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リスの餌やり
3月になり梅の開花を耳にする頃になると、時を同じくして世の中は卒業シーズンを迎える。我が家の長女もこの3月で6年間お世話になった学び舎を後にする。語られ尽くされた言葉かとは想像するが、長い様で実に短い6年間だった。
ご存知の方も多くいらっしゃるだろうが長女には知的障害がある。とはいえ生まれた時こそは相応な苦悩はあったものの、いざ腹を括ってしまうとそれに纏わる様々なトラブルさえ楽しんでしまえる自分がいた。いや、今だからこそ言えるのかも知れない。その時々はきっと必死だった筈である。あまりにも多くの事があり過ぎた。
特別支援級には「なかよし」と名がついている。長女のみならず、自らにとっても「なかよし」は思い出深いものとなった。娘ともども慣れ親しんだ教室ではあったし、なによりも長きに渡り面倒を見ていただいた先生方とお別れするのも寂しい限りである。定年を過ぎたのにも関わらず、引き続きクラスを引き
受けてくださった先生がいる。親から寄せられた願いが聞き入れられ留まることとなったわけだが、先生にしても後ろ髪をひかれる思いはきっとあったであろう。子ども、ことに「あん子、あん子」と呼ばれ孫の様に可愛がられた長女にとっても別れはきっと辛いに違いない。
毎年この時期になると「お別れ金華山」なる遠足が催される。なにも特別なことをするでもない。ただロープウェーで金華山に登りレストランで皆と一緒に食事を共にし、時には城の中を見学したり、リス村でリスに戯れたりする。いわゆる式次第の様なものは何もない。親の参加も認められる。ことに6年生の親にとっても在校生にお別れをする最後の遠足となるわけだ。自分も親のひとりとして毎年参加させていただいているのだが、仕事の合間ゆえどうしても行き帰りは付きそうことが出来無い。よって山頂で落ち合うのが常となる。そして昨日がまさにその日であった。
ここでやっと目的と手段、加えて趣味と実益が絡み合う。例年は考えもなしにただ登っていた金華山だったが、ご存知の様にここ最近はトレイルランニングにはまっている。ご存知のないお方もこの機会に存じておきなさい。金華山にもここのところ頻繁に登っている。大局見地からすれば道楽ともいえる。
ただ、それはあくまでもトレーニング目的だ。それがトレーニングとしての意味だけでなく、そこに向かう目的があるとするならば、それはもう大義名分となり、いわばマイノリティであることの後ろめたさから解放されることになるのだ!
結局、言いたかったことは終わりの数行にあり、けっしてしんみりとした話では全くないということ。いつも通りの和気あいあいとした楽しいひとときであった。ちゃんちゃん。

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