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ロングドライブの充電はどうしてる?【ベテランEVオーナー座談会:後編】

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電気自動車(EV)の初心者ユーザーには「ロングドライブで電欠になったらどうしよう…」と不安に思う人がいるかもしれません。EVに乗ることに躊躇しているガソリン車ユーザーもいることでしょう。そこで、そうした不安や迷いを解消するべく、EV歴の長いベテランオーナー3人に座談会形式で話を聞きました。

 

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10年前は決死の覚悟でロングドライブしていた

座談会参加者の集合写真

右から司会進行役をつとめていただいた寄本好則さん(日本EVクラブメンバー。ヒョンデ「KONA」オーナー)。山本百合子さん(日産「アリア」オーナー)。高木治行さん(日産「リーフ」オーナー)。杉本容一さん(ヒョンデ「IONIQ 5」オーナー)。

 

寄本さん(司会進行)EVに乗り始めたばかりの初心者やEVへの買い替えを考えているガソリン車ユーザーにとって、とくに不安が大きいのがロングドライブです。EVは同じクラスのガソリン車に比べると航続距離が短いですから、『移動途中に電欠になったらどうしよう』と心配している人が多いようです」

高木さん(日産「リーフ」オーナー)「私と杉本さんはZE0型と呼ばれる初代『リーフ』を皮切りに、10年以上前からEVに乗ってきましたが、たしかに当時は電欠の不安がありました。ZE0型はバッテリー容量が24kWhと小さかったうえ、公共充電スポット急速充電器は全国に1600基程度しかなかったからです1)

 

高木治行さん画像

高木治行さん

 

杉本さん(ヒョンデ「IONIQ 5」オーナー)「当時はSA(サービスエリア)に急速充電器が設置されている高速道路も、東名と新東名の2路線ぐらいしかありませんでした。しかも、そのほとんどが1口タイプの急速充電器。週末や連休には充電渋滞によって充電できないケースもよくありましたので、次の充電スポットまで何kmあるかということまで考えておく必要がありました」

 

杉本容一さん画像

杉本容一さん

 

高木さん「最初はいろいろと苦労しました。EVで遠出するときはバッテリー残量を常に気にしながら走らせないといけないし、一度だけですが、実際に電欠になって困ったこともあります」

杉本さん「大げさにいえば、当時は中世ヨーロッパの冒険者のような決死の覚悟でロングドライブしていましたね。不安だから出かける前に各地の充電スポットの下調べを徹底的に行い、移動中も充電スポットを調べながら車を走らせていました。

2012年夏に千葉県から神戸まで行ったときは、最高気温35℃以上の猛暑日だったこともあって、関西から自宅に帰るまでの間に10数回も充電することになり、バッテリー温度が上昇して亀マーク(出力制限マーク)が出たことも…。バッテリーが冷えるまでの間、サービスエリアで待たなければいないことになりました」

 

座談会の様子

 

高木さん「初代『リーフ』のころは、よっぽど好きな人じゃないとEVには乗らない、乗ることのできないような時代でした」

寄本さん「いま思えば、当時は不安というより、そういったことも含めて楽しむ気持ちのほうが大きかったのかもしれません。とはいえ、そうした充電環境のなかで多くユーザーが苦労をしていたのも事実です」

 

 

 

現在は東京〜大阪間を充電1回で走行できる!

座談会の様子

 

寄本さん「ただし、ひと昔前に比べるとEVを取り巻く環境はずいぶん変わりました。最近ではロングドライブに対する不安を感じることもほとんどなくなってきたように思います」

高木さん「まず昔に比べてEVのバッテリー容量がかなり大きくなりました。たとえば、私が乗っている『リーフ』で比較してみると、初代モデルのバッテリー容量が24kWhだったのに対し、現行モデルの『リーフe+』は60kWhあります。車の進化にともなってバッテリー容量が2.5倍も大きくなっているわけです」

寄本さん「私も初代『リーフ』に乗っていましたが、バッテリー容量48.6kWhのヒョンデ『KONA』に乗り換えて以降、長距離走行時に充電プランを立てる必要がなくなりました。新東名を使って関西方面に行くとしたら、浜松SAなどで休憩を兼ねて1回充電するだけ。バッテリー容量が大きいのでそれで十分です」

 

トークをする寄本さん

寄本好則さん

 

山本さん(日産「アリア」オーナー)「私が乗っている『アリア』もバッテリー容量が66kWhありますから、基本的に充電プランは考えずに運用できます。ただ、私は東京と富士山地域の二拠点生活をしていて、富士山に行く場合は標高1000mまで上り坂を走らなければいけないんですね。上りは電力をより多く消費しますから、バッテリー残量に余裕を見ておくようにしています」

寄本さん「たしかに上り坂が続くとバッテリー残量が気になりますが、EVを含めた電動車は“回生ブレーキ”によって減速時のエネルギーを電気に換えて回収できるメリットがあります」

山本さん「上りで使った分の一部を下りで回収できますから、データを取ってみるとエネルギーのロスが少ないんですよね。上り坂で電費(燃費)が悪くなるのはEVもガソリン車も同じですが、ガソリン車の場合は使ったエネルギーを回収できません」

 

トークをする山本さん

山本百合子さん

 

高木さん「EVの性能が向上したことに加え、昔に比べて充電インフラも格段に整備が進みました。いまや全国に1万口以上の急速充電器が設置されていますし2)、高速道路には複数口を利用可能なマルチタイプの急速充電器も増えてきています。

たとえば、新東名の浜松SAにあるような6口マルチタイプの急速充電器でしたら、SA到着時に万が一満車だったとしても、それほど待たずに充電できるケースが多いと感じます」

 

トークをする高木さん

 

杉本さん「最近は充電スポット検索ができるスマホアプリも充実してきました。とくに『高速充電なび』などのように、充電スポットの満空情報をリアルタイムに確認できるアプリは便利だなと思いますね」

 

「高速充電なび」アプリの画面

満空情報に加え充電開始時間もわかる「高速充電なび」アプリの画面

 

杉本さん「それと、最近は昔のように『どこで充電するか』を気にすることはほとんどなくなりましたが、そのかわりに『どこの充電器ならより効率的に充電できるか』を考えるようになりました。私が乗っているヒョンデ『IONIQ 5』は急速充電の最大受入能力が高く、最大出力が50kWと90kWの充電器では充電できる電力量が全然違うからです」

 

座談会の様子

 

寄本さん「こうしてみると、充電インフラの拡充に加え、初代『リーフ』のころに比べてEVがかなり進化していることがよくわかりますね。必要十分なバッテリー容量をもったEVがこの先増えていけば、EVユーザーが急速充電を利用する機会がもしかしたら減少していくかもしれません」

 

 

 

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ベテランオーナーたちがEVに乗り続ける理由

車の横に立つ座談会参加者たち

 

寄本さん「しかし、いくら『最近のEVは進化している』『ロングドライブも心配いらない』といっても、ガソリン車ユーザーにはなかなかEVを買う勇気をもてない人もいるでしょう。最後にEVに乗り換えたきっかけや理由をそれぞれ教えてください」

高木さん「私は初代『リーフ』を購入する前、ハイブリッド車(HEV)のトヨタ『プリウス』に乗っていました。『プリウス』にもモーターのみで走行するEVモードがあり、とても快適だったため、ずっとEVモードで走行できたら楽しいだろうなと思っていたのです。しかし、HEVはバッテリー容量が非常に小さく、外気温やエアコンの稼働状況も影響しているのか、すぐにエンジンが始動してしまうんですね。

それで『リーフ』を試乗してみると、走りも乗り心地もすごくよかった。それが一番の理由でした。また、当時のEVは販売台数も少なかったですから、国の補助金に加え、県と市の補助金も利用できたのです。そうしたコスト面も大きかったと思います」

 

トークする高木さん

 

杉本さん「私の場合、当時乗っていたガソリン車が10年目を迎えたことから車の買い替えを検討していたのですが、最初はHEVが第一候補で、EVはまったく選択肢になかったんです。

そんなとき、たまたまネット広告で目にしたのが初代『リーフ』の試乗キャンペーンでした。自宅から比較的近いディーラーに『リーフ』の試乗車があったので、本当に軽い気持ちで試乗したんですね。そうしたら、EVの走りのよさに感動してしまって」

 

トークする杉本さん

 

山本さん「私はパートナーが運転するEVの助手席にずっと座っていたので、自然とEVを選びました。自分で運転するようになってガソリン車と乗り比べてみましたが、EVは出だしも良く、交差点の真ん中でモタモタしたりすることがありません。

EVはトルクがあるから初心者でもスーッと行けちゃう。私は運転が上手じゃない人はEVに乗ったほうがいいいと思います。極端な話、中高年になったらEV一択でいいかもしれない(笑)」

 

トークする座談会メンバー

 

寄本さん「以来、みなさんずっとEVに乗り続けています。EVの初心者ユーザーは不安な面があるかもしれませんし、EVに乗るのは心配と考える人がいるのも理解できますが、私は実際にEVに乗っていて、『EVだからこそできること』というのがけっこうたくさんあるのでは、と感じています。

たとえば、災害時にはEVのバッテリーを非常用電源として活用できますし、多くの車種は室内にAC100Vコンセントも装備しています。そうした部分に注目すれば、より安心してEVに乗れるのではないでしょうか」

 

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この記事の著者
EV DAYS編集部
EV DAYS編集部




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