
エコキュートは空気の熱でお湯を沸かす省エネ性能に優れた高効率給湯機です。ただし、その寿命(耐用年数)は10年が目安で、そろそろ交換時期を迎える方も多いことでしょう。そこでエコキュートの交換費用や業者選びのコツなどについて、エコキュートの販売や修理を行っているプロに教えてもらいました。
※この記事は2022年3月25日に更新した内容をアップデートしています。
- エコキュートの寿命は何年ぐらいなの?
- 【プロに聞く】エコキュート交換の費用相場
- 【プロに聞く】エコキュート修理の費用相場
- エコキュート交換を依頼する業者選びのコツ
- エコキュートの交換・修理費用を抑える方法
- プロの意見を参考にエコキュートの交換時期に備えよう
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エコキュートの寿命は何年ぐらいなの?

エコキュートは空気に含まれる熱を利用し、少ない電気で効率よくお湯を沸かす「貯湯式のヒートポンプ給湯機」です。
従来の給湯器に比べてエネルギー効率がいいので環境負荷を低減できるほか、光熱費の削減効果が期待でき、災害時も貯湯タンクに貯めたお湯や水を使用できるなど多くのメリットがあります。
ただし、機器である以上は寿命(耐用年数)があり、一般的にエコキュートの交換時期は10年が目安とされています1)。
もっとも、10年というのはあくまで目安ですので、使い方や使用環境、メンテナンス状況などにより、10年より長く使える場合もあれば、もっと早く交換が必要になることもあります。
また、交換する場合も部品のみの交換ですむ軽微なケースから、機器本体を交換しなければならないケースまでさまざまです。
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【プロに聞く】エコキュート交換の費用相場

具体的にエコキュートを交換するための費用はいくらぐらいなのでしょうか。エコキュートの販売(交換)や修理をはじめ、環境にやさしい製品の販売や修理を行っているムサシノ電機さんに聞き取りした情報をもとに、交換費用の一例を紹介します。
【この記事の取材先】
ムサシノ電機株式会社
ムサシノ電機(埼玉県狭山市)さんは、創業59年を迎え、エコキュートをはじめ、IHクッキングヒーターなどの設置・交換からキッチン・トイレなどの水回りまで、地球環境にやさしい製品を幅広く取り扱っています。社屋にも太陽光発電設備を設置しており、環境にも配慮した事業運営を行っています。また、お客さま第一の姿勢で東京電力エナジーパートナー株式会社提携店としても活動していただいています。
▶︎ホームページ
エコキュートの機器全体を交換する費用相場
まずエコキュートが寿命を迎え、機器本体を交換する必要があるケースを見てみましょう。この場合、費用はエコキュートの貯湯タンク容量や省エネ性能などの機能によって変わってきます。
エコキュートは現在、国の補助金対象2)となっている省エネ性能の高い機器が主流となっています。ムサシノ電機さんによると、そうした一定の性能基準を満たす高機能機器の場合、本体価格や工事費、処分費を含めた一式の費用は、貯湯タンク容量370Lで59万8000円〜(税別)、460Lなら64万8000円〜(税別)が目安になるとのことです(※)。
なお、この費用相場は太陽光発電の電気で昼間にお湯を沸かす「おひさまエコキュート」の場合であってもさほど変わりません。
※交換費用は、工事内容や各施工業者などにより異なります。
ただし、寒冷地仕様や海岸地域にお住まいの方に向けた対塩害仕様の場合などは交換費用が変わる可能性がありますので、契約を結ぶ前に見積もりを取って確認することをおすすめします。
ヒートポンプユニットだけ交換することはできる?
ちなみに、エコキュートの機器本体は、下の図のように貯湯タンクとヒートポンプユニットの2つで構成されています。ムサシノ電機さんによると、エコキュートの交換ではどちらか片方だけを交換することは少なく、設備全体を交換するケースが多いといいます。
〈図〉エコキュートの機器構成

貯湯タンクとヒートポンプユニットはセットで販売される場合がほとんどで、特定のユニット同士でなければ動作しないように互換性が制限されているケースが多いとのことです。
そのため、貯湯タンクとヒートポンプユニットのどちらかだけを交換すると正しく動作しない場合があります。ただし、一部のメーカーに限っては、ヒートポンプユニットが故障した場合、タンクを交換せずにヒートポンプユニットだけ交換することもできます3)。
参考資料
3)ダイキン「交換用ヒートポンプユニット」
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【コラム】エコキュート交換工事にかかる時間は?

お湯は必要なときに使えないと困ります。お使いのエコキュートが故障や寿命で交換する必要が出てきても、何日もお湯が使えなくなるなら交換工事に二の足を踏んでしまいます。
そこで一般的なエコキュート交換の手順と交換工事の所要時間を簡単に紹介しましょう。
工事ではまず、貯湯タンクからお湯や水を抜いて配管や配線を取り外し、機器本体の撤去作業を行います。次に新しい機器を取り付けるための基礎(土台)に転倒防止用のアンカーを打ち込み、その上に機器本体を設置して配管や配線を接続。最後に貯湯タンク内を満水にし、漏水などがないか確認した後に試運転を行います。これが交換工事の手順です。
交換工事にかかる時間は1日程度が目安で、たとえば午前9時に交換工事がスタートした場合は、だいたい午後3時ごろから試運転を行い、夕方には工事が完了するイメージです。
エコキュートは試運転が終わるとお湯を沸かし始めますので、当日にお湯を使うこともできます。お湯を沸かすまでの時間は、条件によりますが、シャワー程度であれば約1~2時間。お風呂の湯はりをする場合は3〜4時間程度を見ておけばよいでしょう。
【プロに聞く】エコキュート修理の費用相場

10年近く使ってエコキュートの調子が悪くなっても、交換ではなく修理で元通りに使えるケースもあります。その場合の費用はどれくらいかかるのでしょうか。先ほどと同様に、ムサシノ電機さんに聞き取りした情報をもとに修理費用の一例を紹介します。
貯湯タンクの「電動混合弁」の修理費用相場
前述のように、エコキュートの機器本体は貯湯タンクとヒートポンプユニットの2つで構成されています。ムサシノ電機さんによると、このうち貯湯タンクの修理でもっとも多いのが「電動混合弁」の交換です。電動混合弁はお湯と水を混ぜて適温にする役割を担い、壊れてしまうとお湯が出なくなってしまうそうです。
電動混合弁の修理費用は施工業者によって異なりますが、ムサシノ電機さんでは2〜3万円(税別)が相場だといいます。
ヒートポンプユニットの「圧縮機」の修理費用相場
ヒートポンプユニットの修理で多いのは、CO2(二酸化炭素)冷媒がなくなってしまう「ガス漏れ」だそうです。ガス漏れは経年劣化で起こることもあり、その場合は「圧縮機」という部品を交換しなければなりません。
圧縮機の交換費用は施工業者によって異なりますが、ムサシノ電機さんでは15〜20万円(税別)程度が交換費用の目安になるとのことです。
エコキュートの交換と修理、どちらがおトク?
一見すると、エコキュートの機器本体を丸ごと交換するより修理したほうが費用を安く抑えられると思うかもしれません。しかし、エコキュートの状態や不具合の状況にもよるため、どちらの費用が安く抑えられるかについては一概にはいえないそうです。
ムサシノ電機さんによると、長く使っているエコキュートの場合、どこかを修理してもまた別の部分が故障することがあり、結果的に修理費用がかさんでしまうこともあるといいます。そのため、ムサシノ電機さんでは故障の状況を確認したうえで、修理費用と交換費用の両方をお客さまへ案内しているそうです。
なお、本体価格の値上げ前には駆け込み需要からエコキュートが一時品薄になることもあるそうです。「壊れてから交換すればいい」と思っていると、いざ壊れたときにエコキュートが納品されるまで時間がかかる、交換までに時間を要するという事態になってしまうかもしれません。
そうしたことから、ムサシノ電機さんではエコキュートを使っているお客さまに早めの交換の提案も行っているとのことです。
エコキュート交換を依頼する業者選びのコツ

エコキュートの交換や修理を依頼するとき、ポイントとなるのが信頼できる業者選びです。「業者から高額な提案をされたり、工事がおろそかだったりしたらどうしよう」などと不安に思っている方に向けて、業者選びのコツを紹介しましょう。
業者選びのポイント①地域に根ざしている
ムサシノ電機さんによると、まず「その業者が本当に実在するのかどうか」を確認することが大切だといいます。というのも、インターネットやSNSが普及して情報が豊かになったことから、しっかりした事務所や拠点を持たず、ホームページだけを開設してエコキュートの販売や修理を行う業者もいるそうです。
エコキュートは毎日の快適な暮らしを支えるとても大切な設備です。古い機器を交換した後も長きにわたって修理や点検をお願いするためには、きちんと事務所を構えた「地域に根ざした信頼のおける業者」を選ぶことが重要なポイントといえるでしょう。
業者選びのポイント②最速で対応してくれる
ムサシノ電機さんでは、エコキュートの不具合や修理の受付を年中無休のコールセンターで受付しています。連絡を受けると少しでも早く安心いただくため、できる限り当日にお客さまの自宅を訪問してエコキュートの状態を確認しているとのことです。
このように、ちょっとした故障や不具合のときにすぐに対応してくれるフットワークのよさも業者選びでは外せないポイントです。
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エコキュートの交換・修理費用を抑える方法

前述 のとおり、エコキュートの交換費用はけっして安いわけではありません。しかし、現在エコキュートは一定の条件を満たせば国の補助金を利用でき、最大13万円が補助されます2)。また、一括での支払いが難しい場合は、エコキュートのリースサービスを利用する方法もあります。毎月定額のサービス料を支払うことでエコキュートをご家庭で利用できるというサービスで、初期費用を大きく軽減できます。
こうしたリースサービスのなかには、リース期間内であれば、機器保証や工事保証、自然災害補償といったサポートがついているものもあります。また、リース期間が満了すると、機器を無償で譲渡してもらえるような場合もあります。
自分自身のライフスタイルに合わせ、購入だけでなく、リースサービスなどのさまざまな選択肢を検討することも大切です。
「エコキュートの修理・交換費用が気になる場合には……」
これまでご紹介したとおり、エコキュートの修理や交換はそれなりの費用がかかってしまいます。そんなときに利用したいのが、東京電力グループのTEPCOホームテックが提供する「エネカリ」です。同サービスでは、エコキュートをはじめ太陽光発電や蓄電池などを初期費用ゼロ円で導入することができます。しかも、メンテナンスや保証もついているので維持コストを含めて将来の家計を計画的に設計することができます。
▼「エネカリ」について詳しく知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。

プロの意見を参考にエコキュートの交換時期に備えよう
給湯機器は家事や入浴など日常生活に欠かせない設備です。そのなかでも、少ない電気で効率よくお湯を沸かせるエコキュートはさまざまなメリットがあり、故障や不具合が発生してお湯が使えなくなると生活にも大きな影響が出ます。
ただ、エコキュートの交換・修理にかかる費用はけっして安くありませんので、そろそろ使い始めて10年程度を迎える方は、費用相場を把握するとともに、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
本記事で紹介したプロの意見を参考に、エコキュートの交換時期が訪れたときに最良の選択ができるように備えておきましょう。
※本記事の内容は公開日時点での情報となります
