0.概要

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1.エリア説明
主に大屋根リング内の東側にて、海外パビリオンが集まったエンパワーリングゾーンに位置している。
ゾーン名称は、万博のサブテーマEmpowering Lives(いのちに力を与える)に由来します。
https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/JP_MAP_R.pdf より
その他のエンパワーリングゾーンの感想レポはこちら!
かの有名な「つじさん(@t_tsuji)マップ」をお借りするとこの辺り。
ペルー館はその中でも一番西側に位置しており、ヨルダン館やモザンビーク館と並ぶ。

2.パビリオンの紹介
<国の情報>
ペルーと言えば、何といっても圧倒的な知名度を誇る世界遺産の数々。
ナスカの地上絵とマチュピチュ、クスコだけでもあまりにも強力すぎるラインナップ。
一度行ってみたいと思いつつも、ハードルは高く、日本からは早くとも20時間はかかる。
古代アンデス文明、インカ文明を中心に、謎に包まれた歴史のイメージが強い。そしてロマンに溢れている。
スペインに征服され、最盛期に1000万人超の人口を誇った帝国が1/10以下にまで激減したという悲しい過去も持つ。
ペルー共和国|外務省 より
<ペルー館の情報>
テーマは、「無限の可能性」。
南米屈指の古代遺産の大国であり、文化と豊かな自然に恵まれた地。
ペルーには、インカの遺産であるマチュピチュ、アメリカ大陸最古の文明「カラルの聖なる都市」、そして謎に満ちたナスカの地上絵など、ユネスコ世界遺産に登録された数々の「世界のふしぎ」が存在します
youtubeにペルー館公式アカウントもあります。
3.訪問の感想レポート
<建物の外観>

<入場まで>
初訪問は7月頭。そして2度目が8月下旬。
「ペルパビいかがですか!」と叫ぶお兄さんの勢いのまま列に並ぶ。ペルーパビリオン、略してペルパビか・・・。
いずれも夜19時以降だったためあまり列は長くなく、5分も掛からず入ることができた。

シアター鑑賞するため、数分おきに一気に人数を入れるシステム。入口付近に一度入って説明を受ける。
「はい、こちらを注目くださーい、2秒しか出ませんのでカメラのご準備を!」
なんのこっちゃと思ったら、マチュピチュだった。確かに一瞬だった!


<展示・体験の感想>
ペルーのパノラマ映像
曲面のスクリーンに映し出されるのは、ペルーが誇る古代文明から大自然、そして現代にいたる紹介。
天井に移される星空にも注目。映像は記事最下部に動画で貼っています。

まずは約5000年前のカラル遺跡から。
古代アンデス文明の遺跡で、エジプト文明のピラミッドと同じ頃。もちろん世界遺産に登録されている。
アメリカ大陸最古の文明で、世界四大文明に割って入るレベルほど。しかしながら、記録が残っておらず謎が多い。

続いて、岸壁にたつ大量のアザラシやペンギンの姿と共に自然が映し出されて画面が切り替わり、今度は皆大好きナスカとパルパの地上絵。
こちらは約2500年前で、現在も最新のAI技術を活用して新たな地上絵が次々に見つかっている。
つい最近(3週間前)にも、山形大学のニュースが出ていた。

雄大な自然の映像ののち、説明はなかったがこちらはクスコにあるモライ遺跡。インカ帝国時代の遺産で、計画的に作られた段々畑になっている。
その姿はまるでミステリーサークル。最初に発見した人はどんな気持ちだっただろうか。
インカ帝国は文字を持たず、残された記録がほとんどないことから不明点だらけなんだとか。

更には、同じインカ帝国の「天空都市」マチュピチュ遺跡。標高2400m超の山岳に築かれた市街。
冒頭にも出しましたが、もはや説明するまでもないですね。
神秘に満ちたインカ帝国自体は、16世紀に"コンキスタドール(征服者)"スペインに滅ぼされてしまった。
ところで、コロナ下の超羨ましいエピソード覚えてます!?
日本のかたがロックダウンで帰れなくなり、マチュピチュを独り占めできたという…。

段々と古代文明から近代へと時代が移り変わっていく。
最後に、現代のペルーの都市の美しい夜景。首都のリマかな?
いやー数分間の映像だったが、満足感が凄い。


ペルーのアニメと工芸品展示
次のエリアでは、ペルーと日本の繋がりを紹介するコーナー。
しばらく見ていると、ペルーの文明を象徴するようなアニメが流れだす。
『アブクナーパ・クティムーイニンー神々の帰還ー』
千年の歴史を描く壮大な物語。ペルーが主導し、南米諸国や日本を含め各国参加した共同制作と説明されている。
神話を舞台にしたエピソード、めちゃくちゃカッコいい。

調べてみたら、日本の京都芸術大に留学してきたペルー人学生の卒業制作みたい。これは凄い…!
京都芸術大学大学院で2年間指導して、教え子として初めて、今年3月に立派な成績で卒業したペルーからの留学生オマル君。彼が卒業制作作品『アプクナーパ・クティムーイニン -神々の帰還-』PVをYouTubeとTikTok等で公開したところ、本国で大きな反響があったらしい。https://t.co/9k67xPxrOy
— CAPITO (@hikohkisky) 2025年5月15日
ちなみに、youtubeでも見ることができたので是非。
次のエリアでは、伝統的な工芸品の展示やキッチン試食コーナー。
シルバーでできた宝飾の一品も非常に格好良い。こちらはシルバーホース

ハリウッドのアカデミー賞のギフトに採用されたペルーの職人芸のバッグなんかも置かれている。スピルバーグ監督も受け取ったとか。
他に個人的に特に気になったのがこちら。
なんという繊細に作られた工芸品…!拡大してもなお造形が細かくて素晴らしい。


民族衣装とファッションのコーナー<7月時>
ちなみに後半の民族衣装やメイン展示のコーナーは、7月までの展示と8月までの展示で、ゴロっと入れ替わっていた。
まずは7/3時点から。この時はペルーの民族衣装を元にした現代アーティスト アラナ・マウリシオさんの作品『風の子供たち』が飾られていた。
個人的なお気に入りはこれ。色使いがとても可愛い!

各作品を記念に残しておく。
左:ケンコー(Q'ENCO)
アンデス山脈を意識したクネクネした紋様。アンデス文化において、山岳地帯は常に神聖で崇められるものだったとか。
右:ウクク(UKUKU)
ペルーのクスコ伝統の祭礼(コイヨリッティ)の神秘性を体現した装飾らしい。

左:ワイラ・トゥタ(WAIRA TUTA)
山を越えて渡る夜風の動きをイメージしたものなんだとか。
右:カルパ(KALLPA)
可愛らしいポンチョ。アンデス文化の真髄である「強さ」「力」の概念をイメージしたものみたい。

民族衣装とファッションのコーナー<8月時>
8月の再訪時は、完全に服が入れ変わっていた。
アルパカの毛を使った衣服の紹介。アルパカって、主にスリ種とワカイヤ種がいるんですって。一般にイメージするのは後者かも。
ふわふわの毛を活かした女性のコート、とても綺麗で可愛い。


モチェ文化の財宝とシパン王のコーナー<7月時>
モチェ文化は、紀元100年から700年頃にかけて、ペルー北部の沿岸に栄えたという。
しかし、突如として消失し、未だにその姿は謎に包まれているとか。
1987年に初めて発見され、20世紀を代表する最も重要な考古学的発見の一つとされている。
今回展示されていた財宝は恐らくレプリカであるが、モチェの神の紋章等、極めて貴重な文化に触れることができる。
現在も1500年前の遺跡の発掘が進んでいるみたい。



そして、最後の出口で圧倒的な存在感を放っていたのがこのシパン王の像。
シパン王は、6世紀から7世紀頃のモチェ文化の支配者だったとか。金銀財宝を身に纏う姿、当時を感じさせてとても良い。
現地のシパン王墓博物館に行った方のブログが面白かった。
実際にこの像と全く同じものがあったので、博物館からやってきたのだと思う。

古代ナスカ文明の展示コーナー<8月時>
一昨日(8/20)、突如としてこんなニュースが舞い込んだ。
「ナスカ 砂漠の秘密」展が始まり、約1500年前のナスカの本物の文化財がやってくると。
本展では、精緻な装飾を施した土器、儀式に用いられた楽器、先祖の力と結びつく金製の鼻飾りなど、ペルー南部沿岸の砂漠で栄えたナスカ文化の遺物9点を特別公開します。
これは見に行くしかない!ということで行ってみると、モチェ文化とシパン王のエリアがごっそり変わっていた。

まずこちらは、儀式に使用されたとされる陶器の楽器。
真ん中に描かれるのは、トウモロコシを持った人物。
よく考えると、トウモロコシ自体がアメリカ大陸発祥で、マヤ文明やインカ文明を中心に主要な穀物とされてきた存在。
恐らく東洋で言う米に相当し、豊穣を象徴していたのではと思う。

続いて、今回のメイン展示でもある土器。
本展ではその背後に広がる自然観や信仰に光を当てます。ハチドリ、クモ、トカゲ、花などを描いた土器や壺 (略)
【大阪・関西万博2025】 ペルー館、「ナスカ 砂漠の秘密」展開催リマ美術館所蔵の約1500年前のナスカの本物の文化財9点ほか来日公開 | ペルー貿易観光促進庁(PROMPERÚ)のプレスリリース
描かれる対象は、実はナスカの地上絵と共通点があるとか。神話の世界観を表現する絵に注目したい。
ひっそりと小さく置いてある映像。日本語ではないが、よくよく見ていると、地上絵と土器に同じ物が描かれているとの説明がされていた。



是非タブレットもじっくり見て欲しい。
⇒(追記)youtubeのペルー公式アカウントに載っていました。じっくり鑑賞できる!
最後の展示は、神話上の祖先をイメージした装飾品と土器。
ネコのヒゲのような金の鼻飾りや、「人間と動物を併せ持つ」擬人化された特徴的な絵が印象的。
約2000年前からナスカの人々は、儀式の一部として地上絵を書いてきた。その対象は、動植物だけでなく、超自然的な存在への崇拝も含まれる。
ちなみに、この存在が実際に動いているイメージ映像も流れていた(これは少しシュール)


<印象に残ったシーン・動画等>
万博『ペルー館』② 動画1
— keikei@万博全制覇を目指す旅 from Tokyo (@keikei_EXPO) 2025年8月22日
パノラマ映像で🇵🇪の豊富な遺跡と大自然を巡る。
まずは約5000年前のカラル遺跡。アメリカ大陸最古で、謎に包まれた古代アンデス文明。世界四大文明に匹敵し、🇪🇬のピラミッドと同時代。
▼▼🇵🇪感想レポは以下▼▼https://t.co/f1V1Kb1H1Y#万博全制覇を目指す旅fromTokyo pic.twitter.com/NFkj4qzwtR
万博『ペルー館』③動画2
— keikei@万博全制覇を目指す旅 from Tokyo (@keikei_EXPO) 2025年8月22日
舞台は移り、ナスカの地上絵やモライ遺跡、そしてクライマックスには皆大好きマチュピチュ遺跡へ。
16世紀にインカ帝国が🇪🇸に滅ぼされた後、山頂で約400年間眠っていた「天空都市」の姿
▼▼🇵🇪感想レポは以下▼▼https://t.co/f1V1Kb1H1Y#万博全制覇を目指す旅fromTokyo pic.twitter.com/dkaaa7tEfh
4.総評と編集後記
謎に包まれた古代文明をいくつも持つペルー。
万博期間の前半と後半でガラッと展示を変える本気度も素晴らしい。面白かった!
個人評価は★3.5!
その他の★3.5の感想レポはこちら!
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