge FRS FmedSci教授
このプレスリリースは以前の臨床試験の一部の研究を説明している。オメガ3摂取単独で感染症13%、転倒率10%減らしたが、全てを合わせるとさらに追加の利益があることを以前報告している。このプレスリリースはこうした知見が現在の研究から得られたかのように誤解を招く。新しい研究はこうした利益の分子的基盤を理解しバイオマーカーを開発しようとしたものである。加齢に伴う健康を改善しようとする介入の影響を調べる臨床試験には二つの大きな課題がある。最初に、アウトカムの指標となりうるものが多数あり、それが統計上の問題となる。二つ目はどんな影響であれ明らかになるには時間を要する。そのためバイオマーカーが必要になる。
ここで調べられているのはDNAメチル化クロックである。
オメガ3摂取は3年の試験期間で4つの時計のうち3つを遅らせた。最もオメガ3濃度が少なかった人で最大の反応が得られた。全ての介入を組み合わせると4つの時計のうち1つを遅らせた。時計への影響はオメガ3が最も大きかった。しかしメチル化時計への影響が健康改善につながるかどうかはさらなる研究が待たれる。
研究の限界については良く記述されている
King’s College London King’s Prize研究フェローJulian Mutz博士
King’s College London 変わる環境の中での加齢レジリエンスセンター老年病医学NIHR研究フェローMary Ni Lochlann博士
Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授
(長いコメント)
-ヒト組織へのマイクロプラスチック蓄積を調べた研究への専門家の反応
February 3, 2025
Nature Medicineに発表された研究がヒト組織へのマイクロプラスチック蓄積を調べた
RMIT大学化学教授Oliver Jones教授
この論文はその恐ろし気なタイトルから注目されるだろう。しかし注意が必要。「私たちの脳は今やプラスチックでできている」のような見出しを付ける前に、この研究がどう行われその結果は何を意味するかを見る必要がある。
この研究については、結果は正確か?正確ならヒト健康にどういう意味があるか?を検討する必要がある。
まず一つ目だが、私はここに疑問がある。
プレスリリースによると、著者は2016年の脳28と2024年の脳24を調べたという。合計でわずか52である。ニューメキシコのマイクロプラスチックについて結論を出すには十分ではない。何故2年だけなのかは説明されていない。2年分のデータでは傾向を語ることはできない。
2024年の脳検体のマイクロプラスチック濃度は他のどんなデータより変動が少ない。それはあまり普通ではないが説明がない。同様に2016年の腎臓は肝臓より多様なプラスチックを含むようだが2024年には肝臓のほうが多様である。脳はどちらも同じようである。奇妙に見えるが議論されていない。
この研究で使われた主な分析方法は熱分解ガスクロマトグラフィー-質量分析法で、脂肪(脳の主成分)が熱分解するとポリエチレン(報告されている主なプラスチック)と同じものができるために間違った結果が出る。著者は調整を試みているが私は全てを考慮できるとは思わない。
さらにマイクロプラスチック研究においてサンプルの取り扱いや分析中に汚染の可能性について適切に対処するのは難しい。この論文は検体の処理は同じように扱ったので汚染ではないと主張しているが私はそれは必ずしも正しくないと考える。結局のところ一貫した扱いをすれば一貫した汚染がおこる。標準的な実験器具、使い捨て手袋ですらマイクロプラスチックの間違った結果につながる。最初の解剖時に何がおこったのかはわからない(例えば遺体の保管袋はポリエチレン製)。またコントロールすべき実験室のバックグラウンド汚染がある。プラスチックはあらゆるところにあるので、それが本当に人体中に入ったのか、バックグラウンドの空気中から汚染したのかを確認するのはどうすればいいか?
次に脳にプラスチックが存在すると仮定しよう。それはどういう意味か?
認知症のある12人の脳から見つかったことを理由にマイクロプラスチックが行基と関連すると示唆されている。その結論には十分なデータではない。
脳に入るためには、マイクロプラスチックはまず腸壁を通過して、血中を運ばれて血液脳関門を通らなければならない。それが可能かどうかはさらなる研究が必要であろう。もしマイクロプラスチックが脳に入るなら、我々が毎日ばく露されている他の小さな粒子も入るはずだ-例えば大気汚染。こうした物質の影響の可能性もあるが著者らはマイクロプラスチックしか調べていない
全体として、仕事は興味深いが健康影響についての強い根拠はまだない。
Exeter大学エコトキシコロジー教授Tamara Galloway教授
この研究は二つのことが目立つ。一つは脳検体中マイクロプラスチックの量と患者の年齢に関係がないこと。つまり加齢とともに蓄積してはいない。二つ目は8年前より50%増えたこと。
Heriot-Watt大学エネルギー、地球科学、インフラ、社会学部環境毒性学教授Theodore B. Henry教授
この研究は興味深い初期の結果だが、他のそのような研究同様、独立した確認や妥当性評価が得られるまで、その意味について想像を働かせるのは注意が必要である。
環境中のプラスチックの増加とヒト健康への影響が懸念となっているのは疑いがない。
体内の臓器へのプラスチック粒子の蓄積を評価することの難しさは分析法がないことである。熱分解GC/MSの欠点は、小さな断片にされてしまうために元のサイズや特徴がわからないこと。さらに結果の解釈が難しいことで、全くプラスチックを含まないサンプルとの比較が必要になる。この論文では全ての組織にプラスチックがあるため、分析の問題かアーチファクトが示唆される。組織切片の偏光顕微鏡観察で独立した妥当性検証が可能であろう。この研究で報告されている粒子の量から考えると、他の同じ技術を使った研究で同様の粒子が検出されていないのは驚くべきことだ。
組織中プラスチックポリマーの検出と健康への悪影響に関連はないと著者は注記している。
Brunel University of London環境科学講師Antonis Myridakis博士
Nihartらのこの研究はマイクロプラスチックが血液脳関門を通過して脳の組織に蓄積する根拠を示した
問題のペーパー
Bioaccumulation of microplastics in decedent human brains
(分析法への理解の程度で意見が大きく変わるようだ)
その他
-ホットトピック:有毒ベビーフードが子供たちを中毒にしている?
Hot Topic: Is toxic baby food poisoning our children? | Food Safety News
By Chuck Jolley on February 3, 2025
2022年のAbbott社のCronobacter sakazakiiによる乳児用調整乳のリコール、アップルピューレの高濃度鉛汚染によるリコール、Consumer Reports によるベビーフード中のヒ素、鉛、カドミウム濃度の警告。
何がおこっているのか?FDAの対応は遅すぎ、少なすぎなのか?
関係者の見解を紹介。
(ゼロトレランスから現実主義者まで多数の関係者の見解とリンクを紹介。クリーブランドクリニックもコメと根菜を避けろと言う。「鉛やヒ素に安全な量はない」というフレーズは本当に健康のためになっているのか。ケムトレイルだの企業の陰謀だののコメントがついている)
-化粧品中PFAS:最新バトル
PFAS in Cosmetics: The Latest Battle | American Council on Science and Health
By Susan Goldhaber MPH — Feb 03, 2025
規制を求める圧力団体の現在のフロンティアは化粧品中PFASである。FDAの化粧品に対する権限が限定的であるため、これら団体は州レベルで活動し、これまで7つの州で化粧品へのPFAS禁止に成功した。
議会は2022年に化粧品規制法を可決し、FDAに対して化粧品中PFASの使用と安全性の根拠を評価し2025年12月までに公表することを義務付けた。FDAはまだ結果を公表していない。
ワシントン州などがFDAの評価を待たずに使用禁止にしたため、化粧品業界は既にPFASを除去し始めている。これまでの歴史が示すように、処方変更によって安全になる可能性は低く、おそらく活動家団体の次の標的になるだろう。
PFASとの戦いはまだ終わっていない。トランプ政権はEPAが提案したPFAS規制の一つを既に撤回した。一部のメディアが飲料水規則が撤回されたと誤報したがそれは違う。
化粧品中のPFASをめぐる騒動は、科学が介入する前に団体が化学物質を標的にし、規制当局に、そしてますます州に、根拠ではなく感情に基づいて行動するよう強いるという厄介なパターンを明らかにしている。歴史が教えるように、突然の禁止や性急な改革が安全性の向上につながることはめったにない。真の公衆衛生政策には、科学への厳格で偏りのない見方が必要であり、部屋の中で最も大きな声を出すことではない。
注:トランプ政権はEPAの最終化されていない規則を凍結した
OMB Withdraws EPA’s PFAS Effluent Limitation Guidelines and Standards Proposed Rule - ASDWA
飲料水基準は2024年4月に最終化されているので今回は対象ではない
-RFK Jr.の反ワクチン団体は彼の上院での証言を正当だとする
RFK Jr.’s anti-vaccine group sees vindication in his Senate testimony - POLITICO
By Adam Cancryn 01/29/2025
Kennedyの作った反ワクチン団体Children’s Health Defenseの長であるMary HollandがPOLITICOの取材にこたえる
(目的は、「自己決定」の名目でインチキ医療を売って儲けることだと白状している。そして既に相当成功してきた。)
-MAHA:栄養士、シャーマン、ママの予期せぬ同盟
MAHA: The Coalition of Nutritionists, Shamans, and Moms
January 28, 2025 Bari Weiss
プラスチックのまな板から赤色3号まで-「Make America Healthy Again」ムーブメントは食品、栄養、医療についての考え方を変えている
MAHAのバナーのもとに集まった栄養士、長寿専門家、ウェルネスインフルエンサー、ホリスティックおよび機能性医学ドクター、赤ちゃんを抱いたまま、急拡大するシャーマン、ワクチン懐疑者が、プラスチックのまな板やダイエットコーク、殺菌したミルクが我々を殺しているという
Calley Means, Jillian Michaels, Vani Hariのインタビュー
(アメリカのインフルエンサーは化学物質が悪いといいながら派手な化粧とキラキラアクセとピンヒールなんだ)
-USDAが認めている有機農薬リスト
The list of organic pesticides approved by the USDA | AGDAILY
By AGDAILY Staff Published: January 15, 2025
有機農業で使える農薬は概ね天然物で一部合成品が認められている。
どの物質を認めるかは生産者や取扱業者、小売業者、環境保護主義者、科学者、認証機関、消費者団体を含むUSDA国家有機計画の委員会が決める。一般的に信じられていることとは違って、合成化合物も認められている。多くは天然毒素だが全ての天然毒素が認められているわけではない。例えばストリキニーネやヒ素は天然農薬だが有機農業では認められない。長い間議論になっていた有機農薬の一つはロテノンで、2019年1月に許可リストから外された。
(以下リスト掲載農薬の一部、完全リストはeCFR :: 7 CFR Part 205 Subpart G -- Administrative)