4月に突入した。ということは、極めて身近なところで娘たちも進級進学ということになる。更に身近なところでは、メニュー価格の総額表示が義務付けされる。これがもう、泣きたくなるくらい大変で、昨日などは朝っぱらから開店までの間、ずーっと新たなメニュー作りに追われていた。目が死ぬほどに痛い。死なへんけど。
そろそろ長女の進学の進学の準備をしなくてはいけない。具体的には学校へ通う為のシューズに背中に背負うことが出来るバッグだ。ネットでちょちょいと入手することも考えたのだが、なにせおチビのお姉ちゃんだけに下手をすれが小学校1年生が如くランドセルが歩いているかの様に見られてしまうだろう。別にそう見られても何ら問題はないのだが、心情的に申し訳なく思ってしまう。
というわけで実際に手に取って見ることが出来、両方を一度に入手することが出来る岐阜が生んだ日本のスポーツ店「ヒマラヤ」へと向かった。約40年前にもなるが、当時テレビCMでヒマラヤマンを演じ岐阜県内だけで一世を風靡した男性は、現在「ヒマラヤ」のトップに君臨している。今の様に巨大化する前は、自分が勤める店にお客として何度も足を運んでもくれたこともあった。その縁で特別にスキー板を安くしてもらったこともある。
シューズ選びは難航を極めた。具体的な足のサイズがわからない。それにメーカーによってフィットするものあればつま先がダブつくものもある。色々と考えた末、何故かアディダスのシューズだけ20%オフで買えるとあり、となればアディダス縛りで選ぶことが命題となった。結果、3本マジックテープでお気軽に履くことが出来るシューズに決定。少しでも楽が出来るならばそれで良い。ただ長女の名誉の為に書き加えるが、紐を結ぶくらいのことはちゃんと出来る。むしろ次女の方が怪しい。次女の名誉はいいのか?まぁいい。
さて、バッグだが、なぜかバッグもアディダスが20%オフということなので、ならばこちらもアディダス縛りしかないしょう。条件は防水だ。然しながら懸念されていた大きさに躓いた。どれを背負っても亀にしか見えない。今後は1.5km先に学校にまで歩いていくことになる。その間に亀と間違えられて捕獲されへんかしゃん。なわけない。
仕方なし。多少、予算をオーバーしたもののワンランクお値段の高いものに決着した。
「この黒いアディダスはなに?」
買い物かごの中にそーっと忍ばせる様に黒いシューズが入れられている。
「いや、ひょっとしたら『いいよ』って言ってくれるかな、と思って」
少し前に次女にはシューズを買ってあげたのだが、それがもう小さくなって履けないという。ここ最近になって急激にサイズアップした。致し方なく白のスクールシューズを兼用していたのだが、それがあまりにも不憫でならな。
「いいよ」
途端の猿が如く小躍りして喜んでいた。
途中、ヒマラヤ会員になるよう、入会を促される。自分は会員だったはずだが、それも何十年前の話で履歴が残っているかどうかも定かではない。だったら良いですよ、と入会することにした。だって、入会するとその日のお買い物が10%オフとなるに加えて、その日に使える1000円分の商品券がもらえるとなれば入会しない手はないだろう。結果、総額約19000円が16307円で収まった。
「ちょうど私の靴の分くらいお値打ちになったね」
とシューズをねだったことに罪悪感があったのか、それから逃れたかの様に喜ぶ次女だった。気にすることなんて何もないのにねぇ。ちゃんとダメな時は毅然としてダメっていうから。
