0.概要

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1.エリア説明
主に大屋根リング内の西側にて、海外パビリオンが集まったセービングゾーンに位置している。
ゾーン名称は、万博のサブテーマSaving Lives(いのちを救う)に由来します
https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/JP_MAP_R.pdf より
その他のセービングゾーンの感想レポはこちら!
かの有名な「つじさん(@t_tsuji)マップ」をお借りするとこの辺り。
ベルギー館に続いて、チュニジア館やカンボジア館等、いくつかの小規模なパビリオンが並ぶエリア。
2.パビリオンの紹介
<アルジェリアの情報>
アルジェリアと言えばやはりまずはサハラ砂漠。国土の8割を占めるみたい。
北アフリカに位置し、大陸最大の国土を誇る。確かに地図帳でかなり大きいなと思った記憶があるかも。
あとは、世界遺産ティムガッドは、ローマ帝国時代のロマンあふれる遺跡が残っており、とても興味深い。
画像:アフリカのポンペイ!?アルジェリアの世界遺産ティムガッドを見に行こう! – skyticket 観光ガイド
あとフランス代表のジネディーヌジダン選手のイメージも。両親がアルジェリア系(ベルベル人)で両方の国籍を持っていますね。
<欧州連合館の情報>
テーマは、建物に書かれた「アルジェリアの光輝」。
光に焦点をあて、過去から未来へ輝く姿を展示で表現している。
…だと思うのだが、パビリオンページには光の日の字もなく「平和共存の大地」と。なぜ!? まあ多分これが作られた時には間に合っていなかったんだと思う。
その根拠は、パビリオンの予想外館図。あれだけ特徴的なアルジェリアの光輝の文字すらないんですね。なんなら実はロゴマークも違うっぽい。

240万年前の石器セレクションによる展示スペースからスタートします。(中略)
来場者は、持続可能性や食料、水、エネルギー、貧困の撲滅に関連したアルジェリアの世界的問題への取り組みを理解することができるでしょう。
3.訪問の感想レポート
<建物の外観>
<入場まで>
初訪問は8月頭。
海外パビリオン全制覇目前な中、実はかなり終盤に訪れた。今思い返すと8月は非常に暑かった。
というわけで「すぐ入れます!めっちゃ涼しい!」というこの面白い宣伝がささった笑
コモンズでも「中はキンキンです!」っていう警備員さんの呼び込みが楽しかったなあ。

ちなみに7月頭に偶然、パビリオン前に民族楽器を持ち衣装に身を包んだアルジェリアの方々に出会った。
まだまだすいている時期だったので、ほぼ並ばずに撮影できた。
本当に良い思い出になったなあ

<展示・体験の感想>
アルジェリアを知ろう
中へ入ると、まずは国を知る定番のパネルから。面白い情報をピックアップする。
・面積:世界10位の大きさ。アフリカ/アラブ地域で最大
・若年人口:国の30%が30歳未満
・通貨:ディナール ※1ディナール=1.15円でほぼ円と同じ!
・首都:アルジェ
・アルジェと大阪の距離:10,655キロメートル ※ちょうど1万kmなんだ!

アルジェリアは1962年にフランスから独立した。
実は隣国のチュニジアやモロッコよりも6年遅く、アルジェリア戦争という内戦が続いた。統治していたフランスはなかなか独立を認めなかったみたい。
苦難の時代、100万人ものかたがたが亡くなったとも言われる。
次の部屋の「アルジェリアの光を発見する」映像にて、日本との関係は1958年から始まったとの紹介があった。
独立よりも前??と思って調べると、どうやら独立運動を指揮した団体の東京支部ができた年だと。
独立戦争中の1958年に東京に民族解放戦線の代表事務所が設立されました
それ以来ずっと良好な関係を続けており、世界各国の様々な万博の舞台で顔を合わせてきたと。1970の大阪万博、2005の愛知万博でも!
EXPO1970のパビリオン凄い巨大だ・・・。

240万年前の貴重な石器等の展示
さて、早速メインの展示である石器コーナーへ。
ここでは階段状に様々な年代や形状の石器が置かれており、1個1個しげしげと眺めた。
まず何といっても注目は最下段。こちら、とんでもなく歴史的価値の高いものだった。
人類のゆりかごである、先史時代の遺跡「アイン・プーシェリット」の石器

アルジェリアのアイン・プーシェリット(Ain Boucherit)は、北アフリカで最古の遺跡。
従来、人類の起源は東アフリカにあるとされていたが、240万年前のこれらの石器が見つかった結果、その定説が覆るかもしれないと。そんな貴重なもの、見せてもらっていいんですか!?
ヒト科の祖先が初めて石器を使用した地は、東アフリカだと広く考えられている。最古の事例は約260万年前にさかのぼる」と指摘した上で、「今回の新たな発見によってアインブーシェリ(Ain Boucherit)は、ヒト科が石器と共に肉を使用した現場の証拠がある北アフリカ最古の遺跡となった。
特に右下2つ。
・右 多面体石核:240万年前、剝片製作用
・左 石斧:約260万年~140万年前、切断用
前者の石核とは、石器を作った時に使用した石のことで、剥がした跡があると。凄いものを展示してくれた!!と感激していた。
ちなみに240万年前という凄さは示すには、日本と比較する方が良いと思う。日本には…まだ人がいない。
日本列島に人類が渡ってきたのは4万年前。遥かに昔の話だとよくわかった

このコーナーでは、引き続き文化的な遺産を展示している。これら一つ一つが、煌めくような「アルジェリアの光」であると。
左は、インザッドと言う楽器。女性だけが弾く一本の弦楽器だと。調べてみると「インザド」とか「アムザド」とか呼ばれているみたい。
イスラム系で女性のみに権利が与えられている、というのはどういうことだろうと思ったが、どうやらトゥアレグという部族の独特の風習のようだった。
アフリカのサハラ砂漠西部のトゥアレグ族の弓奏楽器。
トゥアレグ族は、女系社会ということで、かなり女性に自由が与えられているとか
右は、銀と珊瑚の宝飾品。文字通り光り輝く美しい姿を見ることができた。

アルジェリアの光り輝く映像コーナーと現代
アルジェリアの歴史や各地に残る世界遺産や街の姿を紹介する大型映像シアターへ。
「光の物語」というタイトルで。長編映像が流れている。
何が凄いって、先ほどのように240万年の長い歴史を誇る点。国の歴史を説明する中で、そんなに遡ることあります!?
記事最下部に動画を貼った。


歴史や文化の話に続いて、現代のアルジェリア編へ。経済政策や環境問題への対応について紹介されていた。
アルジェリアを結ぶ、西部鉱業鉄道・東部鉱業鉄道の総距離はなんと2000km越え!日本列島よりも長い。
また、砂漠化に対しても積極的に対策に取り組んでいるとの紹介も。


出る直前、非常にインパクトのある文言が壁面に書かれていた。
「アルジェリアは国ではなく、大陸です」
日経新聞の取材によると、広い国土だけでなくその多様な気候や文化背景から、もはや国とは呼べない規模だという意味を込めたんだとか。面白い表現ですね!
同館ディレクターのモカラン・ウラハムーンさんに意味を尋ねると、「地域によって気候や地形が全く異なり、多民族で構成される。規模も大きく、国とは呼べない意味を込めた」と誇らしげに説明してくれた。

一番最後のエリアでは、アルジェリアへのメッセージを送ることができた。
1万キロも離れた都市からありがとうございました!

<印象に残ったシーン・動画等>
4.総評と編集後記
太古の石器展示や大型シアター含め、アルジェリアの姿を知る面白いパビリオンでした。
記念撮影できたのも嬉しかったなあ。
個人評価は★3.5!
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