以下の内容はhttps://expo-keikei.hatenablog.com/entry/japan-factoryより取得しました。


万博『日本館 Factory編』感想レポ (評価★4.5)循環を巡る旅の最終章は日本古来からの"ものづくり"。そして新たな循環の物語が始まる

0.概要

展示名称

日本館 Factory編

エリア名 東ゲートゾーン E10
個人評価 ★4.5 (最高だった!!)
人気度・難度 【B】枠は多いが人気。夜も並び可能
訪問日時 6月1日(万博8日目), 8月8日(万博18日目)
一言感想

循環を巡る旅の最終章は古来からの

"ものづくり"。そして新たな循環へ

建物の外観

円を描く無数の木の板と循環する館

 

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番外編.日本館の"循環"

日本館は3館で構成されています。

前回の"Farm"の感想レポは以下!

expo-keikei.hatenablog.com

次回の"Plant"の感想レポは以下!

expo-keikei.hatenablog.com

1.エリア説明

東ゲート側の大屋根リング外にあり、民間パビリオン等が集まった東ゲートゾーンに位置している。

expo-keikei.hatenablog.com

 

https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/map-pc_map_japanpavilion.png

日本館 | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト より

2.パビリオンの紹介

まず、この日本館自体が大きく3つのパビリオンから構成されていると言っても良い。

内容的にもボリューム的にも。この3つは循環しており、日によってどこからスタートして案内されるか変わる。今回はその1つの"Factory"

※↓スクロールできます

今回 エリア テーマ 見所
  Plant 「ごみ」から「水」へ 火星の石や水盤、バイオガスプラント等
  Farm 「水」から「素材」へ 藻のキティや緑のカーテン等
Factory 「素材」から「もの」へ 椅子の工場とドラえもんによる紹介等

日本館のテーマは、「いのちと、いのちの、あいだに」

一見難しいことが書かれているが、循環する展示を見てその意味を知れば、しっかりと理解できる仕組みになっている。

万博会場内の生ゴミを利用したバイオガス発電や、世界に貢献しうる日本の先端的な技術等を活用し、一つの循環を創出し、持続可能な社会に向けた来場者の行動変容を促します。

www.expo2025.or.jp

この世界は無数の「小さな循環」によって成り立っていることに気づくはずです。(中略)はじまりもおわりも存在しないひとつの循環の中で、あなたは何を感じ、何を考え、何を受け継ぐでしょうか。

2025-japan-pavilion.go.jp

 

3.訪問の感想レポート

<建物の外観>

 

<入館前>

※この項は各編共通

これから日本館に行く方や再訪される方に、最初にこれだけ伝えておきたい。

必ず音声ガイドを見て下さい!

audioguide.2025-japan-pavilion.go.jp

音声だけでなく、ちゃんとスマホ画面上で文字も出る。入口の至るところにQRコードが貼られているし、なんなら検索してもサイトが出てくる。

こちらの、「日本館まるごとガイド」もおすすめです。とにかくwebサイトが充実している。

日本館まるごとガイド丨大阪・関西万博 日本館公式サイト

 

日本館の展示にはあまり説明が書かれておらず、この音声ガイドを読まないと分からないことがあまりに多い。これがあるかないかで、日本館の見方は全く変わる。自分も変わった。

音声ガイド付きで見ると、あまりにも「化ける」

訪問は6月頭と8月。

初回は7日前予約、2回目は朝9時入場後の当日予約でそれぞれ入館した。ちなみに19時から自由入場の時間があるが、とんでもない行列になっている。

予約時間に早速入っていくが、あまりにも巨大な施設でまずはグルグルとスロープを登っていく。少し待機することになるので、早めに行く方が良いと思う。

 

今回は3館のなかで、循環の最後ともいえるFactoryへ。

<展示・体験の感想>

循環の振り返り

前回の"Farm"の最後、働き者の藻類達が地球の未来を変えるかも?と言う話で終えました。

expo-keikei.hatenablog.com

例えば、日本中の森に植えられている杉はCO2を吸収しているが、なんと藻にはその14倍もの効果があった。

そんな凄すぎる藻が、藻キティで32種類紹介されていたり、フォトバイオリアクターと呼ばれる光合成生物を培養する巨大装置で、「未来の森」の森林浴をしたり。

ごみから水へ、水から素材へと渡ってきたリレーは、ついに私たちの元でものへと生まれ変わる「Factory」に進みます。

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砂時計(Factory)

3館のうち、どこがスタートでも最初に砂時計があります。

繰り返しになりますが、迷ったわけではないです。演出や意味が異なる。

Factory編では、植物から紫色の形ある姿に変化する映像が入る。

砂時計は、「いのちといのちのあいだ」を見守る存在。
日本館の3つの入口であなたを迎えます

(音声ガイドより)

これは、「素材からものへ」というFactory編のテーマに沿ったもの。

砂時計は、上が「終わり」、下が「はじまり」を表し、各編のテーマに沿った演出がある。

日本館で実際に作った椅子に座ろう

次に進むと、大きな部屋の下方でロボットアームがせわしなく動いている。

ここでは、写真右側に見切れている藻類の水槽から素材が送られきて、椅子を3Dプリンティング製造している様子を見ることができる。

記事の最下部に工場全体&ロボットの動きの動画を貼った。

この藻類の水槽、前回のFarm編の感想レポを見ていただいたかたならお分かりですね?

そう、あのFarm編の水槽と形が一緒なんです。つまり、日本館の中でちゃんと前後が繋がっていると。

 

※以下:Farm編に登場した水槽

こうして出来上がったのが、座椅子(スツール)です。こちら、日本館の中のいくつかの場所で見ることができ、実際に休憩場所として座ることもできるので是非。自分も座ってみた。

我々が普段使っているのは石油由来だが、植物由来なら環境負荷は大きく下がっていくはず。

ここでは、Farm Areaで育てられていた藻類を原料に加えた植物由来のプラスチックで、日本館の中で使われるプロダクトを製造しています

(音声ガイドより)

ちなみに、実際には作っておらず、作っている様子のデモンストレーションです。研究員さんらしきかたも、何かをチェックしている素振りを見せていますが…ロボットの先端を見てみると空振っています。

ただ、8月の夏休み期間には1週間実際に製造が行われていたとか。見ることができたかた、羨ましい限り・・・。

また、写真を見比べてもらうと分かるように、6月訪問時と8月で棚に並んでいる椅子の数が増えている。8月には満タンになってます。

ドラえもんと一緒に日本のものづくりを見る

次のコーナーでは、「あえて丈夫につくらない」という日本ならではのものづくりの紹介。これこそ、日本館が最後に見せたかった真価かもしれない。

日本で培われてきた元来の性質こそ、未来社会に求められる技術だと。

丈夫に作らないから、長く使える。
一瞬、矛盾したことを言っているように聞こえますよね ?
じつはこれ、日本古来の循環型ものづくりの特長のひとつなんです。

(音声ガイドより)

例えば上の木桶。日本で古くから使われているが、「あえて分解しやすいように」作られている。

こうすることで、一部分が腐ったり壊れても、0から作るのではなく部分的に治すことができる。

右の組み立てるサッカーボールは、この木桶や竹籠の発想から作られた。自分で特有の色を組み合わせられる個性を出せるだけでなく、壊れたパーツのみを交換して使い続けられる。

 

下の日本の着物は、糸を抜くことで「あえて簡単に元の布へ」と戻る。これもまた同じような思想かもしれない。

現代では3R(リユース・リデュース・リサイクル)と言われて久しいが、元から日本ではその発想を持っていたと。

風呂敷もまた、形の決まった箱ではなく「あえて柔らかい」からこそ色々な形を包むことができる。思わず確かに!と思った。

江戸時代やそれ以前から使われているわけだが、写真のようにどんな品物でもくるむことができるまさに万能なバッグ。この自由自在さこそ、今後原点に戻って求められるのかも。

 

一番右のドラえもんが紹介しているのは、宇宙船が月面着陸する時に「あえて壊れる」技術。そうすることで、過剰に固めるよりも、衝撃を最小限にすることができる。これは、京都の木津川の流れ端に通ずるものがあるという。氾濫した際に、耐えるのではなく敢えて一部を壊すと。

「自然とほどよく付き合うという昔の人の知恵を再現した遺産」

壊れることを前提につくる謙虚さがある限り、「想定外」の事態は起きない。この橋は流されることで自然の脅威を思い起こさせ、再生することで人々を勇気づける。

www.nikkei.com

 

似た話で、スカイツリーが地震に打ち勝とうとせず「あえて受け流す」心柱を設けているという展示も。

こちらも、法隆寺の柱構造が地震に対ししなやかに吸収するよう作られている話を思い出した。

 

最後に、ドラえもんの漫画と共に伊勢神宮で1300年続く「式年遷宮」が紹介されている。これまでの循環の象徴ともいえる。20年に一度作り変える際、一部の素材は再び利用されるだけでなく、職人の技術もまた若い世代へと循環していくんだとか。

日本の文化には昔から、ものを循環させる工夫があふれていました。
現代まで受け継がれてきた、日本のものづくりの知恵と技術をご覧ください

(音声ガイドより)

はやぶさが持ち帰ったサンプル!?

実はこのエリアにとんでもないものが展示されていること、お気づきだっただろうか。

Plantに置かれていた火星の石には注目が集まっているが、こちらも中々に凄い。

あの「はやぶさ」「はやぶさ2」が持ち帰った、小惑星イトカワとリュウグウの砂が展示されている。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」が小惑星イトカワ、リュウグウから持ち帰った砂も展示する。

www.sankei.com

あまりにもサラッと展示され過ぎていて気付きづらい。また、顕微鏡で拡大するサイズのため、なかなか凄さを体感しづらいが、日本中を感動させたはやぶさの大冒険に想いを馳せると感慨深いのでは。

大気圏に再突入する際の熱を遮断しつつ、蒸発しながら熱を冷ます機能を持つ「ヒートシールド」に包まれ、カプセルが無事に帰ってきたと。

これは打ち水に近く、ここにも技術の粋が詰め込まれている。

二度と同じ模様は見られない循環の儚さ

循環を巡る旅。Factoryの最後のエリアは、きっとせつなくなるはず。

前のエリアでも、太鼓のような音が隣からしていることに気付いたはず。上から水滴が垂れて一定の幾何学模様を作っている。

そして、模様を作ったそばから乾燥してすぐに消えていく。その模様を目撃できるのはほんの一瞬だけという儚さ。

水に濡れると色が濃くなるその性質を生かし、円盤の上に繊細な絵画が描かれます。
出現した瞬間から、ほのかに消えてゆく。そのさまは、終わりとはじまりを繰り返す、ひとつの「循環」の現れ。

(音声ガイドより)

ちなみに、ここの板には風呂等でよくつかう珪藻土が使われているとのこと。実はひそかに、ここでも藻類が縁の下の力持ちとして活躍していました。

ここの部分は、ぜひ動画でも見て欲しいため最下部に貼っておく。

 

そしてまた、次の循環が始まるのです。

▼▼次回の"Plant"の感想レポは以下!▼▼

expo-keikei.hatenablog.com

前回の"Farm"の感想レポは以下!

expo-keikei.hatenablog.com

 

<印象に残ったシーン・動画等>

4.総評と編集後記

前回のFarm編に続き、Factory編を紹介した。

日本館で巡る循環の完結編でありエピソード0。

日本館全体の個人評価は★4.5です!

 

その他の★4.5の感想レポはこちら!

expo-keikei.hatenablog.com

その他の東ゲートの感想レポはこちら!

expo-keikei.hatenablog.com




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